企業法務/法律関係

September 24, 2012

非公式ルート

前にも似たようなことは書いたかもしれないが…。
senri4000さんのところのエントリを見て、思いついたというか、感じたことのメモ。

法務というところが何をするところか認知されていないのか、時として、「それって法務の仕事か?」という相談が来ることもある。法務というより人生相談じゃないのか、ということで2時間とか付き合うともれなくゲンナリする(休日出勤しているときにそういう目にあうと特に...最初の勤務先でそれに近いことがあった)し、そういうことにばかり付き合っていると、本来の仕事に割くべきエネルギーが割けないということにもなりかねない。

とはいうものの、そういう形で、ある程度入り口を広くとっておくことで、本来の職掌部署から上がってくるべき話がよその部署から上がってきたり(告げ口みたいな話にならないように取り扱う必要があるのだが)して、会社全体でみた時の漏れとかが防げたりするメリットもないわけではない。いわゆる「給湯室」「タバコ部屋」というような場ではないが、インフォーマルな形でも情報が入ってきてくれる方が、何も入らないところに置かれるよりは、ずっと良いはず。積極的に情報を取るのも重要だけど、自分でコントロールできることには限りがあるから…。

「本業」以外のところも、間接部門として事業部門にサービスするという観点から、「本業」とのバランス、優先順位付けを守りつつ、対応していくことが、結局のところ「本業」にも役に立つ、ということなんだろう。こういうところは、別に外資でもあるわけで…。


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September 23, 2012

商標教室(基礎篇) /小谷武 (著)


@takujihashizumeさんが紹介されていたのを見た直後に、旅行中に、京都某所のbook offで1300円で捕獲。旅先で読了していたのだが、エントリを書くのが遅れた。内容紹介という意味では、前記のエントリ及びそこにリンクが貼られているところをご覧ください(投)。

個人的には、商標という制度を、商標法の制度に囚われることなく、制度の枠外も含めて、高いところから鳥瞰して、その本質、機能について、説明されているのが印象的。こういうことをするには、やはり、相当の経験が必要なはずで、なかなかできるものではないのだろう。個別の制度の話にいきなり入って商標の森で迷子になる前に、この本の内容を理解することは重要なのではないかと思う。また、鳥瞰しているといっても、別にむやみに抽象度が高いわけでもなく、事例と商標の実物を示して論じられているので、実務経験がなくても理解しやすいのではないかと思う。
(僕自身は現状それほどどっぷり商標業務に関わっているわけではないので、そういう必要性があまりないのだが…)

残る2冊も読んでみたいので、気長に探してみる事にしようと思うが、できれば、倒産したという発行元に代わり、他のところで、3冊とも継続的に読めるような形になってほしいと思う(Updateもしたうえで、だけど)。


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September 22, 2012

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2012年 11月号

例によって例のごとく気になった記事について感想をば。一部で話題の某記事は、スルーする(謎)。


まずは、定期購読者優先イベントに期待、ということを声を大にして(謎)言っておく。期待してますよ~(笑)。

個人的な一番のヒットは、仲裁機関の選び方。今まで悩んだことはあるものの、決めるための情報がいまいち集められなかったので、こういう数字まで込みのデータやアジア仲裁機関間の比較があるのは、助かる(今の職場では親会社が決め打ちしている雛形とかが多いので、逆に悩みようもあまりないのだが)。次回にも期待。
仲裁人について、中立性を保つため、仲裁人の国籍指定まで合意しておくのが望ましいとの指摘は、言われてみるとなるほど、という感じ。
この位の細かさで、仲裁人の選び方まで、記事にしてもらえたら更に良いのかもしれない。

第1特集も、面白かった。表題からして駆け引きの話が中心になるのかと思ったら、駆け引きよりは、事前の情報収集、分析及び交渉で起こりうる自体の想定、役割分担も含めての交渉の準備、経過の文書に拠る記録化、並びに、気後れしないこと、というあたりの重要性が説かれているのが、ある意味印象的。まあ、アクロバティックなものよりも、地道さが大事というのは、当たり前なのかもしれないけど。各社の実務担当者の方々の経験談(「これまでの「交渉」の話をしよう」も含め)は、いつもの如く興味深い。
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September 19, 2012

条文の読み方 /法制執務用語研究会 (著)


なんとなく買って、旅行中に読んでみた。内容については、はしがきに次のようにある。

本書は、「法解釈」の世界と、「法制執務」=「立法」の世界とをつなぐ、いわば架け橋となるような内容を目指して、基礎的な法制執務用語や、立法の世界の常識について、ご紹介しています。


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September 17, 2012

契約書の見方・つくり方 (日経文庫) /淵邊 善彦 (著)

#出かける前に慌てて仕込んでいるので、後日追記予定。



「ビジネス法務の部屋」で山口先生が取り上げておられたので、近所の図書館で借りてみた。契約書関連の書籍は、契約法務の業務もしている関係上既に手元に一定数があるので、買うかどうか一瞬ためらったのだった。一読してみると、山口先生がコメントしているだけあって、この手の本についてはある程度「擦れっ枯らし」になっていても、十分読む価値があるのではないかと思う。

フォーマットとしては、契約書共通のお話を冒頭にしたうえで、各種契約書についてポイントを解説というよくある形なのだけど、要所要所になるほどと思うコメントがあった。個人的には合弁契約のところでのtag along/drag alongの解説(前者は、多数株主が撤退する際に少数株主を保護することになり、後者は少数株主が残ってしまうと、第三者に売却しにくいという場合に、少数株主にも一緒に売るよう要求する場合に使われる)とか、OEMの性格の説明(事案によって異なるが、製造委託、ライセンス(商標、特許・ノウハウ)、開発委託、共同研究開発、販売代理店契約、など種々の側面を持ちうるので、注意が必要)という辺りは、頭の整理をしてもらったような気がして有用だなと感じた。
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September 16, 2012

After the love has gone....?

