雑誌

November 28, 2014

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2015年 1月号 [雑誌]



*読み終わってないのだが、月が変わる前にということで、挙げておく。後で加筆があるかも。

もう2015年ですか…(ため息)。

部門別のリスク分布、は、毎年定番化するのだろうか。そんな予感がする。それはそれで有用だろう。それはさておき、それなりの弁護士さんによる分野ごとのまとめ、というものの有用性は否定しないけど、これだったら、BLJらしさがないというか、別に他でやってもらえばいいではないかという気がする(暴言)。BLJらしさという意味では、それぞれの分野で「やらかした」企業の関係者からの教訓めいたものを引き出すとかやってくれないかな、と無茶を承知で振ってみたくなる。情報漏えいならベネッセとか。ベネッセの法務部長さんとは、前にインタビューが出ていたからルートはあるはずだし。もちろんある程度時間がたたないと難しいだろうけど。

すでにいくつかのところで話題になっているが、景表法の道標は、唐突に始まったのには面食らったものの、面白いかも。正直B2Bにいることもあって、あまりまじめに考えたことがないのだけど、確かに規定のあいまいさゆえに実務的には悩みが深そう。いずれにしても続編に期待。

 
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November 04, 2014

最近読んだ雑誌から(2014年11月あたま)

ぐだぐだと感想を書き続けているわけで、それは今日も続く、ということで、感想。
(追記:NBL1037についてのものも末尾に追記した。)
 
ビジ法12月号

  • 改正の記事は、森濱田の青山先生以下の手によるもので、重要テーマの解説(裏を返すとマイナーなところは落とす)とあるのに、表題が「民法改正の全貌」というのは整合しているのだろうかと思ったりした。どのみち実害はきっとないけど。テーマごとに1-3ページで、改正内容とそれがもたらす影響、についてまとめている(一部例外あり:約款規制のところは仕方ないのだろう)というのは、用事のあるところだけ見るということもできるので便利そう。
  • リサーチの記事は、タイムリーなネタを題材に立法動向の追いかけ方を解説。個人とかのSNSの発信の追いかけ方についての解説の書き方に工夫(さすがに固有名詞を書くのははばかられるだろうから)を感じた。
  • 会社法座談会。面子の必然性が見えない気がする。とりあえず日比谷パークの松山先生のご尊顔を初めて拝見した。
  • 事務局が知りたい社外取締役のサポート体制、とか銘打つなら、実際のサポートについてのgood practiceについて解説すべきだろうし、それは外の弁護士さんに記事を書いてもらっても、ホントに知りたいことに迫れないのではないかという気がする(BLJの読みすぎと言われても仕方あるまいが(謎))。
  • 銀取約定書の解説は、目の付け所は面白いと思うけど、もっと濃い内容でないと事業会社の法務の人にとっては面白くないのではなかろうか。
  • ベネッセの件についての話は、この手の分野に強い事務所の先生が書かれているので手堅い印象。
  • 商標とブランド戦略の記事については、興味深いけど、特定方面の専門家の方々にお任せしたく(投)。
  • 退職勧奨の話は、いやはや、なるほど、という感じ。外資系にいるとこの辺については、気にしないわけにはいかない。留意点としては、納得、というところ。IBMのケースからすれば、担当者が暴走しないようやり方の明文化と教育を通じてのそのルールの徹底、というあたりが重要そうな気がした。また、解雇の金銭解決を導入しても、退職強要のリスクはどのみち残るという指摘もうなづけるところ。
  • メンタルヘルスの記事は、この種の問題の難しさを(連載を通じて、ではあるけど)感じるし、実際そういう事態になったときに求められる職場での繊細かつ柔軟な対応が、どこまでできるだろうか、ということを考えると、やはりメンタルヘルスを損なうような事態に至らないよう手を打つ(転職も含めて)ことが自分自身にとっても重要と改めて思うのでありました。あと、患者の主治医の方のコメントとして紹介されている「診断書は会社の門の前までは問題なかったということを示しているが、社内で仕事ができるかどうかは保証の限りではない」という言葉が印象的。問題の難しさの一端をよく表していると思う。
  • 独禁法の記事は、懇談会の議論も踏まえて立ち入り時の防御権について論じられており、税務調査、インサイダー取引時の調査との比較で、現状どこまでの保護が与えられているのか、というのが興味深かった。幸か不幸か立ち入りを受けたことがないので、実情を知らなかったのだけど、思ったよりは保護は与えられている印象。とはいえ、グローバル、というか、欧米との比較では、保護のレベルでおとるところがあり、それがカントリーリスク化しているという気もするので、手当ては必要だろうと思う。その意味で誌面で議論を適宜フォローできると助かるのだが…。
  • 不利益変更の記事は、立命館事件の読み方が興味深い。賞与の不利益変更の可否を判断するうえで、労使交渉の過去の経緯を追いかけることになるのは、仕方がないとしても実際は結構手間なのではないかと。そもそもどこまで記録が残せるかというのもありそうな気がするし。

 

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dtk1970 at 23:00|PermalinkComments(0)

October 22, 2014

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2014年 12月号 [雑誌]



例によって、気になった記事の感想を順不同で。

ヒアリングのノウハウは、例によって、まあ弁護士さんの記事は、ソツなく無難な感じの反面(個人的には木内弁護士のJV契約の記事が特に興味深かった)、正直別にBLJでなくてもいいか(投)と思う反面、企業の中の人のコメントのほうがやはり興味深い。こちらはいつもながらに手堅く、かつ、広範に声を拾っているのがいつもながらに素晴らしい。

クックパッドの片岡さんの記事では個人的には次のところが重要かも、と思った。
  • 契約書という枠にとらわれずにヒアリングする。
  • 違和感や理解できないことを放置しない。
  • チェックリストは、漏れを防ぐための自分用のツール(作ってみることの重要性については他の方も指摘があったが、僕もそれは重要だと思う)。
加えて、彼のチェックリストが載っているのは、何らかの理由によりチェックリストを作ろうとするときのたたき台(自社の状況に応じて追加とかは当然必要だろう)としても有用かもしれない。

他の企業担当者の方々の記事も含めて読んでいて思ったのは、契約書の審査の目的の一つには、自社のリスク管理という面があるのだけど、そのために審査だけで良いのかということ。法務は結局特定時点での契約書の審査はする一方で、契約がいざ締結されてその後の運用まではフォローできにくいというところがあるように思うのだけど、そこで問題が生じないようにするにはどうするかということも考えた方が良いように思うし、そういう意味では、法務が審査するのも大事だけど、依頼元、つまり、通常はその契約に基づき実務を行う人たち、にその契約内容を周知させることも大事なはずで、審査のプロセスがそういう役にたてられないかと、ぼんやりと思う。そういう意味ではチェックリストとしてヒアリング時に法務が埋めるという形ではなく、今回の特集の双日の板倉さんが挙げているような問診票のような形で、自分でセルフチェックしたうえで(それができるような形の項目にする必要はあるが)、持ってきてもらうという形を考えてみてもいいのかもしれない。

あと、もう一つは、訊くべきことを訊いたあとで、オープンな質問、「何かほかに気になることはありますか?」というような質問をすることの重要性だろうか。質問相手が、訊きたいことを漏らさず訊いたという結果を達成するということも「顧客満足」という意味では重要だろうし、そういうところから、こちらが想定できずにそれ故に質問の仕様もないような話が出てくるかもしれないから。


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October 14, 2014

最近読んだ雑誌から(2014年10月半ば)

なんだか手元に雑誌がたまってしまったが、気を取り直して、感想をメモ。読んだときのこちらの体調などにより、感想にいつもにましてばらつきがあるがその辺はご容赦あれ。


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September 30, 2014

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2014年 11月号 [雑誌]



既に企業法務戦士の雑感さんで、丹念に読まれたエントリが上がっているので、完全に出遅れた感があるのだが、いつものごとくBLJの記事の感想をば、順不同で手短にメモ。一部既につぶやいたことと重なるがご容赦あれ。

個人的に一番目を引いたのは、例によって電子メールの記事。最近は短めのこの連載から読むということが多かった。動詞としてのinconvenienceの使い方、hopeの使い方、apologizeを使うとしても何に対して謝るのか、というあたりについての指摘は、なるほど、と思うことが多く、参考になると思った。もちろん、そう思うだけではダメで、日常的に使いこなせるようにしないといけないのが難しいところだけど。

クボタさんの法務の紹介。審査込みとはいえ、人数が多いな、と。過去の負の遺産に関係する諸々のお話(アスベストとかの件が脳裏をよぎるのだけど)があったからだろうか。*1

弁護士・法科大学院修了生の採用動向については、僕自身の今の立場だとあまり関係ないのだが、各方面の声を丹念に収集されているのが素晴らしいし、そのあたりに関わりのある方にとっては必読だろうと思う。なかでも、企業の法務と、学生側と相互に理解が不足している、というユニリーバの中川さんの指摘は重要に思われた。*2 全体のトーンがポジティブな要素に光を当てているということもあってか、それが悪いとは思わないものの、企業に勤めるということには一定のマイナス面もないとはいえないと思うから、その辺を嫌って戻る人とかの声も拾えるとさらによかったのではないかと思ったのでありました。組織で自由に動けないこととか、自主独立みたいな要素はないので、その辺に違和感を覚えるというパターンもありうると思うので*3続きを読む

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September 16, 2014

最近読んだ雑誌から(2014年9月半ば)

