dtk's blog (ver.3)

カテゴリ:法務・法律問題 > 紛争対応

#毎年恒例?の、法務系 Advent Calendar 2015の参加企画です。 

何も考えずノリだけで手を挙げたものの、ネタを仕込む余裕が無い…ので、色々考えてこういうネタを試みることにした。以前、契約検討を法務部に依頼するときの注意事項について、ということについてのエントリを書いたことがあったので、その続き、という感じ。五月雨式のメモですいません。

まあ、例によってこちらの、乏しい経験に基づくものなので、内容的に大したものはできないが、話のネタにはなるでしょ?ってところでいかがかと。この程度のエントリでもカレンダー企画としてはアリなんだ、と敷居が下がれば、ということで(爆)…。

そうそう、気付いたことのメモ程度であって、かつ、記載内容について、こちらが常に書いていることを履践できているわけではなく、こういうことができたらいいのではないかという部分も多分に含んでいるということもご留意いただきたく(能書きが長すぎ…) 。
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圓道先生のセミナー@BLJに行ってみたので、感想などをメモ。
 
月刊誌での論考をセミナーで解説するのかと思ったら主従が逆とのこと。なるほど。より多くの人(東京以外のエリアの読者層も含め)に伝える意味でセミナーのネタを原稿にするというのはいいアイデアなのかもしれない。

内容としては記事に出ている民事訴訟の証拠保全対応の話が中心。

詳細については、コアな内容はネットに書かないようにという話が出ていた(理由まで含めるとそうだろうなというところ)ので、書かないけど、証拠保全の緊急性に鑑み、押さえるべきところをまず法務が抑えて、そのうえで社内展開をきちんとしておくことが重要と感じたのでありました。

個人的には、川井先生が書かれていたのとは異なり、B2Bでも結構使われるようになっていくのではないかという気がしている。特に新日鉄住金のケースで問題になった営業秘密まわりや製造物責任訴訟まわり(B2Bの中でも、サプライチェーンの上流と下流とで争うケースとかを考えると…)では、使い勝手についての認知が広まれば、使用されるように成るのではないかという気がした。まあ、こちらの勤務先でも対応をしないといけないわけだが…。

ともあれ、先生、編集部の皆様、ありがとうございました。

ronnorさんが、つぶやかれているのに茶々を入れたりしていたが、メモにしてみよう。訴訟案件で、訴訟上の対応は外の先生にお願いしているとして、その期日について、企業法務の担当者が傍聴に行くのは、何故か、みたいな話を思いつく範囲でメモ。
(交通費と時間の制約もあるので、近場に限られることもあるが…)
  •  まあ、直に裁判官・相手方の様子を見るというのがある。お願いしている弁護士さん経由というのも(そこにその先生の見立てが入ることにはそれ自体に意味がある)意味があるが、それとは別に直に見るということも。
  • それと、特に弁論の場合、他に誰が来ているか、を知るのも重要。相手方については、どのクラスの人が来ているか、などから、相手方のスタンスが推測可能な場合もあるし、あと、事案によっては、マスコミとかが来ていて自社に取材が来る可能性もあるなら、その辺の手当(広報側との競業が必要になるかも)がいるかもしれない。その辺を探る意味も出てくることがある。この手の話が問題になる場合は、その場でこちらの素性がバレるのは好ましくないので、会社名・ロゴの入ったものは使わない・持ち歩かないのが吉なのはいうまでもない(どのみち挙動でバレルとしても)。そういう意味で手帳とかも社名とかの入ったものは普段から使わないのが安全。
  • もちろん、お願いしている弁護士さんと期日直後に打ち合わせができるのもメリットであることはいうまでもない。お互いに同じものを見ているぶん、話が早いというのもあるし、宿題が出た場合の対応で、調査・調達が必要な場合には、時間を稼げるメリットも有る。
  • 弁護士さんからの報告に時間が掛かる場合に、第一報として自分の報告をあげるということもある。
  • あとはまあ、担当の先生にプレッシャーをかけるみたいな議論も一応思いつくが、そういうことをしないとイカン時点で何かが間違っていると思う(しがらみの関係で必要なことがあるかもしれないけど)。
・・・まあ、こんなものかな。



企業法務の訴訟において高名な中村弁護士が書かれたということで、川井先生がエントリにされているのを見るなどして購入。

200p弱と分量はないものの、読みごたえを感じる一冊。弁護士さんだけではなく企業法務の担当者にも読んでほしいとはしがきにあるけれど、文章自体が平易であっても、訴訟法とか訴訟実務について一定以上の知識と経験がないとおそらく手が出ないのではなかろうかと思う。そういうものを持っている層が読むことを前提に、知っていて当然のような事柄については、知っているのが前提という形で書かれているように思うので、その意味で取っ付き易い本ではないかもしれない。それでも読んでおくべき本ではないかと思う。



