雑誌
April 21, 2019
Business law journal 2019年6月号
珍しく?,発売日の21日に届いたので,その日に目を通した記事について,箇条書きで簡単にコメントを(単につぶやいたものをまとめただけだけど)。出たばかりなので,一部はネタバレ防止の観点から内容を伏せるがご容赦あれ。
- 無双様のレビューは,そこ来るかという某分野(ネタバレ回避のために伏す)。イラストで(?)有名な某先生の某書まではこちらも目を通したが,その先を視野に入れているのは流石。
- ハーレム先生のあれは平常運転。この分野の契約書を読む層でこの連載を読む人がどれくらい居るのか,読者がこの記事を読んで参考になる確率がどれくらいあるのかは疑問だがそれは野暮というものだろう(だったら言うな)。
- 中西先生の記事は,経験豊富な先生の要を得たまとめ,という印象。ただ,専任された社外取締役への対応の記事であって,如何にして選任するか,というところも知りたかったところ。選任過程のうちから,研修とかは始まる思うので。もっとも,そこは「中の人」(またはその経験者)が書くべきところなのだろう。
- 何とかのデザイン,という記事は,てっきり某大陸に出られた某先生かと思ったら,別の先生の記事だった。内容は,まあ…(自粛)。とりあえずアルファベットが多すぎて縦書きだと読みにくいとだけ。
- いつも楽しみにしている法務部インタビュー。コンプライアンスと言いそうなところをフェアトレードとしているのが味わい深いかも。
- 知財法務の力も、権利化ありきのアドバイスはしない、というのは、説明で納得。
- 内部通報制度の再点検の特集は,正直内部通報系のお話に接した機会がないので,正直ピンとこないところが多かったけど,弁護士の先生方の解説はなるほどと思った。でも,読み応えとしては,企業の方々のアンケートとかナマの声のほうがある。
- DeNAの例の件の記事は,あまり分析っぽい感じがなくただの事実のおさらいという部分が強い印象だが,それはともかく,固有名詞については,全部イニシャルでもよかったんでは?まだ記憶に残っている人が多いだろうとはいえ。
- 独禁法の道標は,労働法との交錯に関しての整理の仕方がわかりやすく感じた。
dtk1970 at 21:02|Permalink│Comments(0)
March 24, 2019
Business Law Journal 5月号
BLJの記事の感想を幾つかメモ。下書きモードでつぶやいたことやこちらの呟きへのレスポンスを基に。レスポンスをいただいた方にはお礼を申し上げる次第(なお,以下の内容の文責はこちらのみにあるのはいうまでもない)。
特集は債権法改正を踏まえた契約雛形の見直し。
大事務所の先生方の解説は,施行が近づいてきたからか,経過措置への言及が目立った印象。あと,契約不適合の扱いについての規定案が複数の記事で言及されていて,先生ごとの規定ぶりの差異も興味深い。
仕様書の精緻化が重要という指摘をされている先生が起案された条項案において,仕様書との合致について言及がないというのは?というところは疑問が残った。別の先生の案では言及があったので気になった。あと,仕様書の精緻化って何をするの?というところも疑問。この辺りは企業内で対応だろうから,外の事務所の先生には解説が難しいのかもしれない。この点,企業担当者の座談会でも,仕様書の記載の充実についての言及があるのは,上記とも符合していて,なるほどと思うところ。
とはいえ,それを企業内で誰がどのようにやるのか,ということを考え始めると簡単ではない(だからTLでレスポンスをいただいたのかもしれないけど)。商品役務やそれに関する技術についての知識が法務担当の持っているものでは足りない可能性もあり得るだろう。特に最近の流動化もあって,生え抜きでなく,かつ,法務部門しか経験のない法務担当者では,覚束ないというのが正直なところではないか。また,そもそも商品役務等が多く,仕様書の種類も多ければ,人的資源の面で対応しきれないというところもあろう。
そういう意味では,仕様書の内容の詳細について知見のある部署(品質管理などの部門になろうか)が法務部門とともにチェックする前提で,当該商品役務について,事業上での責任を負う事業部門が起案する,法務部門や品質管理部門は,研修や雛形の準備などにより,事業部門(所謂現場という範囲で考えるべきか,というと個人的には事業部門の上まで含めて考えるべきと思うが)が起案できるように,サポートする,というような役割分担が相応なのかもしれない。社内の役割分担は外部からはわかりにくく言葉にしにくいように思うが,上記の限度のことくらいは言えるような気がする。
長くなったので,残りについては箇条書きで,順不同でメモ
- BLJ独禁法の道標。私的なenforcementの側面のまとめとして個人的には有益だった。このあたり,司法試験の選択科目として勉強したときには,スルー気味だったので。特に証拠収集の手段のあたりは,証拠の偏在に対して,どこまでのことができるのか,という辺りが興味深かった。
- DeNAの一連の事件についての記事は,今回は,当該会社をdisるだけになっている感もあるが,次回以降に話が続くみたいなので,様子見かと。
- 成年年齢の引き下げの記事は,そういう改正があること自体忘れていたので,内容の詳細に初めて接し,単純な年齢の引き下げではないことに気づく(汗)とともに,実務対応上のポイントの指摘になるほどと頷く。消費者契約法H30年改正も知らなかった(汗)。
- ハーレム教授の英文契約書応用講座。映画輸出ライセンス契約の話は興味深いけど,その種の契約を見る機会のある人ってどれくらいいるんだろうという疑問は感じないではない。
- リコール対策のオーストラリア編は制度紹介それ自体興味深い(時間制限が厳格なのは大変そう)けど,運用実態も踏まえた相場観とかがないと,過剰対応になりそう。その辺りは,今が連載第1部だけど,第2部で対応されるのだろうか?