何だかbacklogが溜まってきた(?)ので。ビジ法10月号についての感想を箇条書きで。
  • 落合先生の冒頭の記事には違和感が残った。社外取締役が増えたからアレルギーが解消しつつあるというのは議論としてずさんな気がするのだけど…。単に外圧におされてやむなくが多いと思うのだけど。
  • 特集1については、最初に見たとき、いったい誰が想定読者なんだろう、企業側の法務担当者向けじゃないよなと思った(中村先生の記事の最初のあたりを見るとそういう気がした)のだけど、どうやら弁護士さん向けらしい。有名どころの先生方に書いてもらっていることもあり、内容自体は有用といえば有用なんだけど、殊更に特集でやる話か?という気がした記事があったのも事実。法廷でのマナーとか特に。まあ、多忙だと忘れがちになるという意味かもしれない。
    一方で、個人的には最後のチェックリストは有用そうな気がする。
    中村直人先生が、書面は期日直後に裁判官の応対の印象が新鮮なうちに書く、というのはなるほどと思う反面、追加的な調査とかいらないのかな、と思ったのでありました。
  • 特集2はふーんって感じ。さすがに食傷気味か。
  • 判例リサーチについては、設例がベタ過ぎる感じなのが何とも。せっかくなんだからもうちょっと難しいことを例にすればいいのに。ともあれ、今後に期待。
  • 遠藤先生の記事は、いつもどおり遠藤先生はまじめだなあと。
  • メンタルヘルスの記事は、産業医の方の立ち位置というか、基本会社寄りというあたりをどう処理するのか、つい某社とかの例を思い出したりしたのだけど、そういう利害相反や個人の機微情報の扱い方について、もっと踏み込めないかなと勝手に思ったのでした(まあ、難しいだろうけど)。 
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August 28, 2014

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2014年 10月号 [雑誌]

例によってBLJの感想を。

編集後記を見ると編集部が移転とのこと。個人的には三茶のあそこという立地はいいと思うのだが、遠隔地から来られる方々(特定の方々が脳裏をよぎる…)との懇親会とかのことを考えると、まあやむなしでしょうか。東麻布のあたりもきっと素敵なお店があるので、懇親会については、きっと大丈夫でしょう(謎笑)。某編集の方がきっと自発的に店は探されると思うので。

ANAの法務。業務内容については、規制業種だとこんな感じになるのかな、と思う一方で、社内ローテーションを割に頻繁にやっているようなのが目についた。社内に法務の経験者が多いことによるメリットがある反面、法務の中での蓄積が減るというデメリットがあるのではないかと思うのだけど、その辺は規制業種ということとの関係で問題が生じないように、異動を前提に組織的な対応ができるよう手が講じられているということなのかもしれないと勝手に思うのでありました。

英文契約の記事は、物語部分が多くて、肝心の契約条項についての話が、あまり多くないのは、なんだか微妙。設定の関係上(筆者が交渉当事者の外にいる)仕方がないのかもしれないが、なんだかまどろっこしい。合弁事業におけるコール・プットオプションの話が内容として興味深いだけに余計にそう思う。ついでに、出てくるゼミ生が女性ばかりというのはなんだか微妙な気がする。教授の好みなんだろうか(謎)。

電子メールの記事については、気の遣い方は日々の業務でも感じるところと重なるところがあり、凄く納得できるものがある。指摘のようなinconvenienceとかexpertiseの使い方は、意識しないと、僕自身には難しいかなと思った。


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August 21, 2014

最近読んだ雑誌から(2014年8月下旬)

まとめて、っていうほど内容はないけど、メモしたものを備忘録代わりにupしておく。何をいまさらってところもあるが、その辺はご容赦いただきたく。

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August 14, 2014

最近読んだ雑誌から(2014年8月半ば)

こればっかりではイカンのだけど。例によって例の如く。在庫?がたまってるので、とりあえず一つ。

ビジネス法務9月号

特集1は、役員に直に見せるには文字が多すぎ、パワポでないとダメなんではないの?と思ったのだが、そういう特集ではなく、役員に向けて研修をする法務の方々向け、なら納得の文字量。思ったほど多くないとはいえ、挿入されているそれぞれの図はわかりやすい。ただ、個人的には、役員向けに説明すべき最低限とか、役員向けにどうやったら理解してもらいやすいか、というような話が見たかったような気がした。役員については、柴田先生が言うところの「骨太の理解」を求めるべきはずなので、書かれている内容はもちろん正確なんだろうけど、この分量では情報量過多で、消化不良になりかねないような気がする。弁護士さんは、突っ込まれそうな短いまとめが苦手というのは、あるのかもしれないけど、ただ、短いまとめにしないと役員側の消化能力(リテラシーって言ってもいいけど)の関係で厳しいことが多いのではなかろうか。やるべき研修をやったというアリバイは残るけど…。
理解してもらうべきところは理解してもらう、それ以外は逆に法務に訊け、というのでもいいはずで(むしろ訊かずに動くなとだけ言う)、その辺の見極めがほしいな、と思ったのでした。

稲葉先生の会社法改正へのダメだしは、いつもどおりなのかもしれないけど、これはこれで凄いと思う。きちんとこういう指摘が出てこないのはよろしくないと思うので。

税務の特集は2つの個別事件についての記事については、ついてゆけなかったものの、木山先生の全体のトレンドについての記事と戸澤先生の基本手続についての記事はわかりやすくて興味深いかった。前者での税務調査の変化が税務訴訟にもたらす影響について、記事では割愛されていたが気になるところ。

イギリスロースクール事情の連載。結局筆者の方はQLTSルートにしたのか。QLTSルートは費用にしても、内容にしても相当大変そうだ。

法務の心得の会社計算規則の読み方は、経理に任せておくべきところと法務が関心を持つべきところの色分けをするという発想がすばらしいと思う。

福岡魚市場市場事件についての判例解説は興味深かった。経営判断の原則以前の問題ではないかとの指摘には納得。なんとなくダスキンの事件を思い出したのであった。

メンタルヘルスの連載には期待。BLJではないが、建前論ではない生臭い?話がどこまで書けるか、が重要な気がする。


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July 21, 2014

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2014年 9月号 [雑誌]



例によって?BLJの記事の感想…といきたいところだけど、諸般の用事で動きがとれないので、読めていない(いつも読めているのかはさておき)。後で補足するという前提で若干のメモだけ…。

大所の特集については、パーソナルデータの大綱についての記事をこのタイミングで記事にしたのは、「当事者」の森先生に話をしてもらったことは、さすが、なんだろうけど…全然内容を見ていないので、これ以上のコメントができない…orz。 

短めの記事しか読んでいないのだけど…いくつかメモを。

読んだ中で一番印象に残ったのは、英語の電子メールについての記事。電話会議の断り方、がツボというかなんというか、語学力を言い訳にしてはいけないのだろうけど、人数が多くなって回線状態が不十分だと、ついていくのも難しくなるから、1対1とかでない限りは、できるだけ避けたいところ(資料がある場合には事前に見ておくとかするけど)なのだが(滝汗)…。まあ、同じ面子でずっとやっていると、聞き取れるようになるから、臆せずに挑むしかないのだろうが、ともあれ、こういう表現はなかなか思いつきにくいので、実際に使うかどうかはさておき、助かるのは事実。 

英文契約書応用講座は、末尾の条項について、ざっと見た限りで気になった点をメモしてみようかと。ピントのあた疑問なのかもわからないけど。
  • 最低販売数量について"use best efforts”とあるけど、結構重い義務なのではなかろうかという気もするけど、この辺は、販売店側が受け入れるにあたって、どういう理解(という設定)なんだろうか。行ける、できる、と踏んでないのに書くのは危険かもしれず…いつぞやのはっしーさんのエントリではないけど、個別具体的な義務に落としこむという形にするというアプローチもあり得たのではなかろうかと思ったり。もちろん交渉事で、交渉力はない設定のようだから、そういう発想では対応できないかもしれないけど。
  • 販売店に対するガイドラインについても"best efforts"が出てくるうえに、売主側が設定するガイドラインとやらも、一方的に知らされて、それを守れというのは、販売店側にとっては大丈夫なんだろうかという気がしないでもない。合法かもしれないけど日本のマーケットとは合わないとか、そういうものが出てきたらどうするのか、という気もしないではない。
  • 販売店の法令遵守について、売主側からすると、冒頭に列挙されている中に薬事法とか挙げておくべきではないのかな?(製造せずに販売だけなら不要ってことだろうか?)。
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July 08, 2014

最近読んだ雑誌から(2014年7月初旬)

こればっかではイカンのだけど。でも、いつものとおりメモ。簡単に箇条書きですいません。

NBL1028

  • 例の特許に関する話はまとめてスルー。某方面に期待ってことで(謎)。
  • 巻頭言のprivilegeの問題は、言いたいことはわかるような気がするし、日本の独禁法における調査時の防御権の問題も重要なのだけど、あくまでdiscoveryが背後にある国とそうでないところとの間では、一定のギャップがあっても仕方ないのではないかという気もする(根拠は薄弱だけど)のだけど…。ちなみに、巻頭言の方についてはgoogleで検索すると、記事の中の企業が特定できるような気がするけど...時効ってことだろうか。
  • 管轄の裁判例の紹介は、興味深いものの、正直理解が追い付かないというか、管轄に関する話も苦手な分野の一つなので、何とも…という感じ。ネタになった裁判例については、証拠や交渉経過とかについてみていないので軽々にコメントできないが…。合意管轄を定めるのが一番なんだろうけど、それができないときにどうなるかというレベルの問題のようだし…。
  • 不適正表示の話は、個人的にはB2Cの話に関与した経験がないに等しいので、何とも言い難いが、一般消費者の視線に立つ、というのは業務にどっぷりつかっていると難しいのかもしれないので、事業部門の外にいる法務として、その辺をどう注意喚起していくか、なのかもしれないな、と思う。
  • M&Aの契約の記事は、損害賠償の条項のパターンの多様さが印象的。色々考えるところはあるということなのだろう。
  • 独禁法の記事は、今の状況、今後今回の改正の細則を詰める際にどういう点が重要か、今後の改正に積み残された部分がどこか、よくわかる気がした。
  • 技術研究組合の話は、面白そうなのだが、縁のない分野なので何とも。うまく使えれば有用そうだけど、税務とかまでにらんで使いこなすのは簡単ではなさそうな気もするけど…
  • クラウドと著作権と税法の話は、こちらの勉強不足で話についてゆけない感じ。まず著作権法の勉強不足なのだろう。 