#事前の仕込みですいません。
いやまあEW&Fなんですが。それはさておき。思いついた時にメモしたものですいません。

契約交渉とかって、話がまとまって、調印してやれやれという感じになりがちけど、そういう話でいいはずもなく、履行過程が重要というか、そもそも契約書は、履行することでリスクを制御可能な範囲に抑えようとしつつ利益を挙げるために締結しているのが大半のはずだし。

ただ、法務は履行過程に関与する度合いが、契約書締結までの過程と比べると低くなることも多くなって、トラブルになるとまた呼ばれて、縁遠くなっていた間に何をしていたのか、というのを追いかけて、ということもありがち。全部の取引について逐一モニタリングするというのは、M&Aみたいなものを除けば、トラブルが起こる確率を考えると、そこまでの労力が法務の全体のリソースからすると、掛けられないというのも仕方がないのかも。

期限管理とかはDBを上手く使えれば(別にエクセルでやることだってできるし、過去にはやっていたこともある)、リマインダーを関係者に送るだけなら、それほど大騒ぎにならずに済むけど、紙に書いてあることと実態との齟齬が大きくなってきたら変更契約の議論をするとか、判断の要素の入るものは、ちょっと省力化が難しいわけで、その辺をどこまでやるかというのは時々気になる。まあ、万能の答えはあまりなそうなのだけど…。


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September 13, 2012

最新重要判例200 労働法 第2版 /大内 伸哉 (著)


アモーレと労働法の大内先生の一人判例二百選の第二版が出たので、入手して一通り目を通してみたので感想などを。

この種の判例の要旨+αの本という意味では、もちろんジュリスト増刊の判例百選が有名で労働法判例百選も手元にあって、あちらも通読しようと思ったのだけど、途中で挫折し、逆にこちらは何とか一通り目を通すことができた。その差異はやはり、判例百選は、判例ごとの見た目の体裁が整っておらず、かつ、判例ごとに著者が異なるため、全体としての統一感を欠いているという印象が強かったというところが大きい。こちらの方が単一著者で、それが常に内容の統一性が保証するものではないのかもしれないが、安心感はあったし、紙面も記事の判示引用部分は網掛けしているなど、見た目も比較的整っていて(記事の分量が多くて行間が詰まっていて見難いところも若干あったけど)、それだけでまず読みやすかった。
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September 12, 2012

最近の何だか(2012年9月半ば)

こんな感じで(謎)。某案件ばっかりですいません。
  • 某案件で古い契約書などを引っ張りだして紐解く。複数の文書が作成されているが、文書のみ残っていても作成経緯までは記録がないので、知りたい情報は得られなかったが、まあ、仕方がない。
  • 本国からの依頼で、某作業を新規ですることになるが、やり方について上司も交えて協議。不明点を確認しつつ対応することになる。
  • 別の某案件で、遠隔地の生産現場の某マネージャーにヒアリングをしなければ、と思っていたところに、トイレで出会ったので、捕まえてヒアリングをする。出張で来ていたとのこと。face-to-faceでないとなかなか本音は聴き出しにくいので、ちょうど良かった。
  • さらに別の某案件で、エクセルファイルの表に加筆修正。修正履歴がうまく残らず、僕がどこに手を入れたかわかりにくくなるので、悩んだ挙句に、加筆した箇所のセルの色を変える形にした。何だかいまいちな気がするが仕方がない。



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September 11, 2012

あらゆる領収書は経費で落とせる (中公新書ラクレ) /大村 大次郎 (著)


この手の本は正直どこまでホントなのかよくわからんと思っているので、近所の図書館で借りてみた(借りるまでに相当待たされたけど)。アマゾンでは既に新品が手に入らなくなっている…足が速いねえ。新書は。
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September 07, 2012

治安維持法 - なぜ政党政治は「悪法」を生んだか (中公新書) /中澤 俊輔 (著)



この本を読んだ続き、ではないのだが、読んでみた。治安維持法は日本史の授業とかで悪法ということで習うわけだけど、それ以上の詳細については、あまり学んだ記憶が無い。本書は、その成立から廃止までの間、条文の変遷、運用の歴史を紐解くもので、著者の博士論文を元にしたものとのこと。
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September 04, 2012

どこで終わるのか?

時事ネタはあまり取り上げないが、この件は何故か気になっているので、引き続きメモをしておく。

前にこのエントリで取り上げたオリンパスの内部告発者の方に対する処遇の件。最高裁の決定が出たけれど、それで話が一件落着というわけにはいかなかったようだ。新聞記事の一例はこちら
要するに何も事態は変わらず、以前の部署に留め置かれているどころか、子会社への出向などが打診されるという状態なので、損害賠償訴訟に及んだということらしい。
(詳細は原告の方のサイトがあるが、検索すれば出てくるので、リンクは控えておく)
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August 31, 2012

ヤクザに弁当売ったら犯罪か? (ちくま新書) / 宮崎 学 (著)


色々な意味で評価の難しい本。著者がヤクザの家で生まれ育っていること、および、経歴も経歴ということもあり、要するにヤクザの側の人(ただし、現状のヤクザの方々は、氏の目からみると「あるべき姿」から逸脱しているように見えているようでもあるが…)なわけで、モノの見方にある種のバイアスがかかっているのはある意味で当然かつ避けられないことだと思う。ただ、そういう立場の人がこういう形で発言されるというのが貴重なのも事実だし、加えて、その内容についてても、無視できないものを感じたので、おっかなびっくりネタにさせていただく次第。処世術的にはスルーすべきなのだろうが…。

なお、最初に断っておくと、僕自身、中の主張のすべてを肯定するものではない。ヤクザと共生とか主張する気はない。
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August 29, 2012