- SNSについての人事労務/リスク管理の記事は,公式アカウントの運用については,ここまでやればそりゃ安全にはなるかもしれんけど,きっと面白くもなんともないアカウントにしかならんよなという感想。著者のお二方は,あまりSNSを利用したことなく,特に発信側に回ったことはないんだろうなと感じた。
dtk1970 at 21:30|Permalink│Comments(0)
February 24, 2019
Business Law Journal 4月号
BLJの感想を箇条書きでメモ。下書きモードでつぶやいたことを基に。
第1特集について:
- 冒頭の戦略参謀になれという記事は,反論しづらい位ご説ごもっともな感じ。特に事後に勉強会をやってというのは,素晴らしい。でも,他方で,会社全体がM&A慣れしているところでないと,いろんな意味で相当大変なことになるだろうし,法務側についても,M&A対応に割けるリソースがどこまであるのかを考えずにやろうとしても,大変なので,こういうことが言えるだけの前提条件の確認は必須だよな…と思うのでありました。
- 特集の題名から執筆を予想した人の多かった(僕もそうだけど)柴田先生の記事は,手堅いとは思うものの,新味に欠ける感もあって,先生もご多忙なんだろうなと謎の感慨を抱いたのでありました。
- 法務DDのメリハリの付け方については,なるほどというところ。個人的には,DDが限定的な場合には,いきなり合併せずに,一旦子会社化して,対象会社に問題がないか確認すべき,という指摘がよかった。その辺りで,困った経験がないではないので。
- PMIの進め方は,こちらが経験した範囲から考えると,総論としてはなるほど,というところ。もっとも各論レベルでは色々あるだろうけど。各論レベルではIT(システム統合とか)や労務(労働条件のすり合わせ)とかが大変な気がした。
- 企業の担当者のコメントも,大半は,外部弁護士としてM&Aの経験のあるインハウスの話で(第2特集の内容とも関係して,事務所からインハウスへという人の流れを受けてのことなのだろうけど),そういう方々は,それまでの知見でカバーできる部分がある反面,そういう経験のない人がやる場合にどうするかという話があまりないのは,寂しいところ。
dtk1970 at 21:00|Permalink│Comments(0)
February 17, 2019
BLJ3月号 2019法務の重要課題
年ごとの法務の課題について考えるという特集もブックガイド同様にBLJ誌上で定番化しているように思われる。定番が多すぎると雑誌がマンネリ化するような気もするが,企業法務界隈の世間相場を知る手がかりとしては有用なので,定番化が正当化されたということなのだろう。特集についての個人的な感想を箇条書きでメモしておく。
- グローバル化への対応,ビジネス支援の強化という辺りは,まあ,そうだろうなというところ。後者については,昨年話題になった某報告書とかの影響もあるのだろうか。
- 債権法改正周りは,法務内での準備はするとしても,法務外への説明,約款などへの反映はまだ道半ばというところが見受けられたのは,施行までの日程を考えるとやむを得ないのだろう。
- 外部弁護士の活用,というテーマについては,費用コントロールに関する指摘や起用する弁護士のポートフォリオの拡大というところは興味深い。個人的には,後者の過程で,年代的に上になりすぎた先生との顧問契約を解除する際の留意点なども知りたいところ。
- 業務効率化周りも興味深いが,最新技術の活用という話ではあるが,他方で,自分たちで手を動かさなくなることで,能力を養うまたは維持する機会が減るという側面もあると思うが(以前某先生がTL上で指摘されていたが),その辺りは今後問題になるのかもしれない。
- ZOZOTOWNの法務のインタビューは,某騒ぎがあったこともあり,タイムリーさが印象的。経営者リスクに関する問いに対する応答が興味深い(詳細は略)。
- 確約手続についての解説は,不勉強で知らなかったので,有用だったが,確約計画について公取が何をどこまで求めるかによっては,事業者側の負担が過度なものとなる危険があるという指摘が印象に残った。その辺りの事例の蓄積による”相場観”めいたものができないと,使いづらくなるかもしれない。
- カーブアウトM&Aの解説は,カーブアウトということからすれば,そうなるだろうな,という印象。
dtk1970 at 00:37|Permalink│Comments(0)
January 05, 2019
BLJのブックガイド(2019年2月号)特集の感想
遅ればせながら,毎年恒例のブックガイドの感想をメモしてみる。
まずは,どう考えても手間暇の膨大なこの特集が続いているのは,凄いと思うので,編集部及び関与された執筆者他の皆様に,経緯を表する次第。
といいつつ,全体的な印象としては,なんだか発散気味な印象。純然たる法務分野以外の本への言及が多くなったから,そう感じてしまったのだが。
確かに,純然たる法律または法務業務に関する本だけ読んでいればよいというものでもないし,特に後者については,そもそもその外延が明確とは言えないから,多少は広めに紹介の範囲に入れるという選択肢も理解はできる。しかし,今回は,外延部分又はその外に属するものが多すぎると感じたし,肝心の中心的部分についての紹介が薄くなってしまった感があって,その点,個人的には違和感が残った。
もちろん,外延又はその外に属する部分についても,取り上げられたのが,旬の分野であるともいえることから,取り上げたことが無意味ということはなく,相応の意義はあると思う。しかし,読者層にばらつきがあることを考えると,これで良かったのか,という疑問は残った。長年読んでいるような人間には,こういう回があっても悪くないのだけれど,はじめての読者にとってこれでよかったのか,というと個人的にはやや疑問。
個人的には定番本についての,より突っ込んだ議論(もはや古すぎて役に立たないというような意見が出る余地のあるものもあったので)を見たかったという気がした。
また,個々の執筆者が紹介されていた本の中では,これから刊行予定ではあるものの,アルプスの方の「米国法適用下における商取引契約書」が気になったので,見つけ次第確保しようと思っている。
最後に,一番のお楽しみ?の座談会については,議論のかみ合わせが難しかったのかもしれないという印象。どういうメンバーなのかは,必ずしも定かではないが*,ある程度議論が進むような事前のお膳立てが必要だったのかもしれない。
*昨年の某やり取りを思い出したが,詳細は略
座談会で印象に残ったのは,債権法改正絡みで,某誕生本への言及がなかったのが残念(切られた?)だった反面,Aさんご指摘の京大系の学者の意見の相対化についての記載が興味深かったのと,内田講演録が読みたくなった(単なる野次馬根性)ことと,Bさんの某革命本と某戦略と法律本への辛辣なコメントのあたり。
…色々書いたけど,2020年版ではどういう形で特集が組まれるか,既に今から楽しみにしている。
もちろん,外延又はその外に属する部分についても,取り上げられたのが,旬の分野であるともいえることから,取り上げたことが無意味ということはなく,相応の意義はあると思う。しかし,読者層にばらつきがあることを考えると,これで良かったのか,という疑問は残った。長年読んでいるような人間には,こういう回があっても悪くないのだけれど,はじめての読者にとってこれでよかったのか,というと個人的にはやや疑問。
個人的には定番本についての,より突っ込んだ議論(もはや古すぎて役に立たないというような意見が出る余地のあるものもあったので)を見たかったという気がした。
また,個々の執筆者が紹介されていた本の中では,これから刊行予定ではあるものの,アルプスの方の「米国法適用下における商取引契約書」が気になったので,見つけ次第確保しようと思っている。
最後に,一番のお楽しみ?の座談会については,議論のかみ合わせが難しかったのかもしれないという印象。どういうメンバーなのかは,必ずしも定かではないが*,ある程度議論が進むような事前のお膳立てが必要だったのかもしれない。
*昨年の某やり取りを思い出したが,詳細は略
座談会で印象に残ったのは,債権法改正絡みで,某誕生本への言及がなかったのが残念(切られた?)だった反面,Aさんご指摘の京大系の学者の意見の相対化についての記載が興味深かったのと,内田講演録が読みたくなった(単なる野次馬根性)ことと,Bさんの某革命本と某戦略と法律本への辛辣なコメントのあたり。
…色々書いたけど,2020年版ではどういう形で特集が組まれるか,既に今から楽しみにしている。
dtk1970 at 23:00|Permalink│Comments(0)
October 27, 2018
Business law journal 2018年12月号
不定期のメモで恐縮ですが,既につぶやいたことも混じえつつ,読んだ範囲で感想などをメモ。