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June 29, 2014

最近読んだ雑誌から(2014年6月末)

この手の記事ばかりですいません。例のごとく気になった記事についてのメモ。

ビジネス法務8月号

法務パーソンの就職と転職、は、それなりに履歴書を汚してきた身(苦笑)としては、某IT系社員の方(だれだか想像がつきそうだけど)の記事に納得。個人的には、エージェントとのお付き合いというのは、このご時世、よほどの会社にいない限りは、法務系でやっていくなら、必須ではないかという気がする。転職への備えという意味と、自分の市場価値を認識する、という両方の意味で。
あとの方々の記事は、まあ、そんなものなのかな、という感じ。カプコンさん(BLJにも出ていて、よく読むと内容がかぶっているようないないような…)の方の記事は、法務という名前であっても、会社ごとにいろいろ差異があると思っているので、その限りでは違和感あり、か。
この特集は個人的には面白かったけど、この雑誌の読者層にあった特集なんだろうか、という疑問は別途感じた。読者層が見えていないのでよくわからないけど。


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June 22, 2014

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2014年 8月号 [雑誌]

例によって感想、なのだけど、今回(おそらく今回以降当面は)、全部読んで感想を書くのはシンドイので、知財周りの特集以外の部分について、気になったところの感想をば。そちら方面は、あの辺り(特定方面を見る…)の方々が別途コメント等されると思うので。
   

個人的に一番ツボだったのは、山本先生の記事。まあ、そんなものなのかもしれないと思いつつも、実は最初の言語で書くときに、そもそも翻訳しやすいように書くという気がするが、アメリカ企業の子会社にいる身としては、アメリカ人にはこれができないと想定される(翻訳というものが理解できるとは思えない…)のが悩ましい…。それと、そもそも翻訳自体必要としないようにする(積極的に推奨するわけではないが、英語で統一が一番危険が少ないかも)、というのが一番の解決策なのではないかと思う。それでも、一旦何かがおきたら、外部に出すものについては、法務でチェックというのは、ある意味仕方がないのだろう。全部翻訳を掌握するというのは部署のリソースの使い方という意味でも、他の部署の英語での交渉能力の向上という観点からも適切ではあるまい。

英文メールの記事は、参考になる。ニュアンスの理解までは難しいので、意図に反して過剰に反応されないようにする意味でもこのあたりの配慮は重要で、なるべくニュートラルな表現を心がけるようにはしているが、なかなかうまく行かないが、日々是精進というところなのだろう。




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dtk1970 at 11:18|PermalinkComments(0)

June 20, 2014

最近読んだ雑誌から(2014年6月下旬)

例によって例のごとくメモ。今回は順不同で手短ですいません。

NBL1027
  • エルピーダの記事は、disclosureの難しさの一端がわかるという程度。やらないとホントのところは理解できないのだろうけど(やりたいとは言えないが)。
  • 少額債権の記事は、訴訟の活用、特に内製(外部の弁護士さんに頼まずに)での対応の活用がテーマなんだけど、言わんとするところは理解するけど、そういう特殊なケースに固有の事情(例えば社員を許可代理人に起用する際の対応)とかもうちょっと詳しく解説してもらったほうがいいような気がした。
  • M&Aの条項の記事は、損害賠償のところは、さもありなんという印象。ただ、まあ、個別のディールの特性に大きく依存しそうな条項なので、条項のトレンドだけ見てもなあと思ったのも確か。 
  • クラウドと著作権と源泉徴収税の記事は、どこまで理解できたかはさておき、興味深い。著作権法と税法の接点がこういうところにあるというのは今まで理解してなかったし。IT系の方々にとっては自明な話なのかもしれないけど。
  • ローの卒業生が企業法務で活躍できるか、なんてのは、正直どうでもいい。できる人はできる、としかいいようがないと思うから。一般論で語る意味はないのではないか。
  • ADRの記事はへーって感じ。認証団体はいっぱいあるんだねーってところか。
  • 倒産法の記事はさっぱりわからず。すいませんすいません。
  • ビットコインの記事はやっぱりよくわからん。


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June 06, 2014

最近読んだ雑誌から(2014年6月はじめ)

例によって例のごとく気になった記事の感想。

NBL1026

人権DDの巻頭言については、そういうことが今後起こるだろうな、という意味では指摘に賛成。いかにもアメリカの企業がやりそうなことという気がする。それで何かが変わるかというと疑問が残るし、その費用対効果については、きっとネガティブだろうけど、表向き反対しにくいところがこれがまた実によくできているというかなんというか。

独禁法の今後の在り方についての記事は、個人的には、幸いにも自分自身が公取の立ち入りに関与した経験がないこともあって、手続きの問題点の所在について良くわかってなかったが、これを読むとまだまだ改善の余地があるよなと思う。ただ、手続きの関係については、手続きそのものだけではなく、手続きに関与している職員自体の手続きについての理解が現場で問題になりうるので、そこの手当ても必要なのではないかと感じた。最近は弁護士さんが任期付公務員で入られるケースも多いようだけど、事務方として現場でヒアリングに従事される方々にまで理解が徹底されていることが重要なように思われる。


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May 28, 2014

最近読んだ雑誌から(2014年5月末)

例によって例のごとく気になったところのみの感想をメモ。今回はやや長め。


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May 23, 2014

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2014年 7月号 [雑誌]



例によって例の如く感想をば。

反社排除の温度感の特集は、BLJでなければ拾えない実務レベルの感覚を丁寧に拾ってもらっていて、読んでいて気分が良い。個人的に感じているところが、自分だけではないということがわかるのは心理的にも重要という気がする。

以下個人的にしっくり来た発言を順不同で引用。まあ、こういう風に僕も思っているということで…
反社会的勢力と取引しないというのが社会の合意でしょうし、その必要性はよく理解できます。しかしそうであれば必要性に応じて法制度を整備するなどして、排除すべき対象の正確なデータを各社に積極的に提供すべきでしょう。そうすることで初めて反社排除の目的が達成されるはずです。それをやらずに企業に対して目的を達成しろとは、無理を強いるようで疑問が残りますね。
コンプライアンスの手続面が重視されすぎると、社員が持つべき実質面でのリスク感度が失われるのではないかと懸念しています。
私が反社排除について気になっているのは、排除の対象となっている範囲や定義が曖昧であるという点です。本当に定義しようとするなら、究極的には、反社に該当することを理由として人権制限を認めるべきかという憲法解釈に踏み込んで議論しなければならないはずです。つまり暴排条項が法律ではなく条例たるゆえんは、反社の法的定義が困難なのに大きなサンクションを課しているということではないでしょうか。事業者としては、訴訟において、条例における定義がどこまで機能するか見通しにくいと感じています。
会社も一市民として、反社会的勢力の排除に協力しなければならないということは十分理解できます。ただ、現状の反社排除の諸施策は、民間に一方的に責任を転嫁するやり方のように映ってしまいますね。

反社データベースについては、金融系とかでは要るというのは一応理解するけど、メーカーとかでホントに要るのかどうか未だに疑問。公開会社については株主からは排除できないから、下請契約の表明保証とかに入れておいて、問題が発覚したら対応する、という程度ではイカンのかという気がしてならない。データベースの維持管理コストばっかりかかるのはどうなんだろうとしか思わないわけで、その辺りについても同じように違和感を感じておられる声も見られて、その意味でも「やっぱりそうだよね」と思ったのであった。



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May 15, 2014

最近読んだ雑誌から(2014年5月半ば)

例によって例のごとくメモ。主に自分が読むための動機付けの一つ。
NBL1024

暴力団排除と詐欺についてのいくつかの判例・裁判例の紹介は、既に企業法務戦士さんのところでもエントリがあったけど、暴力団云々を無視すれば、それほど驚くような話ではないように思われた。まあ、実務的にはいろいろありそうだけど…

M&Aの条項の記事。認識knowledgeのあり方を定義して云々というのは、lawyerが訊かれれば書くだろうなあとは思うものの、そういう問題なんだろうかという気がしてならない。あと、GAAP準拠での財務諸表の正確性との表明保証もそうなんだけど、総じて言葉遊びという印象が拭い去れない。まあ、この辺のあたりで痛い目にあったことがないからそう思うだけで、それはある意味で幸せなことなのだろう。
 
エルピーダの記事は、ステークホルダーに対する手続き中における情報開示のあり方についての考え方が興味深かった。開示すりゃいいってもんではないのはわかるが、どこまで開示して、どこから開示しないのか、というあたりとか。

山本敬三先生の錯誤についての記事は、何らかの政治的駆け引きがあるのか否か。錯誤の判例分析は、面白い。続編と合わせて要再読。

法務研修のレシピはBLJの特集を気にしているのか否か?不正会計とか不正行為対策の研修についてだけど、うかつに事例紹介をすると、悪い方向で知恵をつけるリスクがあると思うのだけど、それはどうする気なのか。詳細は語らないというにすると、それだと何が問題かつたわるかどうか…そこのさじ加減はどうしたものか。