最近の何だか(8月終わり)

思う所あって、頻度を減らしてますが、例によってメモ。
  • 今日はほぼ一日英語で会議。予定より早く始まって、「始めたから来れるなら来て」というメールで慌てて会議室に。途中から入ったので最初は何を言っているのかよくわからず焦るが、途中から追いついたので良しとする。
  • 前記の会議に呼び出される前に某資料の翻訳のチェックをしていたのだが、上記の会議が始まってしまったので、会議を聞きながら、持ち込んだPCで仕上げる。日本語として違和感のある表現もあったが、まあ、誤解はしないだろうというレベルだったので、締切も近いことから、そこまでは手を入れずに、コメントを返す。
  • 海の向こうも含め、皆さん夏休みからお戻りのようで、徐々に色々な案件について動きが出てくる。僕自身は9月半ばの連休に夏期休暇を足す形で休む予定。



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August 27, 2012

武器としての交渉思考 (星海社新書) /瀧本 哲史 (著)


@ttakimotoさんの著書の3冊目。前の2冊の延長線上で、交渉に関する入門書、という感じになるのだろうか。この世の中を渡っていくうえで必要な「交渉」について講義するという体裁になっている。前2冊と同じスタイル(フォントの組み方とかは、さすがに3冊続くと食傷気味だけど)で、内容自体は説明の仕方も上手なので、とっつきやすく、読みやすいので、交渉に関する本の一冊目としても適切な感じがした。

個人的には、交渉に際しての事前の準備、特に相手についての情報収集の重要性、というところが印象に残った。もっとも、自分が経験している範囲では、情報が不十分な中での決断を求められることの方が多いのだが…。


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August 24, 2012

ついに出た:紛争鉱物に関するSEC規則

前職のときに話題になって、前職在職中に出るかと思っていたら…今頃になって、というやつなので、あちこちググった結果をまとめてメモしてみる。

USの「紛争鉱物」に関するSECの規則がようやく決まったようだ。施行時期は11月くらい?らしいけど(60 days after publication in the Federal Registerとあるので)規則に基づきレポートを出すのは2013年はじめからということになって、最初のレポートの提出期限は2014年5月末とのこと。
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August 23, 2012

原稿とオリジナルの間

時々あることなんだけど、ある契約書の修正契約書とかの作成依頼が来る際に、元の原契約について、締結してサインまたは印を押したもののコピーではなく、その原稿のword fileとかを送って来る人がいる。締結済のものと内容が同じだから、と言うのだけど、ホントにそうなのか確かめるのも手間だけど、時として、そもそもサイン済のもののpdfすら持っていないこともある。さすがに持っていないときには、「何を根拠に」と小一時間問い詰めたくなる…。もちろんwordのデータはcopy & pasteできるのであると便利なのだが、そういう問題ではない。

言うまでもなく、そのデータから後の時点で内容が変更になったとか、極端なケースでは、サインの際に手書きで直している(イニシャルサインや訂正印で形式面も整っている)というケースも考えられるわけで、そこでの加筆等の内容如何によっては、そもそも今回作成すべき内容が大幅に変わるかもしれないのだが…それを理解しない人がいて、困ることがある。しかもそういう人は割に普遍的にいるような気がする。

依頼を受けたこちらの側としては、極端なケースでは「いただいた内容に基づいてドラフトしました」ということで一定程度逃げを打つことも不可能ではないので(常に通じるとは限らないわけだけど)、そういうところで何かあったときに困るのは、寧ろ依頼してきた側のはずなのだが、その辺りについて説明しても、理解できているのかいないのか、わかるようでわからないことがあるわけで…(以下略)。


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August 21, 2012

素朴な疑問:判決文の公開

モノを知らないのが露呈して呆れられそうだけど、素朴な疑問をひとつ。書こうと思って忘れていて思い出したので書いてみる。ご存知のかたは適宜ご教示いただけると幸甚です。

いつぞや(町村先生のこのエントリの前後の頃だったかもしれない)判決文の公開が少ないよね、という話がTL上で出ていた時に思ったのだけど、憲法上の裁判の公開との関係で大きな問題にならないのだろうか?というか、なったことはないのだろうか?

条文上は、「裁判の対審及び判決は、公開法廷でこれを行ふ」だから、言い渡しだけ公開ならそれでOKということかもしれないけど、公開することにより公正を保つとそもそもの公開の制度の目的と、言い渡す内容自体が複雑で、朗読されただけでは正直わかりにくいものが多くなっているとおもわれることからすれば、判決文(決定文もも含む。以下同じ)それ自体を公開するべきではないのか、という議論になってもおかしくないのではないかと思っただけのこと。もちろん「知る権利」との関係でも、判決文について、市民が直にアクセス可能である方が望ましいのではないか。

公開のためのリソースが足らないということは以前はあっただろうけど、今はネット上に載せるだけならそういうことはあまりないのではないかと考えると余計にそういう気がしてくる。もちろん、関係者のプライバシーとの兼ね合いで公開が問題となるケースもあるだろうけど、それは当事者名の表記を変えることで対応可能ではないのかと思う。文中で引用しているものの変換の手間が面倒というなら、契約書みたいに最初に定義条項というか当事者目録を置いて、そこだけ実名を書いておいて、公開時にそこを隠すというような形で、書き方を変えるということで対応可能なのではないか、と思わなくもない。そんな簡単に言うなと言われそうだけど、それくらいする価値があるのではないのか、という気もするし。司法制度について、納税者に対する説明責任を果たすという位置づけもできるのかもしれない。

この辺については、手元にある芦部先生の「憲法」(5版)では見る限り言及がなかった。いわゆる四人組の本は持っていないのだが、日曜日に、近所の図書館の書架にあった3版を見たら、「知る権利」との関係で公開しないことについて問題であるというような記載が少しあった(記憶で書いているので正確な表現ではないが)。