- 最初に読む,無双様のブックレビュー。しばけん先生の本についてのコメントは,なるほど,というところ。脚注機能についての話は,どうやら誤植だったようだけど,個人的にはあり得ると今でも思う。好みとしては,文中【 】書きだけど。M&Aの契約実務の新版についての指摘も興味深い。某試験後に確認したいところ。
- この号では,なんと言っても,特集でしょう。久しぶりに,こちらの琴線に触れる感じだったので。契約の期間設定は,必要な効力が生じているようにすることと,必要でなくなったときに如何に効力が生じないようにするかとのバランスをよく考えないと,害が生じるので,よく考えるとそう簡単な話ではないはずで,その辺りに着目した編集部は,久しぶりに,やるな,と感じるところ。
上記の悩ましさは座談会(メンバーの選び方も興味深い)でも出ていて,久しぶりに,おお,と思いながら読めたのでありました。
契約期間の場合,弊害が予測可能な範囲に収まりやすく,他方で,ビジネス判断次第という部分があるので,利害得失を説明し,必要なツールを用意すれば現場任せというのも有り得る対応。とはいえ,複数の事業部でやっている場合,特定の事業部でルーズな管理をしていることが他の事業部に悪影響が生じる可能性もあるので,全社レベルでの管理・調整が別途必要になる場合もあるかもしれないけど。
また,座談会以外の記事も,日立の飯田さんのものを始め,それぞれなるほどというところ。
ただ,最後の岩田合同の記事で一つきになったのが,継続的契約に基づく債権債務関係の時効管理という意味では,会計士監査で求められることが多いはずの,相手先に対する残高確認書の扱いに触れていない点。あれで債務承認になるんではないかと思うから,承認になる・ならないいずれであっても,きちんと触れるべきではないかと感じた次第。まあ,入手金の管理や,監査対応はどちらかというと経理系部署の管轄下にあることが多いので,視野に入れにくかったのかもしれないけど。 - グローバル企業のための製品リコール対策の連載もメーカー法務経験者としては,期待するところが多い。とりあえずUSの規制については,不勉強で知らないことばかりなので,なるほどと思いつつ拝読。
dtk1970 at 20:04|Permalink│Comments(0)
July 15, 2018
Business law journal 2018年8月号
最近積読気味だったけど,拾い読みした箇所等について,感想などを箇条書きで一応メモしてみる。既につぶやいたこととも重なるが…
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- いつも楽しみにしていた企業の法務部門訪問の記事がないのは残念。
- 無双様の法律書レビューは,公取の赤本を取り上げている。一冊のみのレビューは初めてではないか。他の書籍,例えば幕田元委員の書籍とかとの比較で論じるとかしてもらえると面白かったのではないかという気もしたのだが…。
- 英文契約書講座については,まあいつも通りだけど,弁護士意見書を法務部長の意見書に代えるというのは,状況次第では取りうるとは思う。意見書の機能と費用対効果での見合いで考えることにはなるのだろうけど。
- 公益通報・内部告発と法律上保護された秘密,の記事は,複数の異なる価値の衝突をどう調整するかという検討が興味深かった。条文上手当が不十分なところを,適宜場合分けをしつつ,順を追って検討して,結果的に穏当な解決策を提示しているのが,良いと感じた次第。
- 独禁法の道標については,下請法と民・商法の交錯領域についての議論が興味深かかった。結論の問題提起には賛同はしたいものの,当局相手にその議論が通るかについては,なんとも言いづらいので,結果的に悩むことになりそうなのは変わらないよなと思う。
- 品質偽装の記事。米連邦法での制裁の厳しさに驚く。通信詐欺構成が取られるのは,まあ,連邦法の管轄からすればさもありなんというところか。
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dtk1970 at 08:54|Permalink│Comments(0)
January 14, 2018
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2018年2月号 [雑誌]
今更ながら,恒例のBLJのブックガイドの感想などを備忘のためにメモ。
安定の座談会についても,他の記事の皆さんにしても,よく読んでるなあ,と実感。こちらが修習関係の本で手一杯に近い状態(その前数年は受験準備で手一杯だった)なので,余計にそう感じる。読みたい本はあれど手が回らないので,羨ましくもある。やらないといけないことが多い割に進まずに焦るばかり…。
個別の筆者の記事についても,個人的には,柴田先生の将来への見立てが,印象に残った。ご指摘の見立てには,そうなんだろうな,と思う。業界史という意味では,弘文堂の数々の基本書で名前の出て来るK川さんのオーラルヒストリーをどこかでやってくれないかと思っているのだが…。
安定の座談会についても,他の記事の皆さんにしても,よく読んでるなあ,と実感。こちらが修習関係の本で手一杯に近い状態(その前数年は受験準備で手一杯だった)なので,余計にそう感じる。読みたい本はあれど手が回らないので,羨ましくもある。やらないといけないことが多い割に進まずに焦るばかり…。
個別の筆者の記事についても,個人的には,柴田先生の将来への見立てが,印象に残った。ご指摘の見立てには,そうなんだろうな,と思う。業界史という意味では,弘文堂の数々の基本書で名前の出て来るK川さんのオーラルヒストリーをどこかでやってくれないかと思っているのだが…。
dtk1970 at 10:38|Permalink│Comments(0)
September 23, 2017
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2017年11月号 [雑誌]
たまには、読んだ記事などの感想などをメモしてみる。
NDAの特集は、クロストークが例によってBLJらしいのはさておき、弁護士事務所の先生たちの記事も、個人的には興味深かった。
西村の先生方の記事は、一通りの雛形が整ったところで、もう一歩先?に行くためのポイントが書いてあって参考になった。また、AMTの先生方の記事は、英文契約に限らない話も含まれていたが、これまた参考になるポイントがあった(例えば、最後の「小出し」にしていく方法とか)。さらに、新興国企業相手のNDAの記事は、NDAの必要性についての記載からして、興味深い。外資の日本法人だと、あまりそういう案件にかかわることがないので、純粋に面白く感じるだけだけど(特に、最後の一言は、身も蓋もないけど、でも、そうなんだろうな、と…)。
こうした特集を見ると、儀式でしかないとか揶揄されることもあるNDAについても、相応に考えるべきところはあるということを再認識する。
無双様の連載は、そこを取り上げるか、という分野の話でこれも興味深かった。個人的にはレファレンスに使用する「定番書」の範囲が、最近の本に限定されている点が気になった。現行法以前旧法下での書籍も参照したことがある分野なので…。
ハーレム先生の記事については…些細な点だが、次の2点が気になった。
NDAの特集は、クロストークが例によってBLJらしいのはさておき、弁護士事務所の先生たちの記事も、個人的には興味深かった。
西村の先生方の記事は、一通りの雛形が整ったところで、もう一歩先?に行くためのポイントが書いてあって参考になった。また、AMTの先生方の記事は、英文契約に限らない話も含まれていたが、これまた参考になるポイントがあった(例えば、最後の「小出し」にしていく方法とか)。さらに、新興国企業相手のNDAの記事は、NDAの必要性についての記載からして、興味深い。外資の日本法人だと、あまりそういう案件にかかわることがないので、純粋に面白く感じるだけだけど(特に、最後の一言は、身も蓋もないけど、でも、そうなんだろうな、と…)。
こうした特集を見ると、儀式でしかないとか揶揄されることもあるNDAについても、相応に考えるべきところはあるということを再認識する。
無双様の連載は、そこを取り上げるか、という分野の話でこれも興味深かった。個人的にはレファレンスに使用する「定番書」の範囲が、最近の本に限定されている点が気になった。現行法以前旧法下での書籍も参照したことがある分野なので…。
ハーレム先生の記事については…些細な点だが、次の2点が気になった。
- 出向契約というと、こちらの経験する範囲ではsecondment agreementということが多かったように思うけど、どうなんだろう?人間のloanというのは正直ピンと来ないので気になった。
- プラントの運営責任者に、商社の担当プロジェクト事業部のマネージャーとか、プラントエンジニアリング会社の法務のマネージャーとかを招聘とかってあり得る話なの??