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April 26, 2014

最近読んだ雑誌から(2014年4月下旬)

例によって例のごとく、気になったもののメモ。NBLの方は途中なんだけど、忘れそうなので…メモをあげておく。

ビジネス法務6月号

法務の「解決力」云々は、この種の記事としては食傷気味なことや、この種の記事をこの雑誌が書くときにメンバーが半ば固定化しつつあるように見えたこともあり、最初の印象は正直よくなかったが、いくつか、!があったのでメモ。
  • 金融機関向けに販売されている業種別審査マニュアルから、業法規制を把握する。
  • 6W2Hのフレームワーク。whomと how muchが入っているところがなるほど、という感じ。
  • 不正調査の際にはまずはメールデータの保全から。
  • 不正調査のヒアリングの際には対象者より上位者にヒアリングを担当させる。
  • 回答を間違えたときの対応の記事は、この種の特集であまり見た記憶がないが、実は重要なので、今回記事になったこと自体、評価すべきだろう。もちろん間違えないのが一番良いのだが、その一方で間違いは一定程度存在し得るので。

法律事務所の経営戦略の記事は、クライアントサイド側に立つものとしても興味深い。高い家賃の1/3-1/4は広告宣伝費とかそういうくだりも含めて。続編にも期待。

知財回りの記事は原則スルーしようかと思ったが、アミカスブリーフ制度導入の記事は、民訴の小林教授が書いていて、民事訴訟法の観点からの検討が興味深かった。

裁判官から見た訴訟進行の望ましい姿の対談で気になったところをいくつかメモ
  • 裁判官の心証形成が相当程度できていないと(和解勧奨に)説得力が生じない。
  • 裁判官の異動内示の時期は通常は1月中旬ごろ。
  • 代理人の依頼者を説得する力が衰えている…指摘の内容を読むと、単に依頼人と代理人との間での情報格差が解消しているからという面もあるので、一概に悪いことと言ってよいのかよくわからない。
  • 裁判所と当事者との間を線で結んだときに、代理人は中間よりも少し裁判所に近い方に位置してほしいという感覚。

民法改正と取引実務についての記事は、とりあえず今後に期待。現時点での審議状況を踏まえた話にどこまでできるか、が鍵かもしれない。

労働条件不利益変更の記事は、第四銀行事件とみちのく銀行事件の判断の分かれ目(前者は条件変更を認め、後者は否定)が事案の差異による部分、特に、前者が定年延長との引き換えによる高年齢層の賃金切り下げに対して、後者が定年延長のない高年齢層の賃金引下げというところが大きいという解説は図表も含め理解しやすかった。 続きを読む

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dtk1970 at 01:08|PermalinkComments(0)

April 21, 2014

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2014年 6月号 [雑誌]



もう6月号…という気もするが、気をとり直してメモを。記事の特定の仕方がラフなのはご容赦あれ。

研修の特集は、アリバイ作りのためにする研修にも一定の価値があるということが前提として理解しておくべきではないかと思うのだけど、こういう記事のトーンだと、前向き加減がキラキラまぶしすぎて、どうしたものかと思ったりもする(意味不明)。
というのはさておき、実際に企業の方にやってもらったりしているという(編集後記参照)手間のかけ方がすごい。懇親会とかで人脈を広げているBLJでないとできない企画であることには間違いない。取り上げるジャンル、業種、態様の選び方も秀逸で、研修の立案のタネ本に使えそう。
一点気になったのは、社内での事例紹介は、うかつにネタにすると、特に悪い事例の場合は、「誰の話だっけ?」という詮索が始まるのは注意が必要かと思ったのであった。晒し者にされたとか受け取られるリスクもあるるかもしれない。

emailの英語の記事は面白いけど、相手の英語のレベルによっては、伝わらない可能性には注意が必要な気がする。相手もnon-nativeの場合は、単純な表現でないと理解されない可能性もある。その辺をどう見るかは結構重要に思われる。
あと過去のメールに言及する際の表現とかに気を使うくらいなら、添付ファイルでそのメールを添付するとか(例えば、That email is attached hereto for your easy referenceとか書いてつける)、内容をcopy&pasteする(相手がスマホで見ている場合は添付ファイルが開けない可能性があるから、こちらのほうがベターかもしれない)とか、件のメールを転送する形でその上に用件を書くことが多いような。いずれにしても表現の問題で片付ける話かどうかは疑問が残る。
 
termination with cause/without causeの記事は内容は、なるほど、という感じだけど、交渉の描写には違和感を覚えた。あの程度の戦術は、意図的でないという方がオカシイと思うし、別にそこのところを曖昧にする意味があるとは思えないのだが…。 
 

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dtk1970 at 23:39|PermalinkComments(0)

April 09, 2014

最近読んだ雑誌から(2014年4月上旬)

何かとアレなので、メモした端から上げておく(汗)。簡単なメモですいません。

NBL 1022

独禁法の論点は同じ著者がビジネス法務にも書いていたと思うけど、書き分けが成されているように見受けられ、見事というか(以下略)。被告になりうる企業側の目から見れば、権利保護についてはされるようになったけど、まだ不足するところがあるというところが重要なのだろう。

FCPAの記事は反トラスト法との比較という視点が興味深いし、サッカーワールドカップの記事も関連して、ケーススタディとして丁度いいという感じか。

M&A条項のトレンドも、これも興味深いので今後に期待。取引価格の公正さとディールのクローズのしやすさとの間でのせめぎあいが難しいところか。

エルピーダの件は、機械設備の価値算定のところが、メーカー勤務者としては特に興味深かった。

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dtk1970 at 22:59|PermalinkComments(0)

March 31, 2014

最近読んだ雑誌から(2014年3月末)

例によって、気になった記事についての感想をラフにメモ

ビジネス法務5月号

総会特集。今の勤務先では特に関係がないのだが…。既に@kbtppさん(そういえば、こぶたさん、とツイッターで呼ばれてたのを見たけど、どちらかというとパパさんではないのかと…)が書かれていたけど、特に会場やお土産、受付というあたりについては、弁護士さんや信託銀行の方々の話もそれはそれで興味深いけど、企業の「中の人」の話も読んでみたいところ。特に会場については、実際に会場を変えた会社を探して、そこの担当の人にいつからどういう点について気を付けたか、とか書いてもらう方が実務面でどういう点が大変なのか、という点が浮き彫りになるだろうからより参考になると思うのだが…そういう風に思うのはBLJの読みすぎ(意味不明)なのかもしれないけど…。
株式事務については、やはり、「お作法」に厳しい分野であることを改めて実感する。一つ一つを着実に適時に行っていくことは大変そうだ。


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dtk1970 at 23:11|PermalinkComments(0)

March 23, 2014

最近読んだ雑誌から(2014年3月下旬)

メモを取っていたのを上げそこねていたのに気づいたので…例によって例のごとく...。

NBL 1020 
  • 個人的にはUSLLMの記事の最後の読者プレゼントにびっくり。LLMの学費半額もちますって…。もちろん企業法務の担当者は対象外だけど…。せっかくなので、どなたか活用されてはいかがかと。
  • 巻頭言。法務が業際分野への人材供給と業務の切り出しを通じて、広義の法務担当者の増加と戦略法務へのリソース配分をはかるというのは発想としてはうなづくところ。そこまでのリソースが自社にあるかどうかはさておくとして。
  • GBL研究所のライセンス契約の記事。御指摘のとおりなのだけどが、やり取りが続いて、契約書にも何度も手を入れている中で、細部?まで目配りをすることの難しさを改めて実感した。
  • 岡村弁護士の記事。提供先基準説と提供元基準説の差異の話は、どこまで理解できたかはさておき、興味深い。
  • 民事司法を利用しやすくする懇談会の記事。総じて民事司法制度の課題の多さがうかがわれるけど、個人的に納得なのは、仲裁を含めたADRの利用推進、それを含めての民事司法へのアクセスの改善というあたりと、証拠法の見直しというあたりか。


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dtk1970 at 11:31|PermalinkComments(0)

March 21, 2014

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2014年 5月号 [雑誌]



例によって気になった記事の感想をば。

英文契約書応用講座は、次回以降に提示されているテーマも興味深く、期待するところが大きい。今回の、秘密保持契約における注意義務の水準の規定については、実務的にあまり困ったところのない話であり、注意義務の水準の差異が問題になるようなケースが想定しにくかったので、今後は文言をめぐる議論を架空事例の中で締結時点で議論するだけではなく、文言に基づいて事後的にどういう事態が生じたのかということも議論してもらったほうがよいのではないかという気がした。

契約書審査の記事について、ソフトウエアライセンス契約についてライセンサーの立場からの契約書の修正案を考える形なんだけど、第三者の知的財産権の非侵害の保証を要求するのは当然、みたいな書き方だけど、疑問。侵害の有無は調べて確実にわかるようなものでもないと思うし、故意侵害との関係で調べる行為が悪影響を及ぼすケースもあると思うので、そもそも調べないということもあると思うので、そんな簡単な話ではないと思うのだけど…。




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dtk1970 at 22:24|PermalinkComments(0)

March 06, 2014

最近読んだ雑誌から(2014年3月上旬)