また、先例としての価値を持たせたくないような内容の裁判例についてまで、わざわざ裁判所が公開することで、事実上の拘束力が生じることを防ぎたいとか、考えているのかもしれないけど、そもそも商用データベースとかに載るなどするのであれば、そこに拘る意味がどこまであるのか、という気がしないでもない。その辺は載せ方を変えるとかでもできるような気がするし。今だって、どの判例集に載るか、というところで差異があるよう(ここもどこかでそういう記載を見たのですが、思い出せず…)なので、それと何が異なるのか、という気がしないでもない。

…結局のところ、僕にはよくわからないが、何かはっきりとした理由があるなら、知りたいところではあるので、メモしてみた次第。理由およびこちらの誤解などがあれば、炎上しない範囲でご教示いただけると助かります。m(__)m


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August 20, 2012

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2012年 10月号 [雑誌]


例によって印象に残った記事の感想を順不同で。コメントの量が長くなっていることから分かるように、個人的には本号は「ツボ」にハマる感じの記事が多かった。

その中でも、この号では、やはりインハウスローヤーの一連の記事が一番興味深かった。
特に無資格の法務部員のアンケート(僕だって日本法上は資格が無いのである意味このカテゴリーに含まれ得るわけで…)は、なるほどと思うところが多かった。ただし、このアンケートの対象者(サンプル数が少ないため、なんとなく誰に話を訊いたのか、特定できそうなのはさておき)の方々はおそらく、現時点で法務の担当者についての人事権を有している方々ではないだろうから、当事者の声もそれ自体貴重だと思う反面、そういう人事権者の方々の声も聞きたいところ。
インハウスに入ってミスマッチで辞められた方の声も、なかなか表に出にくい話なのではないかと思うので(内容自体は、個人的には驚きはなかったけど)、これも貴重ではないかと思う。企業側もご本人の側も、もっと目的と優先順位の明確化が必要で、そのための相互理解がまだまだ足りていないということなのかもしれない。企業の法務の実態についての生の情報もまだまだ出回っている量がすくないということもあるのだろう。
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August 19, 2012

三菱樹脂事件の判例を読んでみた

憲法でも労働法でも出てくる有名判例ということもあり、かつ、こちらのサイトで一審から一式、判決文が載っていた(地裁での本案訴訟の前の仮処分は出ていなかったが、前にいただいたD1-Law nanoに出ていたのでそちらも目を通した)ので、一通り読んでみた。事案については、面倒なので(おいおい)とりあえずwikipediaの記載を参照。学生運動参加歴を隠して内定をもらって入社したところ、試用期間中にそれがバレて解雇と言われたので、不当解雇で争ったというのがざっくりとした事案の紹介になるだろう。
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August 18, 2012

メモ?:変更履歴の管理

M$のサイトというところで、100%信頼出来るのかどうか不明だし、こちらのニーズにあうかどうか不明だけど一応メモ。

Wordの変更履歴箇所を、ExcelあるいはAccessで管理する方法

wordファイルの契約書のドラフトのやり取りを繰り返すと、変更履歴を使っていても、履歴が多くなりすぎてわけがわからなくなりがち。いちいち一旦全部反映して、そこから、修正履歴を入れつつ再度修正するとかすれば良いのかもしれないけど、それも簡単ではない(やり忘れるし)。こまめに確認するのはやぶさかではないが、正直見落としそうになりそうなので、PC側で何とかならないものかと思っているところ。

googleで検索しても、wordの履歴の使い方は出てきても、それ以上のものがなかなか出てこないので、とりあえず出てきたものだけメモしてみた次第。契約書交渉におけるドラフトの履歴管理に特化したもっといい方法があれば、ご教示いただけると助かります>有識者各位。


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August 17, 2012

伝えることと伝わること

通常の意思疎通においても、こちらの意図通り伝わらず、受け手がこちらの意図とずれた理解をすることはよくあるけど、それ以上に、気をつける必要があることが、時にあるように思う。

例えば、法務担当者が事業部門に相談に行くような場合、それ自体は必ずしも悪い話ではない。現場のニーズを拾いやすくなるかもしれないというメリットはあるだろうから。ただ、一方で、当該事業部門の相談相手以外とか、その近所の他の事業部門に対しては、意図しない別のメッセージが伝わる可能性があるように思う。
「法務が出入りしているけど、あの部署何かあったの?」というあらぬ疑念や噂を生む可能性があるということ。平時であれば、そういう話は特に問題はないだろうけど、平時でない時、特に不祥事とかの疑惑があるときには、注意が必要かもしれない。

そういう時には、法務に相談のために出入りするのを見られるだけでも、リスクがあるかもしれないので、別の場所(極端なケースでは社外の場所を抑えるとか)を用意する必要があるかもしれない。

この手の話は別に法務に限った話ではなく、管理系の部門には共通なのではないかと思う。


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August 13, 2012

CISGについてのちょっとしたメモ

たまたま、なんだけど、某氏(こちらの方)と、別の某弁護士(初職での同僚でその後弁護士になられた)さんと別々にメールで話をする中で、CISGについて話題に上がって、話の内容とはあまり関係ないが、ふと疑問に思ったことがあったので、メモしてみる。
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August 12, 2012

労働の正義を考えよう--労働法判例からみえるもの /大内 伸哉 (著)


神戸大学の大内先生の手による、架空の講義の講義録。講義内容としては労働法の判例を題材に、条文になっていない労働法の理念を考えるというところ。条文化されているようなところはスルーされているという感じなので、労働法についての網羅性はないし、解釈論に関するところでは、大内先生ご自身の見解(多数説からは距離があることもある)が前面に出ているので、労働法についての一定の知識がある人(僕自身にそれが十分あるのかどうかは疑問があるが)が読むことを想定されているものとみてよいのだろう。講義形式なので、題材になっている判例については、別途並行して読みながら読むと、おそらくは、より理解が深まるような気がした。
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August 11, 2012