・・・とまあ、こんな感じで。
dtk1970 at 20:23|Permalink│Comments(0)
December 30, 2016
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2017年2月号 [雑誌]
また一号分感想が飛んでしまったが(まったく読めてない…)、取り急ぎブックガイドだけ読んだの感想をメモ。
- いつになく攻めている感じで、興味深いが、これは無双様効果なのだろうか。
- 無双様のいつもの連載と異なり、多人数で多様な視点からの意見交換ということそれ自体に意義があるのと思うが、今回は明確にダメだしが、某NAの弁護士さんの本とか、レクシスの某ハーレム本に出ていて、痛快(指摘内容には同意)。後者については社内的に編集部は大丈夫だろうか…。
- そのほかの方の個人名でのコメントについても、人選もさることながら、法務的な分野以外の書籍への言及が興味深い。
- 通して読んで、某英文契約についての書籍の高評価が印象に残った。買ってみるかな。英文契約関係の本ばかり手元にあっても仕方ないのだが…。
dtk1970 at 00:14|Permalink│Comments(0)
December 06, 2016
最近?のチラ見(2016年12月初頭)
そもそも手元に雑誌がたまっていて読めてないうえに、ななめ読みでも目を通したものについての感想のメモもロクにup出来てなかった…
なので、まとめて「続き」の方にupしておきます。ホントに自分用の備忘。
肝心のBLJに目が通せていないし…。
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なので、まとめて「続き」の方にupしておきます。ホントに自分用の備忘。
肝心のBLJに目が通せていないし…。
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dtk1970 at 01:15|Permalink│Comments(0)
October 23, 2016
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2016年12月号 [雑誌]
諸事にかまけて1回飛んでしまったが(無念)、気を取り直してBLJの記事の感想を。
…といってもほぼつぶやいた内容のコピペだけど。
(そういえば、もうすぐ読者交流会だが、参加の申し込みすらできず無念…)
- 無双様の四半期レビューがあるときは、そこからBLJを読むのだけど、今回もなるほどねえ、と思うのでありました。某書籍の表題の件は、こちらもそう思っているので、こうやっておおっぴらに書いてもらって、よかったと思うのでした。
無双様のBLJでの四半期レビューは、手厳しさもさることながら、「この本を読むべき人は誰なのか」の相場観の提示が素晴らしいと感服しています。
連載は次回で一旦終わるようですが、今後の継続を強く期待(>無双様、編集長様よろしくお願いいたします) - 某英文契約の連載は、なかなか興味深いのだけど、対象になっている技術の位置づけとかがイマイチ見えないので、文中に出てくるドラフトの背景が見え切らない感じがしないでもない。この辺は次回以降である程度解消されるのかもしれないけど。
- 独禁法の道標は、そういえばそうか、という感じ。条文上の文言を踏まえたうえでの白石教授のコメントは、なるほどねえ、といつもように頷くばかり。
- コンプライアンスの某先生の連載は、マインドセットのあたりに踏み込んだコンプライアンス再考というのは、前回の連載と同じなんだけど、読み手のコンプライアンスに対するコミットメントがないと話についていけないように思うし、僕はそういうコミットメントが足らないらしい。なので、どうも読んでいて、落ち着かない。第1回の内容に反論すべきところは思いつかないが、各論レベルになったときにどうなるかという気がしないでもない。
- 非金融業向けのFintechの記事は、overviewという意味では悪くないのではないか。業界の人向けの記事と、業界外の企業の法務向けとは分けてくれないと正直わけがわからないと、不勉強なので思う。
- 個人情報保護法特集のうち、森先生のアウトラインの記事は、改正案の長官と、それぞれの論点?について参照すべき文書(官庁作成の物)が指摘されていて、ここから起点に個別の情報をおいかけるのに便利そう。特集自体は、面子が固定化しつつある感があるなあ…というのが印象。
dtk1970 at 23:54|Permalink│Comments(0)
September 20, 2016
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2016年10月号 [雑誌]
例によってBLJの記事の読んだ記事への感想を手短に。
- 文書作成のリスクマネジメントは、興味深いし、こういう切り口で記事を組むのは、やるな、とは思う。さらに望むのであれば、出来の悪い文書の実例を示したうえで、こうすべき、という内容がもっとあった方が良かったのではなかろうか。それらしい内容のものを用意するのは難しいだろうけど。企業の方の声が日立の飯田さんだけというのも、BLJをしても、一人しか拾えなかったということなのか、そうでないのか、気になった。
- informationがやたらに多くないか。内容的に有益なものも含まれてはいるので、そのこと自体とやかくいう必要はないが、そういう構成になっていることが、何を物語っているのかは気になるところ。
- 商業登記規則の改正の記事は、気になっていた話なので、個人的にはタイムリーで、内容も分かりやすくてよかったと思う。
- ハーレム先生の連載。By-products条項については、氏の従前の著作でも言及があったような。よほど以前痛い目にあったのだろうか。事の性質上、出てくる状況がそこまで多いとは思えないので、そこまでして取り上げないといけない話題なのかやや疑問に思うのでありました(こちらの経験範囲が狭いからそう感じるのかもしれないけど)。話題として取り上げるべき優先順位に疑問というかなんというか。
dtk1970 at 00:21|Permalink│Comments(0)
August 22, 2016
最近のチラ見(2016年8月)
例によってメモを貼り付け。メモの時点より時間が経過している分もあるのはご容赦あれ。既に次の号が来てるしねえ…。
ビジ法9月
とりあえず特集2を読んでしまうのは、少数派だろうな(謎)。特集1は、偉い人がいろいろコメントをされているのでスルーする(謎)。特集2についてはいろいろと思うところがあったので、メモ。
- 電通の方の挙げているメリットには、個人的にはどうかなあと首をかしげなくもない。NY州のデータベースとか使う用事がある方が少ないと思うし。転職の選択肢に外資系が入りやすくなることと、秘匿特権が使える可能性があること、それから、資格なしの法務部員と言うとなめてかかってくる外人を減らせること、が一番のメリットじゃないのかと思う(汗)。
- アビタスの人の話は、分かりやすい。ご商売だから当たり前だが。ワシントン州の受験資格の話は知らなかったけど、LLMでこの要件を満たすのは、実は簡単ではないのかもしれない、という気がする。要件を満たす形での履修が留学先のカリキュラムとの関係でできるのかどうか…。
- NYbarの受験の話は、僕自身は、可処分時間との関係でMPTまで手が回らなかった口なのだけど、指摘は、理解できなくはない。
- Calbarの受験の話①については、周囲からのサポートについての記載は、書き方としてどうよ、と思わなくもない。本音なんだろうけど、ちょっとどうかと思わないでもない。この辺は編集部サイドでもうちょっと気を使った方がよかったのではないか。
- ②については、LLMなしでの受験であれば、そうなるだろうな、と思う。受験調整の重要性については、力いっぱい同意。https://www.facebook.com/calbarfromjapan/ は、ざっと見た限りでは、相当考えて作られているので、うまく使うと有用そう。ただ、LLMなしとなると、英語の運用能力自体は別途養わないと大変なのではないか。
クレーム・リコール対策の記事は、さもありなんという感じ。ただ、この辺りは、上層部の理解がないと進めにくそう。
デジタル証拠の連載は、次々回の予測的タグ付けの記事に期待。spoiltationでどれほど重い制裁が課されるかについては、具体的なケースと制裁内容への言及があるとよかったのかもしれない
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dtk1970 at 23:50|Permalink│Comments(0)
August 03, 2016
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2016年9月号 [雑誌]
例によってBLJの気になった記事の感想など。
無双様の連載は、攻めてるなあ、と感じた。もっと攻めてほしいが、雑誌だとあれがギリギリ限界なのだろう。「買ってはいけない」は個人的には読みたいけど。