例によって例のごとくメモ。

NBL1019

  • パーソナルデータの岡村先生の記事は、残る2回の記事と合わせて要注目。個人的には第三者機関がどうなるのか、いったい誰が技術的な面・法的な面双方についてきちんとした判断をできるのか、気になるところ。まあ、対EU向けに形を作る意味では、おそらくつくられることになるのだろうとは思うけど。 
  • BYODについても、同じく注目。なしくずしが一番よくないという指摘には納得。個人的にはBYODはしないつもりなので、そうしない権利がどのように保たれるのかというところが気にかかる。
  • 少額債権の回収の話も興味深い。税務上の観点を無視して、回収できそうもないのに、売掛金を準金銭消費貸借契約にしてしまうと、却って損失処理がしにくくなるという指摘は、重要に思われる。次回以降にも期待。
  •  経営者保証ガイドラインの記事は、一読した限りでは、運用次第ではあるものの、定着すれば中小企業にとっては有益なのではないかという気がした。経営者のインゼンティブや残余資産の在り方についての考え方は、特に興味深く感じた。

ビジネス法務4月号

  • 伊藤忠の茅野さんの記事は、法務部の存在価値を、基本業務への法的サービスの提供、自社にとっての正しい判断をするうえでの貢献、ガバナンス体制強化への貢献、といずれも、「中の人」として、内情を熟知していることに由来する観点を挙げているのは、頷けるところ。 
  • 情報管理の悩みドコロ、は個別の記事についてはそれほど突っ込んだ内容になっていない印象だが、こうしてまとめて並べてみると、これはこれで興味深い。 
  • 某会社法改正の対談については、話がかみ合っているのかいないのかよくわからないが、そもそもかみ合わないのが(以下自粛)。
  • 中国法務は、相変わらず難しいなあ、という印象。特にカントリーリスクがなあ…。 
  • 集合的消費者訴訟の制度の記事については、債権届の手数料からして、少額の請求は乗ってこないのではないかという指摘が印象的。それが良いのか悪いのかはさておき、リスクの見積もりのうえでは示唆的かと。ただし、手数料が引き下げになると、話が変わるかもしれないので、そこは別途留意が必要だろう。部品メーカーで基本(一部例外有:その部分は別途考えないといけないのだろう)B2B商売なので、どこまで気にしないといけない話なのか、悩んでいるのだが、あまり大きく気にすることはないのだろうという気になってきた。 
  • 英文契約の記事は、仲裁条項についてだが、仲裁地について、執行を考えると、相手方での仲裁を選択する余地もあるという指摘に納得。いわゆるNY条約があっても執行に邪魔がはいる可能性はあると思うので、それが一番いいという結論になることもあるだろう。


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February 22, 2014

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2014年 4月号 [雑誌]


いつもどおりで気になったところの感想を。記事の特定の仕方がラフですいません。気がつくと編集部のスタッフが増えているようで何よりです(^^)。

森田果先生の記事では「裁判の場に現れるのは、分布のテールに属するレアなケースが多いけれども、そこだけに注目するのではなく、分布の平均、そして全体を見据えた評価をすることが、学者の重要な仕事ではないかと思う」というところに強くうなづく。裁判しか見ていないようにも見える債権法改正の一連の動きを想起したのは言うまでもない。


特集については、目のつけどころにまず感心(エラソウですいません)。言葉に起こす以前の問題として、ビジネスをどうやって理解し、生じうる問題についてどうやって考えるか、そのために必要な情報を如何にして得るか、そのための動き方、というあたりがまず重要なのだろう、という気がした。
個人的には、社内での情報の取り方という意味で、最初のお二方の記事が、アジアの各国の契約書や商慣習などについての相場観(?)についての粟津弁護士の記事(記事最後のノン・ネィティブの英文契約に対する感覚についてのコメントは興味深い)、それからTMIの先生方の新規事業の例に基づいた法令調査入門(特にネット情報の使い方についての注意点が秀逸かと)が、特に印象に残った。 


座談会については、印象に残ったのは、次の指摘。
  • 支払条項が製品(役務もだろうけど)のクオリティを担保する機能を果たす。
    (この指摘からすれば、代金債権の譲渡とかは容易に認めるべきではないということになろうか)
  • 完全合意条項について、過去に何らかの覚書を結んでいたときに、それも完全合意条項で排除されることを知らない営業担当者がいる。
  • リスクをゼロにするのは難しいですが、一定範囲にすることができれば、ビジネスとして対応できる。
  • リスクについてはゼロサム思考ではなく、お互いコントロールしやすいリスクを取り合って、公正にリスクを分担する提案をしたほうが交渉しやすい。

英文契約という意味では次号予告に出ている「中級講座(仮)」にも期待。

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February 10, 2014

最近読んだ雑誌から(2014年2月上旬)

例によって例のごとく。2,3冊まとめてから、と思ったけど、忘れそうなので。

NBL1018
  • USLLMの記事。クリニックについてのUSのローの記載は興味深い。これに比べれば日本のローでのあれは別物というのはわかるけど、そもそもそんな単純な比較で良いのかという気がするのも確か。取り巻く状況が異なるし…。
  • 債権譲渡登記制度試案は、この時期にこういうものがNBLに出てきた、ということをどう考えればよいのか、ということがまず気になる。債権法改正の中での 議論に何らかの影響を与えようとするのか、それともその後、次の改正への布石なのか…。案自体については、正直この種の登記実務について、知らないので、 コメントしかねるが、素人目には、どうせなら差押えの登記まできちんとカバーしたほうが良いのではないかと思う。
  • ディストリビューター契約の判例については、証拠があきらかになっていない以上仕方がないのかもしれないけど、ブランド戦略との関係については、ディストリビューター契約できめ細かく手当てすることで大半は対応できたのではなかろうかという気がした。
  • EUのJVの話は、規制の網のかかり方がなかなかややこしいなという程度。正直、現職ではあまり自分の業務に直接関係しないので。
  • 海外投資保険についての記事は、こういうのがあるのを知っておいて、必要に応じて適宜個別に検討できるのは重要なのだろうし、その際には、実務レベルでどこまで機能するか、が重要だろうと思う。
  • 経営者保証ガイドラインは、なるほど、という感じ。家計・経理の分離については確かに重要だろうという気がした。今後の運用に注目、というところか。
  • 冒頭の情報銀行についての記事は興味深いけど、これは「気持ち悪さ」を最小限にするための試みであって、ゼロにする試みではないよな、とだけメモ。


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January 30, 2014

最近読んだ雑誌から(2014年1月下旬その2)

例によって例のごとくメモ。

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January 25, 2014

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2014年 3月号 [雑誌]


毎度おなじみBLJの感想をば、いつものとおりに順不同でメモ。

法務の重要課題の中で、グローバル化への対応が出ていて、まあそうなんだろうな、と思う一方で、グローバル企業とやらの現地法人に身をおく立場としては、その際に現地事情を十分に把握せずに、本社が方針を振りかざすと現地は大変だよな、と思ったりする。
(関連して、オムロンの法務の体制はすごいといえばすごいのだけど、今の親会社の体制と比べると、まあ、これくらいはするのだろうな、というところなのが何とも。ただ、まあ、「笛吹けど踊らず」とか「上に政策あれば下に対策あり」ともいうわけで(以下略))
重要課題の中では個人的には債権法改正と個人情報保護に関心を持たざるを得ない状況だが、感度としてはアンケート結果に納得。アンケートは勤務先にも来ていましたが、諸事にかまけて答えませんでした。すいません。
育成については、結局特効薬はないということで、これまた「笛吹けど踊らず」という面があるので、まずは意識付けからなのではないかと、育成経験がない立場でいうのはアレだが、思ったのであった。まあ本人が必要性を自覚しないと効果はでにくいのではないかと。
採用系のお話しについては、なんとなくさもありなんという感じ。
経営層の視点から見た法務の課題、は、北島さんにお話をお伺いするのもいいけど、General Counsel視点になるので、法務の外の経営層からどう見えるか、も聞きたかったような気がした。
経団連の方の債権法改正への対応のなかで、情報提供義務にも反対というのは知らなかった。

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January 20, 2014

最近読んだ雑誌から(2014年1月下旬)

このシリーズは継続…ということで、手元に雑誌が溜まっているので、何とかしないと…。
例によって記事の特定の仕方はラフなうえに、目に留まった記事についてのみの感想を簡単にメモ。

NBL1016
  • 表紙の紙質がいつもと違うのにまず驚いた。
  • ビジネスローの展望については、既に債権法改正のスケジュールの話は各所で指摘があるとおりなのだろうが、債権法改正の部分と動産・債権譲渡登記制度及び供託制度の箇所における債権法改正についての言及の部分とに温度差があるような感じがした。これはむしろ後者の部分については、改正がなされない可能性が高いということを示唆するとみたほうがいいのだろうかという気がした。改正の議論を細かくフォローしていないので、的外れまたは既に自明のことを言っているのかもしれないが。
  • 展望のところで、改正の前段階での情報収集について、商事法務に調査依頼をしたというような記載が2箇所くらいにあったが、そういう意味ではやはり同社は政府寄りというか、報じる内容については、ある種のバイアスがかかる可能性があるのか気になった。
  • 集団的消費者被害救済制度についての話は、いろいろと工夫がなされた制度ということは理解できたけれども、果たしてこれで、想定どおりに機能するかどうかよくわからないように思われた。


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December 28, 2013

最近読んだ雑誌から(2013年12月末)

休暇中に届いた雑誌とかが溜まっていたのだが、読めないまま休みになってしまった。
読んでメモを取った分だけ上げておく。

NBL1015

座談会は、企業側の担当者の皆様の奮闘がしのばれるのでした。約款のところは、実務サイド内部での認識のギャップもそうなのですが、不用意に約款規制を入れることで、どれだけの弊害が生じうるのか、というところの問題意識が、学者さんたち・法務省サイドとどこまで共有されているのかも疑問。このような状況で約款規制を入れるのはやめてほしいという思いを強くしたのでありました。