グローバルといいつつも

備忘のためのメモというかなんというか。

米系のメーカーの日本法人にいて、親会社グループは、プレセンスの濃淡はあっても、ほぼ全世界でビジネスを行なっているらしい。グループ内では、一定程度の一体感はあるような感じで、仕事をしている際には、所属のentityに関する議論が正面に出ないことも多い(その逆もあるけど)。

そうはいうものの、国境というものが現実にある以上、時として国の違いを無視されては困るわけで、いくつか、そういう事例をメモしてみる。
  • わかりやすいのは入国管理系。一定の国から日本に会議とかに来るためには、ビザ取得のために招聘状とかを日本側で用意することが必要になる。人の行き来に比例して、そういうものの手間が増える。ルーチン化している業務ではあるが、一定の手間がかかるので、急に来るという話への対応を求められても、一定の限界がある。
  • 忘れやすいけど、忘れるとトラブルの種になるのが、税金。例えば日本の某社グループに収めた製品にトラブルがあり、日本の先方の親会社に、担当事業部門のトップが行って交渉をして、グループ全体で一定のお金を支払うことで解決をしたとしても、その金をどの国で支払うかは、別の検討が必要。製品の売買を行った国で払う形を取らないと、製品の売買と見合わないので、税務上のトラブルの原因になるはず。トラブルの収束という観点から法務に和解契約書などに関する相談が来るのは結構なことだけど、税務の問題も重要なので、そういうケースでは、問題が生じるリスクを提言するために、関係国における税務担当者を巻き込むよう関係者の軌道修正が必要になる。
  • 面倒なのが、日本独自の規制への対応。各国で一律同じ形でビジネスをしたい、と言われても、日本だけ、独自の規制があるために、その意図通りにできないこともある。その辺は粘り強く説明をするしかない。



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August 07, 2012

最近はなんだか(2012年8月はじめ)

ざっくりとした感じでいくつかメモ。
  • とりあえず海の向こうも含めて夏休みモード。僕の勤務先自体は一斉休業とかなくて、9月までの間に一定日数の夏休みが取れるという形。気になっている案件があって、その動きを睨みながら、いつ休むか考えているところ。入ったばかりなので、そういう動き方になるのはある程度やむを得ないと思われる。
  • 親会社が最終決定権を持っている案件について、どういう形で関わるかは相変わらず悩ましい。決定権のない人間が勝手なことを行って関係者を誤導してもいけないので、その辺の留保はおきつつ、さりとて、単なる通訳以上のことをどうやるか、ということは、難しい。ビジネスの仕方の違いについての説明とか日本独自の法令についての説明とかはやりやすいのだが…。
  • 日英、または英日の翻訳の業務が避けて通れないのだが、日本法令外国語訳データベースは有用だけど、政省令のレベルとかがないと、法令だけではあまり役に立たないということが時にある。予算の関係もあるのだろうけど、できるだけ全部政省令まできちんと訳してほしいなと、無理難題と知りつつも思う。



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August 05, 2012

米国人弁護士が教える 英文契約書作成の作法 /チャールズ・M・フォックス (著), 道垣内正人 (監訳), (株)日立製作所法務本部英米法研究会 (翻訳)


以前こちらで紹介した本の和訳が出たということで早速買って読んでみた。内容についてのコメントは前のエントリのとおりだが、補足をすると、金融系の契約書を前提にしているところは、メーカーの法務とかからすれば違和感を覚えるかもしれないが、そもそも、メーカーの法務の人たちが翻訳をしているということからしても分かるように、メーカーの立場でも十分参考になると思う。

僕がどうこういうまでもなく、原書が良書なのは間違いない。英文の契約書の作成についての英語の本なので、英文で読むということにも一理あるけど、日本語版があれば、日本人にとっては、やはりそちらで読むのが楽だろうから、和訳があるのは正直助かると思う。翻訳も、元の文章のややこしさ故の読みにくさが多少あるけど、それ以外は読みやすい。現職では翻訳業務が避けて通れないのだけど、その経験に照らしてみると、ここまでこなれた日本語にするための作業量は相当だったと思う。お疲れ様でした。

英文契約についての本ではあるけれど、単にドラフティングだけではなく、作成された契約書のレビューの仕方、DDにおける契約書のレビューの仕方まで扱っているので、契約法務をしない人でも読んでいてタメになるところがあると思うし、和文の契約書においても、英米法の概念が取り入れられている条項(例えば表明保証とか)も多くなっているので、そういうものを理解する上でもタメになると思うから、原書はちょっと、ということだったとしても、和訳については、結論としては、法務系のすべての方々にオススメということになろうかと思う。
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August 03, 2012

M&Aの労務ガイドブック /高谷 知佐子 (編集)


M&A関連の本を読んでいるうちの一冊ということで。某大手事務所の手によるもの。M&Aでは「人」が絡むところはどうしても、ややこしくなるとは思っているものの、どういう問題があるのか、全体像がよく見えていなかったので、この本で、そういう人事労務周りの問題の所在だけでもある程度概観できたのは、ありがたかった。ある程度と書いたのは、正直なところ、第3部のM&Aと年金のところは、僕が、企業年金制度を理解していないこともあって、内容を理解出来かなったからで、それを差し引いたとしても十分価値ある一冊ではないかと思う。

もちろん法務として、M&Aに関する労務周りの業務に関して関与することは、仮にあったとしても限定的なものにとどまり、基本的には人事部が担当することになるのだろうが、それでも、問題の所在について、認識しておくのは悪い話ではないと思う。
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August 01, 2012