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なんだよそれ…といわれそうだが。

お世話になっている某所のrenewal協賛企画(謎)として、ざっくりとしたハナシを書いてみようかと…思っていたら、書きかけでしばらく放置していたのでした。USの訴訟それ自体に関与した経験は少ないが、holdについてだけならそれなりにあるので…。

以下は、僕の今までの個人的な経験に基づく理解なので、現在または過去の所属先などとは関係しない個人的な考えであることはいうまでもない。厳密には裏とりも仕切れていない部分がある。企業内の対応という意味で書いているので、企業外の先生方の視線で見ると問題かもしれないけど、その辺りは何らかの方法でご指摘いただけると助かります。

USでの訴訟について、悪名高いdiscovery(電子データに関するeDiscoveryも含む)というのがある。
ざっくりいうと、手持ちの関連する情報は原則全部相手に見せるということになろうか。fair playの現れということなのかもしれない。不意打ち禁止ってなところみたい。

そうなると、じゃあ、見せる前に廃棄とかすればいいじゃないかという話になりかねないが、そうは問屋がおろさない。その前提として保管義務が課せられている。しくじると制裁は課せられるし、それだけで敗訴という可能性すらあるので、面倒くさいし、徒や疎かにできない。

そこで出てくるのがLitigation holdというやつ。要するに問題となっている紛争案件に関する情報は保管しておけ、ということ。

ここでの目的は自社側での対応においてホントに必要な情報の保管と、それ以外に、相手側から故意に破棄したといわれないことにあるということになるのではなかろうかと思う。前者については、holdをかけなくても、訴訟の可能性がある程度以上想定できれば、手元に資料があるかもしれないから、それだけのために保全する必要はないかもしれないけど、後者の目的となると話は異なるかもしれない。保管(より正確には保全というべきか)と訴訟における提出とは、ここでは切り離されていることにも留意が必要。

もう一ついうと、後でdiscoveryのプロセスの中でこの辺りのプロセスの当否が争われるケースも考えられる。この辺を取り仕切っている法務の人間自体がdepositionの対象になることも想定されるわけで、その点も睨んで最初から動く、必要がある。そうなると、プロセスについても、記録を取りながら、という方が必須のはいうまでもない。ただし、時間との兼ね合いでそれが貫徹できるかというとまた別なのだろうが。

・・・ここまでが前置きで、前置きが長いのだが、ここまでは少なくとも概念上はまだ理解しやすいように思うが、実際にやってみると(上記だけでも大概面倒くさいが)、正直面倒くさい。


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仕事の早いはっしーさんに出遅れたが、同じ本について感想をメモ。BLJのbook guideでも紹介されていたもの。若手弁護士さん向けの本だけど、弁護士ではない企業の法務の担当者としても一読し、手元においておいて損のない本だと思う。

弁護士経験の後、任官され、現在は再び弁護士をされている著者の手によるので、弁護士としてどうするという部分を丁寧に分かりやすく説明するだけではなく、ここのステップで、裁判所側が何をしているのかまで、説明があるので、訴訟全体の流れを俯瞰する形で、手続きを見ることができるので、企業法務の担当者として、書面の書き方(書式例もついている)、手続きの進め方を押さえておくうえでも有用だし、弁護士さんとのコミュニケーションをはかるうえでも有用なのではないかと思う。

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またもやわかるようでわからないエントリですいません。ぼんやりと思いついたことのメモ。

契約書にしろ、法務にしろ、弁護士さんにしろ、取引をしている中で何か起きたときの対処法のひとつ、という見方が可能なのではないと思う。不躾な見方をすると、それぞれの「道具」については、できること、できないこと、得意なこと、不得意なこと、があるのだから、それぞれの「見極め」が大事なのかな、と思ったりする。

「見極め」が必要なのは、「道具」の「使い手」であるべきなんだけど、トラブルが生じることになれていないと、それぞれの「道具」を触ったこともないということになるので、その辺は「道具」側でもフォローをしていないといけないのだろう。 自分が出来ること、出来ないこと、得意なこと、不得意なこと、を理解して、「使い手」に理解してもらうこと。望ましくは、自分以外の「道具」を使ったほうがよいときには、そちらに委ねる橋渡しもできると良いのだろう。

そういう意味での「道具」には、別に法律というアプローチに由来するものだけとは限るはずもなく、会計、財務的なアプローチ、人間関係・取引上の関係、いろいろあるのだろう。

手元にある「道具」に何があって、「使い手」(企業の法務の担当者にとっては通常は勤務先になるはずだが)にとって何を使うのがベストなのか、自分だけで何かをやろうという発想に拘らないことも大事だよなと思ったりする。



BLJのBookガイドでも推奨されていたのと、最近訴訟案件に関与していなかったこともあって、知識の確認の意味で会社にあったものを読んでみた。
Bookガイドにあったように、法務着任者に最初に読んでもらう、のにふさわしい一冊というところか。


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