特集の労務トラブルの記事については、相変わらず企業の生の声を拾ってきていて、ある種の「相場観」のようなものが透けて見えるような気がするのが興味深い。特に今回は、いつもより上の方々のお話を伺っているところが、相手の選び方も含めて、なるほど、という感じ。それとともに興味深いのが、労働者側の弁護士さんのインタビュー。ポジショントークめいたところもあると思うので、やや注意が必要かもしれないが、こういうところの声も拾おうとすることそれ自体について、まず評価されるべきではなかろうか。この辺は、新興誌ならではなのかもしれない。
法務機能新設の段取りについては、途中、読めていない回もあるものの、総じて面白かった。でも、撤退も視野に入れて新設をしないといけないという気がするのだが、その辺どこまで視野に入っていたのやら、という気がしないでもない。例えば、現地法制で学ぶべきことのうち、労働法については、解雇規制とかも含むべきということになる。入口のところで間違うと、出口で悲惨なことになるということもあり得ると思うので。
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dtk1970 at 00:12|Permalink│Comments(0)
July 19, 2016
最近のチラ見(2016年7月)
相変わらずの雑駁なメモですいません。
NBL1074
- 所在者不明土地の取り扱いの記事は(1075の続編も含め)、今後ますます難しくなるんだろうな、と実感。
- 取締役会の運営見直しの記事は、事務方の役割の重要性、を痛感した。取締役、特に社外の取締役への情報提供を十全に(内容・質の面及び適時性も含め)行ううえでは、事務方の目配りが重要であるとともに、そこで党派的なフィルタリングがされたら、目も当てられないなという気もした。その辺のバランスをどう保つのか、は事務方の処遇の仕方とかも絡むだろうから、簡単ではないのではないか。
NBL1075
- はじめて学ぶ下請法、は今後に期待。
- 白石教授のブラウン管事件の解説は、緻密で読んでいて面白いと思うのだけど、批判されているような各種の誤解がなぜ生じたのか、むしろ気になった。
- 租税回避の話は、興味深い反面、そこまで法務で手が回るか、というと難しいということが多いのではないか。
NBL1076
- 山野目先生の連載は、文章も読みやすく、内容も、登記に関する複雑な話を読み解くというもののようで、これも興味深い。
- MWFの記事は、MWF自体につき、不勉強でなじみがなかったが、その生い立ち?から分かりやすく説明されていて、アメリカ固有の状況から出てきたものとはいえ、興味深い。後半にも期待。
ビジ法7月
- 契約書チェックの特集は、別の契約類型ごとの各論は、それなりの人に書いてもらえば、ある程度形になるように思うけど、総論的なところが難しいのではないかと思う。この点、今回は、なるほどという書き手を持ってきている印象(各論は、書き手の選び方と、記事にする項目の選び方が編集者の腕の見せ所かもしれない)。
- 総論記事での、契約書がおかしい、という中には、記載の他に、このまま締結すると必要な社内手続きが履践されないかもしれないという内部手続き的側面(取締役会決議が必要なのに、準備ができていない)とかも含まれると思う。内容面に関することではないが、内容面の検討と並行して準備しないと間に合わないこともあるので、その辺のチェックも法務の機能の一つと思う。後は、税務面での考慮が足りているかどうかのチェック(ここは、検討がされているかどうかのチェックだろう)も重要と思う。
- 各論の中では、売買契約についての記事は、ちょっと触れている論点?が少なすぎないかという気がしないでもない。紙幅の関係でやむを得ないのだろうけど。最後の2つ、変更契約と特殊契約の記事は、なるほどというところか。
- 障害者雇用時の安全配慮義務の記事は、障害が個別的である以上、個別的対応が必要というのはうなづけるところ。
- 総会後の役員等の登記実務については、ふむふむと読む。
- お悩み相談の期間計算の記事は、いつも?と思うので、個人的には有用。
ビジ法8月
- 贈賄プログラムについての特集は、高名な学者のご託宣と優良事業者のドヤ顔自慢を当該学者がほめる、という感じに読めてしまって、なんだかなあと。BLJを意識しているのかもしれないけど、ちょっとなあという気がしないでもなかった。
- 中村先生の和解についての記事は、和解についての実務的な勘所のようなものが見えてくる感じで、参考になるように思う。漫画もいい味出してるし。
- 事業承継入門は、総論的な話がデータとともに示されていてこれも興味深い。個人的には次回以降にも期待。
- 著作権の基本は、末尾の権利制限条項のリストは便利そう。記事自体の説明も、例示が分かりやすくて良いのではないか。
- デジタル証拠の連載は今後に期待。
dtk1970 at 01:08|Permalink│Comments(0)
さようならをもう一度
以前こういうエントリを書いたが、またもや、という感がある話で。紀伊国屋の南口が、規模縮小ということで、個人的には、事実上閉店という感じ。この後行く機会もなさそうなので、出かけてみた。
でに多少は本が減っている感じだったが、一応まだ営業しているというところでもあり、いろいろ考えて2冊本を買ってみた(内容は内緒)。事実上の閉店とは関係なく、近隣の地図のカバーをしてくれるというので、記念でもないが、それにしてもらった。
こちらは、本は極力リアルの書店で買うようにしているものの、買う量はたかが知れているわけで、こういうご時世になると、なかなかリアルの本屋は厳しいなあ、とため息をつくしかない。
こうなると、大きめの本屋として、新宿は、コクーンタワーのBook 1stと紀伊国屋本店ということになるが、2点とも無事でいてくれと思わざるを得ない。
でに多少は本が減っている感じだったが、一応まだ営業しているというところでもあり、いろいろ考えて2冊本を買ってみた(内容は内緒)。事実上の閉店とは関係なく、近隣の地図のカバーをしてくれるというので、記念でもないが、それにしてもらった。
こちらは、本は極力リアルの書店で買うようにしているものの、買う量はたかが知れているわけで、こういうご時世になると、なかなかリアルの本屋は厳しいなあ、とため息をつくしかない。
こうなると、大きめの本屋として、新宿は、コクーンタワーのBook 1stと紀伊国屋本店ということになるが、2点とも無事でいてくれと思わざるを得ない。
dtk1970 at 00:24|Permalink│Comments(0)
June 26, 2016
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2016年8月号 [雑誌]
例によって気になった記事の感想などをメモ。
- 消費者法対応アップデートの特集は、こちらがB2Bの部品メーカーなので、正直良くわからない部分が多いが、今後の改正動向も踏まえ、企業サイドだけでなく、消費者団体側にも目配リもあり、有用なのではないだろうか。契約書のチェックポイントだけでも有用だと思う。
- 損害立証の基礎講座は、細かく個々の要素について、事例を挙げて丁寧に説明してくれているのが好ましい。
- 松尾先生の記事は、ある意味身も蓋もないというかなんというか。
- 内部通報のcase studyはリアルな感じで興味深い反面、担当者になったら、大変だよなと思わざるをえない。
- 独禁法の道標については、だろうなあ、という感じ。
dtk1970 at 00:37|Permalink│Comments(0)
June 16, 2016
June 10, 2016
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2016年7月号 [雑誌]
BLJの感想も中断していたので、再開を…。
まずは100号おめでとうございます。諸々大変なところもあると思うのですが、引き続き期待しております。
読者各位の読み方については、存じ上げている方もコメントされているのに加え、匿名コメントも、一部の方は書きぶりから推察できたりして、それもまた楽し、というところか。
継続的契約の記事は、ある種典型的な話ではあるものの、これといったはっきりとした特効薬みたいなものがあるわけではないので、いつも悩むし、その意味では、最近の他所様の状況というか相場観のようなものが分かるのは、大変有用。もちろん、弁護士の先生方の記事も有用なのだけど、BLJならではというのは、やはり企業の担当者の声、なんだと思うので、担当者の声を拾い続けるのは、引き続き期待したいところ。
(こういうのがあるから、こちらは自腹で買っているわけで…)
ハーレム先生の某連載だけど、NDAで、書面以外で開示する情報については、事前にその旨の指定をせず、事後的に書面で指定するに留めるという発想は、指定をしても事実認定をややこしくするだけだから、やらないというのは、紛争になった時のことを考えた対応としては、理解できなくもない。しかし、契約書を当事者の行為規範という見方からすれば、規範の後出しになって、後出しまでの間に、漏洩するリスクがあるので、避けるべきという気がする。その辺は、スタンスの問題でもあると思うけど、契約書について、当事者の行為規範という側面は軽視すべきではないのではないか。行為規範として十全に機能していれば、そもそも紛争にはならないということもあると思うので。