LTをしたのだったが…

えーとLTです。前日の夜に、いきなり振られて司会進行とかいうことになって、驚きました。この辺のフットワークの軽さが、@katax,@takujihashizume両氏の持ち味が生かされているところなのでしょう。まあ大したことはしなかったので、僕は特に何かあったわけではありませんが。お二人はお疲れ様でした。あと、BLJ編集部さん、場所をご提供いただく+二次会の段取りなどにお付き合いいただき、ありがとうございました。

自分のLTは、そもそもdownloadしたはずのOpenofficeが端末上見つけられず、焦ってしまいましたが、内容的にはまあ、あんなものでしょう。たまにはオフレコネタも悪くないでしょ、って感じでしょうか。

ともあれ、他の方々も書かれていましたが、こういう機会があると、自分の業務とかを見直すいい機会になるので、次回も都合のつく限りは是非参加したいところです。また何かあれば手伝いますよ(>@katax,@takujihashizume)
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July 31, 2012

それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか (光文社新書) / 笹山 尚人 (著)


書店で見つけて買った見た。労働者側に立たれている弁護士さんのパワハラ事件簿、というところ。それぞれの事件の生々しさが、印象的。僕自身はパワハラの訴訟対応を企業側でする側ではあるのだが、それでも、ひどすぎる例には絶句してしまった。いろんな意味で規律が崩壊している職場では、何でも起こりうるということなのだろう。

法律論を正面から論じた本ではなく、事例を詳細に紹介(伏せるべきは伏せたうえで)しているので、パワハラ対策の研修において、悪事例として紹介するネタ本とかにも使えそうなので、企業の法務・労務の担当者の方におかれても、手元においておいて損はないと思う。
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July 30, 2012

ライブドアオート表明保証責任訴訟の判決文を読んでみた

M&A関連の本とか読んでいて、そういえば、DDが訴訟上問題になった事例とか、読んでみようと思って、以前いただいたD1-Law nano 判例20000 2011 Edition でデューデリジェンスと入れて検索して出てきたこの判例を読んでみたので感想をメモ。事案の説明およびまともな解説は、こちらを参照のこと。
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July 29, 2012

法律事務所のニュースレターについて、少しだけ調べてみた

前にメモした話の続き。法律事務所のニューズレターなど、メールで配信されるもので、無料で、かつ、誰でも手続きできそうなものって、どれくらいあるのか、疑問に思ったので調べてみた。googleで、「法律事務所 ニュースレター」と入れてみると結構出る。正直全部見るのは無理なので、ちょっとだけ調べてみた。
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July 28, 2012

育ち方・育て方

何のことだか(謎)。

常時アレなエントリを垂れ流すどこか(爆)とは異なり、頻度は少なくとも、読ませるエントリで、愛読させていただいているCaracalooooo!!! ~プチ法務のドタバタ記~さんの、法務チームをどう育てよう?というエントリに関して、某所で一部の方々と話が盛り上がったのだが、その内容を踏まえつつ(踏まえ方が不適切な部分については、ご容赦願うとともに、ご教示いただければ幸甚です)、個人的に思うところを書いてみる。まあ、今は外資で、ポジションに人を貼り付ける、という感じで、あまり人を育てる、という感じではないのだが、今まで考えたことをいくつか、という程度。
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July 27, 2012

久しぶりに雑多なメモ

まとまりのないメモをいくつか。
  • 前にネタにしたWorking with Contractsの和訳が商事法務から出るとのこと。「べき」論で言えば、おそらく原文で読むべきなのだろうが、和訳で読んだほうが理解が早いのも事実(もっとも、和訳がまともなのが前提だが、某社の法務の方々が訳して、道垣内先生が監訳となっているので、そこはおそらく大丈夫なのではないかと思う)なので、両方あっても良いのかもしれない。
  • LT。一応ネタは完成。google docで作ったのだけど、次?に適当な機会とネタがあればpreziで作ってみたい。...と、ここまで書いたところで見てみると、何故か予定していたタイトルが表示されている…google docで作っていたのが反映したのかもしれない。ともあれこの内容であっても、詳細は内緒。一応他のネタも想定していたので、そっちにするかもしれない。(→と書いている間に未定に戻っていた。でも、どうしようかな)
  • @sura_taroさんの、無料で購読できる税務関係メルマガのまとめ、を見ていて、法務版があってもいいなとおもったけど、商事法務のあれ以外、って結構難しいような気がした。役所関係では、公取のやつと、「メールマガジン労働情報」あたりは入れてもよさそうだけど、あと、何かあるだろうか。大手事務所のニューズレターの類かな。気が向いたら今度調べてみよう。



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July 26, 2012

M&Aを成功に導く法務デューデリジェンスの実務 /長島大野常松法律事務所 (編集)


辞書的に使う本だと理解しているけど、それとは別に、一度一通り目を通しておいたほうが良いのではないかと思っていたので、今回頑張って一通り目を通してみた。
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July 24, 2012

取締役物語 /中島茂 (著)


書店で見かけたので購入。
「本書は「取締役」として選任された方のために、その「義務と責任」に関して絶対に押さえておきたい事柄、いわば取締役の「必須科目」を、わかりやすくコンパクトに説明したものです。」とあるとおり、総会指導などで知られる著者が、役員になる人向けにわかりやすく書いていて、そもそもの想定読者の方々にかぎらず、そういう方々に説明をされる法務等の管理部門の方々にとっても、説明の仕方、噛み砕く度合いなどについても学ぶところがあるのではないかと思います。
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July 23, 2012

業務連絡?:LTやります

ええと、まだ親知らずは痛むのですよ(無関係)。

それはさておき、今更で恐縮ですが、首謀者もとい主催者の@takujihashizumeさんの誘いに乗って、LTに出ることにしました。最初の会のときは、日本にいなかったので、涙を飲んで(大げさ)不参加でしたが、今回はフツーに参加する予定です。
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で、せっかくの機会なので、ネタは「大人の事情」でここではネタにできないようなものを話す予定です。匿名blogという制約から、ネタにしにくいこともあるのです。
(勿体をつけているみたいですが、内容自体はそれほどのものではないと思われます)