白石教授のJASRACの件の検討は、いつもどおり?わかりやすく明晰な感じなんだけど、こちらの不勉強でどこまで理解できたかよくわからない。
 

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December 24, 2013

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2014年 2月号 [雑誌]



出遅れたが、例によって、気になったものについてのみ、感想などをメモ。

ブックガイドの最初の座談会。定例のものではあるが…箇条書きしてみる。
  • 発言者の特定を試みることに重点を置いてしまうのはさておき、内容は相変わらず面白い。マンネリ化を避ける編集部の努力と、特にAさんとBさんの鋭さには感服します。
  • 債権法改正の分野については、まあ、いろいろ思うところがあるけど、紹介されている後ろ2冊はチェックしようと思う。約款による契約論は、買ったけど読めていないので、読まないと…。
  • 会社法・金商法のところは、あまり今のポジションだと関係ないのだが、ゼミナール金融商品取引法は気になっていたので、これも内容を手にとって見てみたいと思った。
  • アジア系は今の職場では用事がないのでスルー。
  • 知財のところは、著作権周りは話が時々来るので、田村先生の本の新刊が出たら抑えておけるとよいのだが…。
  • IT関連のところは、なるほど、というところ。共通番号法については気になるのだが、Aさんが指摘されているように、個人情報保護法自体の改正があるのであれば、今すぐ何かするのは、手間が割に合わないかもしれない(岡村先生の本は買ってはあるが…)。
  • 競争法については、Aさんのコメントにある「当局か長澤先生が書いたものを読んでおけば間違いはないでしょうね」という趣旨のコメントに同意。
  • 人事労務は、大内先生の新刊が気になっているので、やはり読まないと、と思う。
  • 訴訟/執行・保全については、圓道弁護士の本と執行保全の本はチェックしておきたいと思った。
  • リスク管理などの分野については、堀江さんの本に対する、Aさんの評価に納得。僕は共感できたこともあり、自分としては高い評価なのだが、そうでない人もいるだろうし。
担当者・弁護士の方々がリストされている中で個人的に気になったのは、次のとおり。表記は略式で失礼。今回は、座談会で俎上に上がっているものと比べると、取り上げられている本が重なっている度合いが高いというのが直感的な印象。:
  • 佐々淳行 完本危機管理のノウハウ
  • ジュリアーニ リーダーシップ
  • ホペンカンプ 米国競争政策の展望
  • 菅久ほか 独占禁止法
  • 杉浦ほか 英文契約書の法実務(一度借りて読んだのだが、買おうかと思う)
  • 井原 国際ジョイントベンチャー契約
特集の後ろに書籍の広告があるのも、今までとは違う印象。p57については、なぜB&Mの特定の弁護士さんの名前が出ているのか、わかりにくいかも。おそらく担当Pという意味でしょうけど。書籍の広告で思い出したが、北島・淵辺本はどうなったんだ(定期ポスト)。


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December 12, 2013

最近読んだ雑誌から(2013年12月半ば)

例によって例のごとく、気になって目を通した記事の感想をば。

ビジネス法務 1月号

特集1は契約書締結後の紛争対応に際して、既存の契約書をどう読み解くか、というあたりがテーマ。ある意味基礎的なのかもしれないけれども、正面切ってこの話題を扱ったのを見たことがなかったので、これではこれで興味深いかもしれない。
花野弁護士が取り上げた仕様書をめぐる問題は、内容面で身につまされるものを感じた。仕様書の中の詳細は正直法務では面倒が見難いところで、それにも拘らず、内容面で紛争の種にもなりかねないものを含んでいることもあり、その辺の取り扱い方は結構難しいと考えているのだが…。
滝川さん@セオリー本の書かれている継続的契約の解消の問題は、個人的には人的投資(人を雇っている)ケースが一番面倒なのではないかという気がする。解雇規制もあるわけだし。今までの経験からすれば、引継の実務も勘案すると、結局1年くらいかかると思っているべきというのが感覚なのだが…。


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December 04, 2013

最近読んだ雑誌から(2013年12月はじめ)

これまた例によって例のごとく。記事の特定の仕方がラフなのはご容赦あれ。ビジネス実務法務が残っているがそれは次ということで…。



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November 24, 2013

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2014年 1月号 [雑誌]



既に2014年、と書かれた号が来るというのも…。
ともあれ、例によって、気になった記事についての感想を順不同で。

法務機能強化のためのアプローチについての連載((1)とあるから、何回かの連載になると思われる)については期待。他所の会社でどういうことをしているかというのも興味深い。なかなか取材とかも大変なのではないかと思うけど。双日の人材育成シートの発想は興味深いものの、分野は商社ならではという形になっている(メーカーだとおそらくPLなどの製品に起因した分野が独立した分野として入るのではなかろうか)のが面白いし、法務という職域の中では全部の分野について一通りのことができるジェネラリストが、ひとつのキャリアゴールとして想定されていることがわかるのも興味深い。また、案件のサマリーを担当者が作ってプレゼンするというのも、似たようなことを担当役員相手にしたことが過去にあるが、やってみると振り返りという意味では有用(役員相手という意味では冷や汗)と感じたのを思い出した。

翻訳法令用語の来歴の記事は、現実と理念の相互作用がもたらすダイナミズムが欧州語には内在しているものの、日本語に翻訳する際にその双方を丁寧に訳し分けたことで、そのダイナミズムまでは定着させられず、理念を希求する思考を生活中に定着させられなかったという指摘は、感覚的には頷けるところ。

時効管理の記事は、あまりこの点について厳密に検討する必要が生じたことがないということもあってか、自分の理解が曖昧なのを思い知る。再読のうえ、十分理解しておきたいと思う。

契約書審査の記事については、一点気になったことがある。危険負担の移転の時期について、目的物の現実の支配が納入時点で移転しているので、売主の立場では、検査期間の定めがあろうとなかろうと納入時に危険負担を買主に移すべきなのではないかという気がするのだが…記事の記載を見ると検査期間の定めがあるときに限って、危険負担を納入時点で移すべき、というコメントのようにも読めたのだが、検査期間の有無で分ける必然性が良くわからなかった。

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November 12, 2013

最近読んだ雑誌から(2013年11月中旬)

例によって例のごとくメモ。

NBL1012 

欧州のリニエンシーの記事は興味深いが、結局のところ、グローバルレベルでの独禁法案件は何が何だかわからないというのが、正直な印象。
それにしても不思議なのは、これだけやっても独禁法違反はなくならないという事実。むしろ独禁法違反は何をしても防げないという発想に立つべきかもしれないと思ったりする。

競業避止のケースの記事は、ケース自体は読んだことがあるものだけど、こうした形で記事を読んで思うのは、競業避止について本気で裁判で強制する気なら、機械的な対応だけではなく、ある程度個別的に(ランク別とか)、細かな対応が、入社時、退社時、その後の問題発生時のそれぞれにおいて必要なのではなかろうか、というところ。

3Dプリンターと知財の記事は、3Dプリンターそれ自体からして興味深いのだが、詳細についてはコメントできるほど知見がない。 

USのロースクールの教員の方の記事には、一応LLMに通ったことのある身としては期待。教員の立場ではどうみえるのだろうか…。 

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October 22, 2013

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2013年 12月号 [雑誌]

これまた例によって例のごとく、印象に残った記事についての感想をば。
   

阿部大龍先生のインタビューには、裁判所(及び他の弁護士さん)への喧嘩の売り方に感銘を受ける。ご本人のwebでの書き方とかからすれば想像はつくにしても、この喧嘩の売り方は、いい意味でもともと学者さんだからできるんだろうなと。「中東の笛」というのも言い得て妙。 事務所の大きさには関係ないというあたりや、独自の専門性についての記載は依然山口利昭先生が書かれたいたことに通じると思われる。 また企業側の対応や業界団体の重要性についての記載も興味深い。
大龍先生の喧嘩の売り方に対して、相代理人の先生や企業側の担当者の発言でバランスが取れているのも、全体として好ましいのではなかろうか。 

インサイダーのの特集は、実務の肌感覚がわかる座談会(弁護士さん、企業の担当者に、加えて、東証の担当者が入っているのが良いと思うし、企業担当者の人選についても、企業の規模感とかも影響するので、そこを含めてバランスが取れているのではなかろうか。)の部分は有意義且つ興味深いのではなかろうか。僕自身は勤務している日本法人が米国の親会社の100%子会社で、この分野についてはUS側からのコントロールに服しているだけというところなので、あまりうかつなことは言いにくいが。
(改正点の解説は、時間の都合でパス)

TBSの法務の体制も興味深い。横串での統括というのもそうだし、それを踏まえての「TBSグループ法務セクション活用の手引き」というのも。法務部の取説みたいなものは、あってもいいのではないかと思うが(以前そんなエントリを書いたが)、実際作るとなると難しいと思うので、機会があれば見てみたいところ。 
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October 21, 2013

最近読んだ雑誌から(2013年10月下旬)

最近、読んですぐネタにしてしまうのだが…ラテン系某雑誌は後日ということで…。目に付いた記事のみ感想を。

ビジネス法務12月号

予算の特集記事は、興味深い。匿名の一名以外は、ある程度この業界?にいれば名前を目にしたことのありそうな有名どころに書いてもらっていて、記事を書きなれておられる方々ということもあって、それぞれの記事の完成度も高いように見える。僕自身は、落ち着きなく転職を繰り返してきて、部署の予算編成をきっちりしたことがないのでうかつなことは言えないが、将来そういう立場になった時には参考になるところが多いように思う。
といいつつ、いくつか気づいた点を。