法務機能新設のダンドリについては、ビジネス感覚って、そんな簡単に身につくの?という身も蓋もない疑問を抱いた。
ビジネス感覚がいかなる意味で重要かということを説明したうえで、あとはOJTで学ぶしかないのではなかろうかという気がしないでもない。
あと、ビジネス感覚が必要な理由として書かれていないものの、ビジネス部門との間で信頼関係がないと、不祥事とかの発見に繋がる情報も上がってきにくいという側面もあるように思う。
また、ビジネス感覚をどこまで重視するか、裏を返せば、ビジネス感覚を超えて重視しなければならないものは何か、ということも重要ではないか。まあ、法令遵守・コンプライアンスという分野については、ビジネス感覚から一歩距離をおいて考えることも必要となることがあるのではなかろうか。
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dtk1970 at 00:13|Permalink│Comments(0)
March 24, 2016
February 25, 2016
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2016年3月号 [雑誌]
今更で恐縮ですが、感想をメモ。次のも既に来ているのですが…。ななめ読みかつ拾い読みですいません。
法務の課題の特集を読んで興味を引いたのは、法務とそれ以外の近隣業務との兼ね合いの難しさというあたり。やたらにカタカナの多い北島さんの記事とかを見ると、インテグリティとか出てくるけど、その辺になってくると、純然たる法務ではないので、法律から遠くなってくるから、どこまで法務が口を出していいのかやや疑問。法と、倫理とか道徳との峻別みたいなみたいな話もあるので。
それと、コンプライアンスが、業務について時としてブレーキをかける役目なのと、ビジネスを進めるアクセル的な法務との相克みたいな話がくっつくと、その辺を法務と切り離して、コンプライアンスと倫理的(CSRとかも含め)なものとを分けるのも一つの在り方かもしれないなと思う。そもそもcomplianceという言葉自体、法令遵守以上のもの、社会からの要請への対応というような要素を含んでいるという指摘もあるわけだし。人事的な意味では、その両者間で人事交流はありだろうし。
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dtk1970 at 00:06|Permalink│Comments(0)
January 17, 2016
最近のチラ見(2016年1月)
諸般の事情でチラ見程度しかしてないので、その感想とかをメモ。
NBL1064
トイザらスの優越的地位の濫用の事件の評釈。当事者の代理人が書いているので、disclaimerがいくらついていても、色眼鏡で見るよなと思ってしまうのはやむを得ないところか。他方で、業界の実務・慣行について裁判所にどう理解してもらうかについての悩ましさみたいなものは理解できるところ。
NBL1065
冒頭の座談会は、なんだか微妙。NGOとかNPOについて良い印象がない、胡散臭いという印象が拭い去れないというのが大きな要因だろう。また、最終製品の製造業者がサプライチェーンの下まで監視するというのは、大きなお世話でいい迷惑としか思えない。この種の問題をリスクマネジメントとして考えるという点については、まあ、理解できなくはないけど。
ビジ法 2月
判例の特集は、判例のチョイスとかがなるほどという感じでよい。
中村先生の漫画も、なんだか微妙ではあるが、なるほどというところ。 dtk1970 at 11:39|Permalink│Comments(0)
January 06, 2016
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2016年2月号 [雑誌]
恒例のブックガイド関連が読みどころということで、そのあたりについての感想をメモ。
座談会企画は、どうしてもどの発言者が誰なのかに個人的には関心が行くのだけど、なんだか厳しめに感じた。面子の問題かもしれないけど、読み方には注意が必要かも、と感じたところ。まあ、こういう本があってこういう評価をする人がいるというところに意味があるので、当然かもしれないが。
某「取引基本契約…」は、さすがにもういいんじゃないか、という気がしているのだがどうなんだろう。
中村「訴訟の心得」は読んだけど、なるほど、と思う反面、書いているのが中村先生ということの留意が必要だな、とも感じたのでした。
某無双様の書評については、若干コメントなどをさせていただいたが、ここまで幅広に目配りをしているのか、ということからして圧巻。敢えて、一点だけいえば、三菱電機の人のUSでの訴訟対応の本については、まだ読めていないけど、州法レベルの話への対応まで書いたらあのコンパクトさは実現できないので、そこは割り切るしかないのではないかと感じた次第。
その他の方々の記事も、無双様ほどのインパクトはなくても、それぞれに興味深い。個人的には大屋先生を引っ張り出してきたところに「おおっ!」と思ったのだけど。
続きを読むdtk1970 at 23:30|Permalink│Comments(0)
December 20, 2015
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2016年1月号 [雑誌]
次のが来る前に、と思ったが、記事1つしか読めてないけどメモ。
(その前のもあれだが。運が良ければ後で追記かも)
仲裁人の選び方の記事は、そもそも仲裁に関与した経験がないものの、日本語で書かれたもので、この辺について書かれたものを見たことがなかったので、非常に興味深かった。内容については、ネタバレになりそうなので、いちいち書かないけど、scienceではなくartという指摘には納得。続きを読む
dtk1970 at 01:27|Permalink│Comments(0)
December 15, 2015
最近読んだ雑誌(2015年12月)
#メモをあげ損ねたのでback dateであげておく。
ビジ法12月号
- 英文契約の修正の特集。冒頭の記事は正直意味合いが良くわからなかった。NDAの記事は、内部的な情報の管理コストという視点があまり感じられなかったのだけどいいのだろうか、と疑問。売買契約の記事は英国法周りのコメントが個人的には有益。特約店契約の記事は、商社の立場からはこうだろうな、と。あと、こちらの情報は有用かも。ライセンス契約の記事は、前半と後半が分断され、それぞれ中途半端な感じが。あまり英文契約特有の話はなかったし。最後の日立の飯田部長代理の記事は、英文を書く際の、意識しにくい(と個人的には思う)注意点の指摘が重要。
- 中村真先生の記事は、適度にマジメな感じ。
- 遠藤先生の債権法改正の記事は、魚をさばくような感じ(?)で手際よく膨大な量の改正の骨格を示してくれる感じ。さすが、というと怒られそうだけど。
- TMIの古川先生の記事では、医師としての中立性の確保のために、弁護士としては医療過誤事件の代理人にならないというところに納得しつつも、うーむ、と思う。
- 情報管理の特集は、ふむふむと、読んだ程度。
- 外国公務員贈賄防止規定の記事は、まあ、弁護士さんが書くとこうなるだろうけど…(以下略)。
ビジ法1月号
- ガバナンスの本質は人だ、ってのはそりゃそうだろうけど、それ言い出すと、人と本質的に関係ないものなんてないんじゃないの、という気がしないでもない。
- 研修の特集は、FCPAとかの研修を今年したところだったので、興味深く読めた。テーマとかの設定や人選も適当でよかったのではないかと。
- 国会で成立した法律・成立しなかった法律・今後の見通しの記事も、こういう抑えがしかも、「中の人」の手でされているのは有用な気がする。
- 稟議書についての記事は、ある意味企業法務の基本なんだけど、あまり正面切って稟議書の書き方、みたいな解説をみたことがなかったように思うので、良いと思う。法務としては、如何に稟議書に結実させて、意思決定を経るか、というのは、門番としての法務の真骨頂、というか、業務の勘所の一つと思うので。
- 障碍者雇用の記事は、特例子会社の記事が特に色々と考えさせられた。
- 安全配慮義務の連載も個人的には期待。不動産登記の記事も次回に期待。
- 遠藤先生の記事は、「瑕疵」という用語を、債権法改正後は、どのような用語に置き換えていくかの考察が、なるほどと思ったのだけど、他方で、場合によっては、当該契約における「瑕疵」の定義をしてもいいのではないかと思ったのでありました。
- シンドラーのエレベーターの事故の記事は業務上過失致死の扱われ方についての解説がわかりやすくてよかった。
dtk1970 at 23:30|Permalink│Comments(0)