というわけで、LTの冒頭でも申し上げますが、dtkの話す内容については、表題も含め、LTの場限りで、tweetとかもしないで頂きますようお願いいたします。偉そうなモノ言いで恐縮ですが、ご理解を賜れば幸甚です。m(__)m

以上、事務連絡ですいません。


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July 20, 2012

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2012年 09月号 [雑誌]


いつも通り(?)BLJの感想をば。例によって印象に残ったところのみ。それにしても、BLJってTwitterで書くと、必ずと言ってよいくらい、BLに反応する血中腐女子成分の高い方が居られるのは何なのだろうか…。

それはともかく。

いつもはこちらの興味の偏りによって、特集とか特別企画であっても、スルー気味なこともあるのだけど、今回はどれも興味の範囲内だったので、興味深く読ませていただいた。再三言われていることではあると思うけど、企業の中の実務担当者の声、法的なアプローチ以外の実務上の配慮、というところについての情報を丁寧に拾ってくれているのは、何と言っても読ませどころだと思う。
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July 19, 2012

会社法改正に関する要綱原案について

何をエラソウに(苦笑)。

会社法制の見直しに関する要綱案(第一次案)が出ましたね(法務省の該当ページ)。

ゼロから見るのはシンドイので、川井先生の解説を片手に見て、気になったというか、前から気になっていた点を2つメモしておこうかと。自分の備忘のためのメモで、文字通りの素人の感想なので、内容については期待しないでいただけると助かります。
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July 16, 2012

アメリカのM&A取引の実務 / 伊藤 廸子 (著)


日本企業がアメリカ企業を買収する際に知っておくべきことを中心に、アメリカでのM&Aの実務について書かれたもの。主たる想定読者は法務の人と言うよりもM&A取引を行う側(企画系?)人らしいので、法律論の突っ込んだところについては書かれていない。まあ、そういう議論が必要になったらアメリカの事務所の弁護士が出てくることになるから要らないだろうということなんだろう。想定読者層との関係ではそのとおりだと思うし、300p弱という紙幅に要領よくまとめられているという見方が妥当なんだろう。
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July 14, 2012

聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書) /阿川 佐和子 (著)


あえて、このカテゴリというところで。

対談などを数多くされているアガワさん(実はもうすぐ還暦ってのに驚く)の「聞く」ことについての本。

法務という仕事においても、「聞く」ということが必要になることは今更言うまでもないけど、これまた言うまでもなく、それは簡単なことではない。いろんな状況下で「聞く」ことが必要になるし、その中には、相手がこちらを警戒しているとか、相手がこちらを敵視していることもある。

そういう状況下でのことも含め、他人様の話を「聞く」うえで、ヒントになる内容が多かったので、法務な方々にもお薦めできるのではないかと思います。
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July 10, 2012

川井先生のセミナーにお邪魔した。

ステマではないつもりです(謎)。

川井先生の会社法のセミナーに出席させていただいた。TL上とかを見ると、結構皆さん来られるようなので、存じ上げている方がどれくらいの割合を占めているのだろう、とか、関係のないことについて想像しつつ出かけたら、存じ上げている方が思ったよりも少なく、ホッとした(謎)。

それはさておき、ネタバレを防ぐ意味で、詳細は略すけど、川井先生は、トラディショナルな(謎)レジュメを用いながら、スピーディに解説をされていて、すっきりとした説明で、わかりやすく進めていただき、頭が整理された気がしました。整理と(裏事情まで勘案した)分析が素晴らしく、勉強になりました。日頃会社法から縁遠くなってしまったので、updateされた気分です(もともとそんなに詳しくなかったので、エラソウなことは言えませんが)。惜しむらくは、盛り沢山過ぎて、余談の部分も含めて、ご準備いただいたことのうち、相当な部分について割愛されたものと思われたことで、その部分についても、どこかの機会にお話をお伺いできればと思います。

気がつくと、TL上では次の企画についてのネタも上がっているようなので、次回も期待しております。どうもありがとうございました。m(__)m


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July 06, 2012

最近のなんだか(2012年7月はじめ)

ちょいと変えてみようかと。
  • とりあえず本国は建国記念日で祝日ということもあって、昨日今日はあちらからはメールとかが来なかった。その分週明けに来るのだろう。理由は不明だけど、案件ごとにメールの来るタイミングがシンクロしているように思われるのが不思議。もうちょっとばらけて来てもらえるとこちらも楽なのだが。
  • 既に夏休みに入っている連中も結構いて、メールを出したら自動返信で判明してあせる。まあ、それでも仕事はそれなりに回るのだが。
  • 英文の某文書について、内容をレビューしたあとで、諸般の事情から、その文書の和訳を作成していたときに、指示語が何を指すのか不明確なので、書いた人間に確認のメールを書く。最初に英文のまま見ていたときには特に問題と、翻訳してみて気づくというのは、最初に見ていたときに見落としていたということになるわけで、ちょっと凹む。
  • 別の某案件で進展があって、喜ぶ。案件としてはたいした内容ではないが、諸般の事情で注意が必要なところがあったが、そこがクリアできそうということになった。見込みがたっただけなので、気を抜かずにフォローする必要がある。



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July 05, 2012

語感トレーニング――日本語のセンスをみがく55題 (岩波新書) / 中村 明 (著)


こちらのblogエントリで見て、書店で購入。

僕ごときがエラソーに言うまでもなく、法務という職種は、書き言葉であれ話し言葉であれ、言葉を駆使する職種であり、言葉の意味、語感、ニュアンスそういういったものに敏感でなくてはならないはず…なんだけど、正直自分はそうでもないというか、むしろ鈍感な気がする。だからこそ精進しないといけないわけで、そのための手助けとなるものがあると助かる。
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July 04, 2012

比較の仕方の問題??