そもそも法務部側の人しか書いていないという点もどうかと。反面調査ではないけど予算策定する側からのコメントもあってしかるべきというかあった方がより有用かと。中央経済だったら企業の経理とかとのネットワークもありそうなものだけど。
予算との関係では、あまり触れられていなかったが、訴訟などの案件について、事業部門予算とすべきか、法務の予算とすべきか、というところは、もうちょっと突っ込んでほしかったような気がした。大物の場合は、それなりに重要な論点だろうと思うので。
物産の方の記事については、法務部と室の関係についての説明がないので、一部の説明がわかりにくかった。この辺は編集部側がフォローすべきところではないか。無意識のうちに自社についての説明は抜け落ちがちな気がする。

 
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October 18, 2013

最近読んだ雑誌から(2013年10月半ば)

例によって例の如く、ラフにメモする。

NBL1011

ガイドラインの解説が…量が多い。とりあえずパス(おいおい)。だって眠いんだもん読んでて。

ビッグデータの記事についてははっしーさんのエントリを参照あれ。

個人的なこの号の一番のおすすめはBMの先生方の記事かと。仲裁における証拠の扱いとか、あまり記事で読んだことがなかったので、内容の当否などは不明なるも、読んでおいて損はないのではないか。
秘匿特権の扱いのややこしさは、理解できるかどうかはさておき、興味深い。投げやりではあるが、アメリカ法にあわせることになるのではないかとぼんやり思ったりするけれど。同様に不祥事調査実施時における開示リスク回避策も興味深い。
とはいえ、要するに、証拠開示との関係では、何か文書を作ったら、どこに出す羽目になるかわからないということを覚悟しろ、ということには結局かわりはないようで、そういうことを言うと身も蓋もないが。

課税処分の不服申し立て手続きについての記事は、内容をどこまで理解できたかはさておき、渉外的な手続きの部分の記載が、見たことがなかったので興味深かった。


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October 08, 2013

最近読んだ雑誌から(2013年10月初旬後半)

肩が相変わらず痛くて、集中しにくい(言い訳)。例によって例のごとく。目に付いた記事の感想をば。

NBL1010 
Squareの記事はわかりやすかった。営業秘密管理指針の改訂、電子商取引及び情報財取引等に関する準則の改訂の記事が特に。両方とも現物を読まないと…。BYODの記事は、やりたいことは理解できるけど、ホントにできるの?というところに疑問が残った。特にデータの消去は難しいのではなかろうか。

米国反トラスト法の記事は、米国企業の日本現地法人にいる立場では気にしないといけないはずなのだが、米国反トラスト法についての勉強不足で十分理解できなかった。ただ、入管との反トラスト局との関係や、この種の措置の弊害についての議論は興味深いところ。後者については、訴訟を受ける権利と結び付けて議論されるのは如何にもアメリカ、という気がした。

公取の人の流通ガイドラインの記事は、なぜこの時期にこの内容の記事がNBLに?と疑問。裏がありそうな気がするのは気のせいか。

民法94条2項と110条の記事は、サンプルとなる裁判例の数が多くなく、今後の事例の積み重ねを待つ必要があるのかもしれないが、分析が興味深かった。

JV組成時の留意点の記事は、EU及びアメリカにおける競争法の観点からの留意点についての解説だけど、細かくいろいろと決まっているのが面白いし、個人的にはセーフハーバーの決められ方、特にアメリカで、医療型JVについて別枠でセーフハーバーが決められているあたりとか。

GBLの記事は、プログラムとアルゴリズムの関係が個人的には興味深かった。共同開発契約書における実務上の留意点としてコメントされている諸点(成果物の帰属、秘密保持、リバースエンジニアリング禁止規定)については、基本的なことにも見えるけど、裏を返せば、それが守れない状況にあるということかもしれず、その辺のむずかしさ(法務がいないとか、いてもそこと現場とのコミュニケーションが難しいとか)がどこにあるのか、というところが気になった。

(欧州の特許の話とかはスルーする。正味わからないので) 

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dtk1970 at 20:34|PermalinkComments(0)

October 01, 2013

最近読んだ雑誌から(2013年10月はじめ)

出遅れたけど、一応メモ。いつもよりもさらにラフですいませんすいません。

ビジネス実務法務11月号

コンプライアンス研修の特集は、それ自体が退屈と感じるのだが…どうしたものか。まあ、この手の研修はやっていることに意味がある面もあるので、退屈でもやむなしという面があるように思う。そうはいうものの、この手の研修に外部からの講師として出る人とかの記事は、それ自体あまり面白くない。こういうのも企業で実務で頑張っている人の話がまだ興味深い。とはいえ、
雪印の事例も興味深いのだけど、ああいう不祥事があった企業で、企業の形も変わったところだから、コンプラ研修も正当化しやすいかもしれないという意味で汎用性がどこまであるのかやや疑問。

子会社の悩みについては、弁護士さんはそれなりに一生懸命書かれていると思うし、参考になるところも多いのだけど、隔靴掻痒という感が否めない。所詮他人事だし(おいおい)。
また、東芝みたいな大きな企業でリソースも十分にあるところの話を訊いても参考にできるところがどこまであるのか疑問。ついでに、法務の「お墨付き」を取りに来る側への対応、についての答えも「大丈夫かそれ?」という気がした。
こちらのblogの方に限らず、「子会社の中の人」にもっと話を聴いて、誌面にしたほうがよかったのではなかろうかというのが正直なところ。企画の着眼点は面白いと思うのだけど、そこから先が・・・という気がした。
 
英文契約書の記事。次の部分は、もって瞑すべし、というところか。
「相手との理解の相違がないよう、あらゆる点を詰めて明記しておくのが正解だ」と建前を言うことはたやすいが、現実にはそうとばかりは言えない。上に述べたように、契約に明示の条項がなくても準拠法において自分に有利な解釈が可能な場合は、契約にあえて記載しないという選択肢がありうる。

M&A時の保険のDDの記事は、あまり見ない内容だけど、クロスボーダーM&Aの時には認識しているべき事項だと思うので、実はこの号の中では一番読んでおくべき記事なのかもしれない。リスクマネジメントという独立の部署があるのは、米系企業と日経企業の一つの差異なのかもしれない。

(MBOの記事をはじめとする会社法関連の記事及びその他の記事は、とりあえずスルー…あとで読むかもしれないけど)続きを読む

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dtk1970 at 20:48|PermalinkComments(0)

September 22, 2013

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2013年 11月号 [雑誌]



某所で間接的にプレッシャーをかけられた...何が何だかわからないが、ともかく例によって、印象に残った記事などについての感想をば。

最初に目に付いたのが同封されていた近刊予告。期待している北島・淵辺「超実践講義債権保全と回収(仮)」が11月に出ることになっている。当初は3月にはでるはずだったはずだが…(3月号に予告のような記事が出たしね)。まあ、山下達郎のアルバムと一緒で現物を手にするまでは何が起こるかわからないということで楽しみにしよう(意味不明)。 あと、個人的には、栗田弁護士の「アジア国際商事仲裁の実務(仮)」と喜多村弁護士の「企業法務判例クイックサーチ300」にも興味があるところ。

特集については、実務の現場での声をきちんと集めているのはいつもながらのBLJクオリティで好感が持てる。僕自身は、幸か不幸かあまり不祥事対応に行き当たったことがないのだが、ユニリーバの中川さんの記事の中での「有事こそ楽観的であれ」というのは、自分の乏しい経験に照らしても、難しいことではあると思いつつもうなづけるところ。それ以外にも示唆に富むコメントが多かった。 その他の4社の実務担当者の声も、それぞれに生の経験談が興味深い。平時において、このような形で、自分に対してリマインドしておかないと、とっさのときにうまく身体が動かないように思うので、こういう記事は貴重だと思う。

弁護士さんの記事についても、竹内弁護士、菅原弁護士の記事もよかったし、菅原弁護士の「トラブルは会議では解決しない」というコメントには、納得するものが多い(苦笑)。 神田弁護士の記事は、ネット上のレピュテーションダメージ回復方法が手際よくまとめられていて、知っている人にとっては当たり前なのかもしれないが、個人的には勉強になった(ただ、ネット上に書式などがあるものについては、URLとかを書いておいてほしかったような…これは編集の問題かもしれないが…)

吉田弁護士の「みずほ証券対東証事件」についての記事は、そもそも問題のシステムの中身について詳しくないこともあり、よくわからない部分が多かったが、IT系の法務と縁がなくても「重過失の意義」についての吉田弁護士のコメント部分だけは読む価値がありそうな気がした。

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dtk1970 at 17:58|PermalinkComments(0)

September 07, 2013

忘れ物?