November 27, 2015
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2015年12月号 [雑誌]
完全に時期に後れたという感じだが、読んだところについての感想だけメモ。運が良ければ後日追記も。
水野先生の記事は、政治についての話。なるほどと思う反面、SNSとかの炎上とか諸々をみると、新しいテクノロジーの政治とかへの使い方については、慎重でないといけないんだろうなと思う。hackされるリスクをどう抑えるか、されたとしても、リカバリー可能な体制をどう確保するか、その辺がないと怖い気がする(昨今の政治情勢を見ると特にそう思う)。 続きを読む
dtk1970 at 01:02|Permalink│Comments(0)
November 15, 2015
October 01, 2015
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2015年11月号 [雑誌]
例によって出遅れたが、感想をメモ。
#まだ途中なので、後日追記予定→追記した。
贈賄防止規制の特集は、弁護士さんたちや、企業の「中の人」の書かれているのは、まあそうなんだろうなというところ。こちらの勤務先も外資ということもあり、いろいろあって、思うこともあるが…略(謎)。
水野先生の連載は、相変わらず、伝統的な分野に、最近の情勢を踏まえて、フットワークよく切り込んでいくなあ、という印象。最近の世の中の流れの先端あたりで、この分野で何が起きているのかがわかるのはありがたい。
外国判決の承認執行の記事は、そういう事態に立ち会ったことはないので、「へぇーっ」としか言いようがないのだけれど、民訴法118条3項の「公序良俗に反しないこと」という要件についての積極判断・消極判断事例、及び、同条4項の「相互の保証」が問題になった事例の一連は興味深い。中国での相互保証がないというのは知っていたが、ベルギーは知らなかった。
dtk1970 at 00:18|Permalink│Comments(0)
September 15, 2015
September 10, 2015
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2015年10月号 [雑誌]
例によって出遅れ、かつ、まだ途中だが、書いたところまで感想をメモ (残る部分の追記及び必要に応じて加筆修正の可能性あり)。
水野先生の記事は、アートの世界で今起きていることについての法務目線での報道として興味深い。ネットとかの技術の進歩で今までできなかったことができるようになるということなのだろうけど、追及権とかの議論はもっと日本でも進んで良いのではなかろうか。「クールジャパン」とかいうことになってるわけだし(謎)。
契約書審査の記事は、開発委託契約における著作権の帰属について定める条項についての解説で、ベーシックな条項から、より洗練され、配慮の行き届いた条項へとステップアップしていく過程が実際の条項案とともに示されていて、分かりやすい。対価との関係や優越的地位の濫用の問題の可能性もカバーしていて良い記事なのではないかと思う。特に、この種の契約について頻繁に接しない人にとっては。
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dtk1970 at 23:50|Permalink│Comments(0)
August 15, 2015
August 07, 2015
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2015年 9月号 [雑誌]
例によって例のごとく。一部は既につぶやいたが…。
水野先生の今回の記事は、面白いのだけど、作品の図表がカラーでないのでよくわからないところがある。ここ数ヶ月の記事に比べてカタカナ用語が多いのは、まさに最先端だから仕方ないのだろう。でも、縦書で英語交じりがおおいとちょっとキツイなあと…。まあ、雑誌の構成上仕方ないのだけど…。
丸野先生の損害賠償条項の記事は、いい塩梅ではないかと。損害賠償の範囲をどう限定するかについて、様々なバリエーションを示しているのもさることながら、一つの解決策として、そもそも規定自体を取っ払うというアイデアを示しているのがいい。
加藤元裁判官の記事の中でU社の法務のA氏ってやはりあの方のことだろうか…?商社のN社ってどこだろう?
(*追記:メッセージでN社及び、かの会社の法務担当について、ご指摘をいただきました。ありがとうございます。やはり(一応想像はしてましたが)、あそこ、と見るのが正しいんでしょうね)
(*追記:メッセージでN社及び、かの会社の法務担当について、ご指摘をいただきました。ありがとうございます。やはり(一応想像はしてましたが)、あそこ、と見るのが正しいんでしょうね)
カネカの法務の話は、なるほどね、というところ。NDAについて、事業部の一定の資質の人間に、NDAマスターの称号を与えて、同人限りで対応可能というのは面白い。ただ、NDAが取引の入り口という面からすれば、その時点での情報が法務に入ってこないことになるところをどう考えるか、という面はあると思う。まあ、その辺も含めての判断なんだろうけど。
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dtk1970 at 00:39|Permalink│Comments(0)
July 15, 2015
最近読んだ雑誌(2015年7月)
#例によって、感想をば。あげ忘れていたのでback dateで。
ビジ法7月号
民法改正の記事は、条文案が引いてあるのはこれはこれで便利かもしれないけど、条文の分量ゆえに、記事自体の分量はそれほどでもなく。戦士さんのいつぞやのコメントではないけど、どうも表面的に眺めるだけになってしまう感はあり。現時点でのまとめとしてはこれはこれで有用だろうけど。
シャルレのMBOの判決の評釈は、なるほどというところ。MBOとか縁がないので、良くわからないとしても。
企業内弁護士の対談については、ジェネラルカウンセルと法務部長との違いについての話は興味深いところ。人材育成とか他部署への異動の話とかは、なんだか突込み不足な印象。
税務の特集は、どこまで理解できたかはさておき、個人的には有用に思われた。
ネット上の書き込みの記事は、まあ、なるほど、とだけ。
個人情報保護法の改正の記事は、何とも…。国会の状況がアレだけど、実務はどうしたものかと。
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dtk1970 at 23:00|Permalink│Comments(0)
July 04, 2015
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2015年 8月号 [雑誌]
遅ればせながら、感想をば。
個人情報保護法の改正の特集は、現状がわかりやすくまとまっているという印象。でも、結局のところ細かいところは下位の規定まかせというところと、個人情報保護委員会まかせの部分が多い印象は変わらない。やってみないとわからないという感じになってしまう。とはいえ、第三者提供のところについては、こちらの勤務先においても何らかの対応が必要なことは理解できたので、それはそれで考えないといけない。
事業者側の担当者のコメントについては、面子の選び方が、情報の利活用が進んでいる会社の話ばかりで、ちょっと偏っているかなという印象。ごく普通の会社の人にとっては、まだ先の話でコメントがとれなかったということなんだろうけど。
マイナンバーの実務についての記事は、結局企業側にとっては負担が増えただけという指摘にものすごく納得。
続きを読むdtk1970 at 23:51|Permalink│Comments(0)
June 15, 2015
June 12, 2015
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2015年 7月号 [雑誌]
完全に出遅れ&そもそもまだ読むべきと判断したところを読めていないのだが、とりあえずメモしたものだけ貼っておく。後で追記が前提(後記:追記した。)。
本号については、まずは債権法改正の記事なんだろう。と、いいつつまだ全部目が通せていないけど。 まず、執筆者の選び方が良いのではないかと。きちんとフォローしている人に存分に書いてもらっているのが良いと思う。
- 阿部さんの記事は、経団連サイドからの見方が興味深い。こういうのがきちんと記事になることは、今後を踏まえても意義のあることではないかと。
- 小林さんの記事は、なるほど確かにこういう見方もあるだろうなと思う。氏独自の見解という側面もあるような気がするし、ここまで綺麗に総括できるのかという点には疑問が残るにしても。
- サービス業の方の記事は、約款規制の企業法務の実務にもたらし得るインパクトを審議過程も踏まえて丁寧に説明してくださっているので、いつぞや戦士さんにコメント頂いたような上っ面だけの理解になるのを避ける意味でも必読かもしれない。個人的には要再読。