いつも愛読している@takujihashizumeさんのblogのこのエントリを読んで、細かいところだけど、引っかかった点についてのメモ。

なお、あらかじめお断りしておくと、以下は別に当該エントリについて避難するようなものではない。エントリ自体、僕も興味深く拝読したものであり、@takujihashizumeさんをはじめとして、以下を読んで気分を害された方がもしおられれば、お詫びする次第です。
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July 03, 2012

外資系企業の日本法人の契約書の日本語について

何か呼ばれたような気がしたので(意味不明)。

拝読している「総務&法務担当の部屋」でのエントリ。次のような興味深い疑問を呈されている(改行位置はこちらで編集した)

外資系の日本法人の取引先から、当該取引先の外国法人の親会社が定めている、全グループ会社共通の契約書等の日本語版の提示を受けることがありますが、結構な確率で、英文書面を無理やり「エキサイト翻訳」で日本語に翻訳したような、不自然な日本語で記載されていることが多いのですが、これは何なのでしょうか。

しかも、結構な枚数の書類である場合が多いので、不自然な日本語の文章を大量に読まされることになり、途中で頭がくらくらしてきます。まるで拷問のようです。

上記のような日本法人には、通常、日本人社員がいますので、不自然な日本語に気付いているはずなのですが、なぜそのまま放置しているのでしょうか。


微妙じゃなく刺さる気がする(苦笑)のだが、それはさておき…。
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July 02, 2012

アメリカ商標法ガイドブック/ 中嶋 知子 (著)


実務上知りたいことがあったので、購入。米国企業の日本法人にいて、業務をしていると、米国法における考え方を前提に業務が組み立てられているところも多々あるので、知らない分野については、適宜学んでおく必要があるわけで、今回もたまたま某案件で商標がらみの話が出てきたので、この機会に読んでみた。日本で弁理士資格を取った後で渡米してアメリカでもNYBar+patent agentをとられた方が、日本で商標の実務をある程度やったことがある人(それほど経験のない僕でも何とか読めたので、高いレベルというよりも、何も知らない人が読んでもツライという程度の意味)向けに米国の商標法について、背景知識、関連知識も踏まえつつ、日本人にわかりにくいところも、実例を交えて説明してくれている。これ一冊ですべてをというわけには行かないにしても、米国の弁護士とやり取りをするための基礎的な知識は整えられるような気がする。
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July 01, 2012

始まりの終わり…か??

前に、こちらのエントリにした、オリンパスの内部告発者の方の件は、最高裁で、高裁判決の上告棄却の決定がなされ、高裁判決が確定したとのこと。
(追記:正確には上告及び上告受理申し立てに対して、前者は棄却、後者は受理しないという決定をした模様。詳しくはご本人のサイトに決定文が画像で出ている)

以下産経ニュースのサイトからの一部引用。ただし個人名と年齢だけ念のためにこちらで消させていただいた。

 内部通報後に不当な配置転換を受けたとして、精密機器メーカー「オリンパス」社員、***さん(*)が、同社や上司に配転先で働く義務がないことの確認と計1千万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第1小法廷(白木勇裁判長)は、同社側の上告を棄却する決定をした。決定は28日付。請求を棄却した1審東京地裁判決を変更し、**さんの逆転勝訴とした2審東京高裁判決が確定した。

 社内の内部通報規定をめぐる訴訟で、配転命令を違法とした判断が確定するのは初めてとみられる。平成18年4月の公益通報者保護法の施行を受けて、企業に広がる内部通報制度の運用にも影響を与えそうだ。


ちなみに、オリンパス社のサイトには、2012年7月1日15時現在では本件についてのニュースリリースはなかった。
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June 30, 2012

Contract Law For Dummies (For Dummies / Scott J. Burnham (著)

一応6月末までに読むつもりだったので、読み終わらなかった。悔しいので、誰かさんを見習ってバックデートであげてみる(謎)。


時々読んでいるContracts Prof Blogでのエントリで見つけたもの。アメリカでは書店でよく見るDummiesシリーズの一冊になぜかContract Lawの本があるということらしい。一般向けではなく、ロースクールの1Lの学生向けのstudy aid(いわゆる基本書ではなくシケタイとかの類に近い本)で、内容見本などは出版社のサイトで見ることができる。
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June 27, 2012

いのちの再建弁護士 会社と家族を生き返らせる /村松 謙一 (著)


企業再建に関わる弁護士の筆者の語りおろし(だと思う)。近所の図書館で借りてみた。陳腐な言い方でしかないが、数々の修羅場をくぐり抜けてきた方の言葉は重く感じるし、実際に生き死にの問題を再建現場でも、プライベートでも体験され、そのことも触れられており、それを読むと「会社と家族を生き返らせる」というタイトルについても、より一層重みを感じずにはいられない。

法律論の本ではないので、再建テクニックに関する話は正面に出てこないが、個人的に特に印象的だったのは次の諸点。
  • 少しでも救える可能性があれば試すが、駄目なら引導も渡す。
  • 再建の極意は「正直」であれ。
  • 債権者集会では「過去」ではなく「未来」を語る。
  • 民事再生よりも私的整理の方が秘密裏にできるという利点がある。

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June 26, 2012

契約書の問題なのか、とかいろいろと

うかつにコメントとかして炎上とかしたくないけど(しないって。自意識過剰だって>自分)、例の件で気になったことをいくつか順不同でメモ。約款との関係では、既に@takujihasjizumeさんや@redipsjpさんが分析してくれているのでそれ以外の話。
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