前職の会社の元同僚から宅急便が届く。あけてみると、年賀状とか挨拶状の類のほかに、Lawyer's Magazine(Lawyers'ではないんだなあ)8冊ほど入っていた。現職のところにも、なぜか送られてきている。特に誰かに頼んだ覚えはない。

前から不思議なのだが、この雑誌の発行元はどういう形で事業を成り立たせているのだろうか。号によっては分厚い高級マンションの広告とか入っているので、広告料に依存している割合が相当高いのではないかと思うが、それで成り立つのかどうかもわからない。それに、その広告を出している側も、広告を出すだけの効果があるから出しているのだろうけれど、どこにどういう効果があるのかよくわからない。高級マンションを買えるようなえらい先生がこの雑誌の広告を見る機会があるのかどうかも良くわからない。事務所のデスクに届けられても、単なるDMとして読まれない確率のほうが相当高いのではなかろうか。

もっとも、掲載されている有名な弁護士さんのインタビューは、十分なスペースが裂かれていることもあり、無料の読み物として読む分には面白い。弁護士事務所の紹介もそれなりに興味深い。BLJでもやっている企画ではあるが、企業の法務の紹介もそれなりに面白い。

…というわけで、来たら一応目は通すものではある。ともあれ、発行元に転職の連絡をして、前のところに送るのは停めてもらうことにしよう。 

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dtk1970 at 20:44|PermalinkComments(0)

September 03, 2013

最近読んだ雑誌から(2013年9月はじめ)

自転車操業モードで恐縮ですが(謎)。これまた例によって例のごとく。

NBL1008
鳥飼先生の税務コンプライアンスの提言。内容は理解するけど、実現は容易ではないかなと。経理と法務との間の思考様式の溝(山口先生の著書にあるような)もあるので、両者の合同チームを作ったとしても機能しない可能性も多々あるような、というか、機能させるためには超えなければならない何かがいっぱいありそうな気がした。

法令改正についてのお役所の方々の一連の記事。某先生がtwitterで某法令について内容の希薄さに怒っていらしたが、所管官庁の立場で、いちおう(?)民間の一雑誌でしかないNBLに、目新しいことは書きにくいのではなかろうか。むしろネットでの情報がこれだけ普及した中で、あえてこの種の記事を載せ続けることにどこまでの意味があるのかの方が疑問。

大使館の土地への地上権設定の事件については、主権免除とかが実際に日本で主張として出てきたケースを初めてみたので、なるほどなあ、というところ。結局日本法の適用になる確率が高いということで、日本法で統一できた方がよかったのかもしれないけど、かの国の政府内部で受け入れられなかっただろうから、この種のトラブルになるのはある意味避けられなかったのだろう。

某シンポジウム。身もふたもない言い方をすれば、ポジショントークというかそれぞれの立場からのもの言いだけのようにも読めたのだが…。

ドイツの変動金利の話は、債権法改正との関係で、興味深いというか、ふーんという感じ。

再生エネルギー系の記事については、用事も興味もないのでスルーですいません。

 

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dtk1970 at 20:55|PermalinkComments(0)

August 23, 2013

最近読んだ雑誌から(2013年8月下旬)

いや、頻度上がってるし…。
それに、気がつくと予想外の読まれ方をしているのですが…それはさておき、例によってよんだ雑誌の記事の感想のメモ。記事の特定の仕方はいつも通り。 続きを読む

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dtk1970 at 19:57|PermalinkComments(0)

August 22, 2013

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2013年 10月号 [雑誌]



例によって、印象に残った記事のみについての感想をば。

M&A特集。日本の企業のM&Aの法務の「今」を見るうえでは良い特集だったのではないかと思った。個人的には、もっとPMIの視点からのコメントがあったらなあ、と思ったが、まあ難しいのも確か。

鼎談にしろ、売買双方の実務担当者のコメントにしろ、企業側の法務の担当の方のコメントについては、おおまかにいうと次の3点が重要なのかという気がした。
  • 大局観の重要性
  • どこでやめるか、の線をあらかじめ引くことの重要性
  • 外部専門家にもコミットメントと大局観を踏まえてのアドバイス、という辺りを重視している
企業側の当事者という意味では、売る側・買う側だけにとどまらず、対象会社の経験のある方(心理的なハードルも含め、書ける人はそう多くないのではないか)のコメントがあるのは、さすがBLJというところか。なかなか表に出てきにくいコメントだと思うので、貴重だと思う。

弁護士さん3名の記事のうち、西村の先生の記事からは、ポジショントークめいたものを感じ取ったのだが、穿った見方だろうか。ただ、外資の日本法人にいると、日本の企業文化というかそういうものを外人に理解させる難しさを感じることが多いのも事実なのだが。熊木先生の記事は、リスクをDD発見リスクと事情変更リスク(名づけ方も適切だと思う)にわけて対処法を論じているが、この区分は意識できていなかったので、参考になった。

リスク判断のための紛争解決コストの分析、の環境規制違反の記事は、メーカーでこの種のリスクを抱えている企業の法務担当者としては興味深く読めたが、全体像の解説という感じで、個人的にはもっと個別分野に突っ込んだ記事が読みたかったところ。まあ、紙幅とかを考えると難しいだろうけれど。続きを読む

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dtk1970 at 22:24|PermalinkComments(0)

August 19, 2013

最近読んだ雑誌から(2013年8月半ば)

ネタの自転車操業度合いが増している…。

が、例によって感想をば。記事の特定の仕方がラフなのは仕様です(キッパリ)。

NBL1007

ADRについての現状報告というか、検証の記事。思ったよりはADRは使われてるんだな、という印象。身の回りで見ないので、意外な気がした。記事の中で印象に残ったのは次の2点。
  1. 保険が付されている分野での利用がさかんというのは、ある意味わかりやすい。別途出ていたシンポジウムでも触れられていたが、紛争解決手段を用いるための 費用を出してくれる保険がもっと普及すると、紛争解決手段へのアクセスもしやすくなるのではないか(費用負担の問題は心理的にも効いてくると思うので)。
  2. 相続とかの絡むような民間当事者同士で勝手に結論を決めればそれでよい、と言い切れないもの、については、純粋な民間のADRでは対応しにくいのではなかろうか。公共性の担保という意味で裁判所の監督下にあったほうが良いのではなかろうか。手続きの中立性の担保とかもいるのではないかと思うので。
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dtk1970 at 22:02|PermalinkComments(0)

August 07, 2013

最近読んだ雑誌から(2013年8月あたま)

もうちょっとネタをまとめてから、と思いつつ、ネタ切れなので。例によって記事の特定の仕方がラフなのは御容赦あれ。

NBL1006


三菱商事の小林さんの記事。契約実務から理論を検証しようというアプローチには好感を持つ のだけど、実務として材料に使っているのが契約書のひな形というところや、ひな形のチョイスの仕方に違和感が残る。ご本人の勤務先の社内の資料は使えないとか、色々大人の事情があって、そういう結論になったのだろうと推測するのだけれど、紙に書いてあることだけ、その紙というのが、実務においてはたたき台として使われることが多く、締結までの間にはいろいろの修正が施されるひな形、をベースに議論というのは、紙に書かれていない議論や拘束条件において、契約の強制がなされているのを日々見ていると、どうしても違和感が残る。


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dtk1970 at 23:57|PermalinkComments(0)

July 31, 2013

最近読んだ雑誌から(2013年7月末)

例によって例のごとく、読んだ記事の感想を。

ビジネス法務9月号

紛争を防ぐ就業規則・労働契約、の記事は今回のBLJが労働紛争への事後対応に焦点があたっていたのに対し、予防的対応に焦点を当てたというところなのだろうか。
ただ、企業の法務セクションがそのあたりのプロセスにどこまで関与しているのか、むしろそのあたりは法務に相談に来ずに人事のみで対応しているケースが多い のではないかと思われるので、この雑誌でとりあげるのが妥当なのか、疑問が残った。むしろ難しいのは、企業内での人事と法務とのコミュニケーションのあり 方なのかもしれない。個人情報を取り扱う関係で人事部門と他部門のコミュニケーションに難しい面があることは仕方がないと思う一方で、それが障壁になってやるべきことができないのも何か違うと思うので。

精神障害者の雇用の記事は、対応の難しさが印象に残った。医療専門家との連携体制を十分に整えることがまず先決ということになるのだろうか。

債権法改正の記事は、どちらも、引き続き実務的でわかり易い。将来債権譲渡についての解説では、第三債務者(に勤務先がなることが多いので)に対する保護 のありようが中途半端にも思われるし、譲渡人が事後的に破産し、管財人が当該債権譲渡の有効性を争うリスクを考えると、従来どおり、債権譲渡禁止特約を置 いておいて、債権者不確知で弁済供託の余地を確保しつつ、債権譲渡があった場合にはサプライヤーを「切る」(ただちに、または、切り替えの準備が整い次 第)方向で動かないといけないのだろう。


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dtk1970 at 00:26|PermalinkComments(0)

July 21, 2013

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2013年 09月号 [雑誌]



例によって感想をば。
そうそう、今度のBLJ Readers Club 第12回交流会には参加させていただく予定です。参加者の皆様及び編集部の皆様におかれてはよろしくお願いいたします。m(_ _)m

労働トラブル収束法の記事は、この種の業務にあまり関わらない(でも時として関与する)法務の方にとっては手ごろな感じでまとまっているのではなかろうか。
「検討の道しるべ」の記事のご指摘はいちいちもっともなのだが(特定書籍に依拠する危険などは特に…)、その手間(特に日ごろの労働判例 のウオッチの手間)を法務がさける企業がどれくらいあるのか疑問。というか、そこは専門弁護士にアウトソースしろという(以下自粛)。
「準備・確認リスト」も、言われてみると納得なのだけど、実際やるときには見落としがちというところだと思うので、これも有用なのではないか。
case studyについても、身につまされるものがあり、納得感が高い。メーカーの法務部長さんの指摘する、裁判には出口があり、確実に終結する、という指摘にも頷くところがある(ただ、前にネタにした東洋酵素のケースのように、最高裁まで行ったその後でさらにこじれて…というようなケースもあるので、常にそうなのかどうかは 議論の余地がありそうだが…)。

「リスク判断のための紛争解決コスト分析」の記事は、編集後記を見るとどうやら連載として今後も続くようで、今回の記事については、この分野の法務について詳しくないので、コメントしにくいものの、諸々の局面における「相場観」を探っていく記事になるようで、期待。

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dtk1970 at 23:06|PermalinkComments(0)