- 吉元さんの記事は、金融分野に関する話で、事業会社にいる身には、なかなかイメージし辛かった…。
- Y社の方の記事は、ポジショントーク臭がするのはさておき、インターネットビジネス以外への配慮が感じられないようにも思われた。この辺は業界の特質ゆえなのだろうか。
- 請負の話については、ソフトウエアの開発側に立って契約書を検討したことがないので、イメージしにくいところがあったが、思って以上に開発する側にとっては大きなインパクトのある話だなと思ったところ。
- 望月さんの記事は、不動産取引実務への影響の分析もさることながら、末尾に書かれた、経過措置としてどういうことが生じるか、という点についての記載が個人的には興味深かった。
dtk1970 at 00:17|Permalink│Comments(0)
May 15, 2015
April 27, 2015
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2015年 6月号 [雑誌]
例によってBLJの記事の感想をば。
国会提出法案のインパクトの特集は、それぞれがコンパクトにまとまっていて、便利。影響度の評価も、一般論なので、鵜呑みにはしがたいとしても、便利かも。出る法案によって分量を変えた形で、毎年の定番化してもいいのかもしれない。個人的には、個人情報保護法の改正案についての記事に安心感を感じた(謎)。
続きを読む水野先生の記事。MakersとかをPL法の対象から外す方向でのアプローチは、なるほどと思う反面、ユーザー以外の人に被害が出たときの対応を考えると、保険でカバーの方が素直な気がするのだけど…。ユーザーは買うものを選べるし、契約で縛ることも一定程度できるけど、製品の事故で被害を受ける第三者は、加害機材?を選びようがないし。それと、PL法の条文上は大企業を狙い撃ちにした条文でもないように思うし、ユーザーと作り手との情報格差は作り手がMakersでも生じうると思う(専門分野でのリテラシーまで含めればなおのこと)ので、寧ろPL法の枠内に入れた上で、彼ら向けの保険とかを手当するほうが利害関係人の保護の観点からはいいのではないかという気がする次第。あと、Makersと既存企業との競争において、既存企業にとってのdisincentiveにならんかという気もしないでもない。事態の進展如何では競争が生じる前提で考えないとイカンのではないかという気がしているから、そう思うのだけど。
dtk1970 at 23:41|Permalink│Comments(0)
April 15, 2015
March 31, 2015
March 25, 2015
おおすぎ先生の論文を読んでみた
イーッ!(謎)。
やはり挨拶には工夫が必要です(汗)。
それはさておき…今更ながら法律時報の大杉先生の論文を読んでみたので感想をメモ。 某先輩のエントリにならって、ではないけど…まあ、素人の感想ですから…(滝汗)。続きを読む
やはり挨拶には工夫が必要です(汗)。
それはさておき…今更ながら法律時報の大杉先生の論文を読んでみたので感想をメモ。 某先輩のエントリにならって、ではないけど…まあ、素人の感想ですから…(滝汗)。続きを読む
dtk1970 at 00:37|Permalink│Comments(0)
March 15, 2015
March 04, 2015
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2015年 4月号 [雑誌]
遅くなったが、例によって感想をば。
おお、イカの編集者さんが復帰か。なるほど。で、異動されるかたののごあいさつはまだ?(次号??)…ってどこから読んでるんだ。でも通は編集後記から、に違いない(白目)。
そうそう、山口先生のセミナーには応募してみた。どうなることやら。水野先生のゲームの話は、まったくゲームをしない人間にとっては、何とも言えないが、70年代のゲームにつき、2020年代に著作権切れになってくるというところに、トシを感じずにはおられない(ため息)。
会社法施行規則の記事は、経過措置の扱いまで書かれていて、図表のまとめもわかりやすくて良い。
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dtk1970 at 00:12|Permalink│Comments(0)
February 15, 2015
February 05, 2015
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2015年 3月号 [雑誌]
しばらくぶり、という感じで、出遅れ感ありだが、リハビリがてら(?)、いつものBLJの記事の感想をメモ。リハビリモードなのでやや短めで。
まず編集部の入れ替わりというのが、個人的には一番の関心事(おいこら)。まあ、読者イベントとかで編集部の方々にはお世話になっているので、そういうのもアリかと(汗)。移られる方の新天地でのご活躍(書籍のほうでしょうかね、今までの流れだと)と新メンバーで来られる方への期待と両方ですな。
2015年の課題、さもありなん、というところではあるが、あまり目新しい感じはないという印象。法令の改編とかはあるけど、議論が今までされていることだしねえ。経団連の阿部さんの記事のうち独禁法のところについては、まあそうなるよねという程度。
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dtk1970 at 23:30|Permalink│Comments(0)
January 15, 2015
December 26, 2014
最近読んだ雑誌から(2014年12月末)
例によって適宜メモ。手元に来たものに目を通すためのインセンティブとしてやっているのだが、読むのに時間のかかる記事が増えてきて、それ自体は慶賀すべきことだが、結構大変。
年内最後ということで、3号分をメモ。ビジ法2月号が積み残しになってしまった…。
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年内最後ということで、3号分をメモ。ビジ法2月号が積み残しになってしまった…。
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dtk1970 at 22:00|Permalink│Comments(0)
December 25, 2014
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2015年 2月号 [雑誌]
まずはなんといっても年に一度のブックガイド。
座談会。毎年恒例化していて、こちらの期待値も上がっているからか、正直いまいちという感もなきにしもあらずだが、手堅く、一通りの分野を扱ってくれているので、書籍のチェック漏れを探すうえでは良いのではないか。 個人的に!と思ったのは、Cさんの「労働法の世界では、弁護士会が出している本は信頼度が高いものが多く…」というところ。裏を返せば、弁護士さんの本は(以下自粛)ということか。 初登場のronnorさんによるレビューは、絶好調というか、注釈における個別の記載への突込みまで、最近の無双ぶりからすれば驚くことはないのだろうが、それでも目を引く。 いっそのこと、roonorさんをはじめとする、特定のbloggerさんたちの座談会とかにしたらどうだろうか(…と編集部の某さんにもご提案した次第)。 その他の方についても、匿名の方についてはさておき、多様な方々(人選もいいと思う)のコメントが面白い。自分用の備忘に、特に気になったものをメモしておくとこのあたり。
- 契約書作成の実務と書式(買ってあるのだけど…)
- 取引スキーム別契約書作成に役立つ税務知識Q&A
- A Manual of Style for Contract Drafting (2th Edがあるけど、使いこなせてない…3rd Edを買うかどうか…)
- Internet Legal Reserach on a Budget
dtk1970 at 21:00|Permalink│Comments(0)
December 04, 2014
最近読んだ雑誌から(2014年12月はじめ)
カレンダー企画とはまったく関係なく…
(しかし何だかとってもレベルが高くなってきて、こちらみたいな意識低い系にとっては、厳しいなあ…)
いつものように感想をメモ。やや長めになったので、「続き」の方で。
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(しかし何だかとってもレベルが高くなってきて、こちらみたいな意識低い系にとっては、厳しいなあ…)
いつものように感想をメモ。やや長めになったので、「続き」の方で。
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dtk1970 at 23:38|Permalink│Comments(0)