LLM
June 16, 2014
御大の引退
Miller 御大が今年で引退とのこと。
日本人のLLM学生の相当な割合(特に企業派遣組)が履修すると思われるContractsのクラスの御大が引退というわけである。まあ、僕が留学していたころでも結構なお歳のようにお見受けするので、驚きはないのだが、何だか寂しい気がするのも事実。
典型的なソクラテスメソッドの授業で、LLMの学生は当てないのが原則で、だから完全にお客様モードだったのだけど、正直個人的には眠かった(というか御大の英語は比較的わかりやすいが…)ので、なるべく手を上げるようにしていて、それなりに評価してくれていたようだ。ともあれ、1Lの講義を見ていて、アメリカのロイヤーはこうやって作られるんだ、ということを生で見たというのは、有意義だったように思うし、前期で良い評価をもらったのはそれなりの自信になったのも事実。
いずれにしても感謝と御大の今後が健やかであることを祈るばかり。
May 30, 2013
メモをいくつか
- テンプルローのLLMが日本だけで修了可能になっているようだ。以前は1セメスターはフィラデルフィアかローマに行く必要があったはずだが…。某予備校のonlineのLLMでCABarを受けるプログラムが開始されたことが関係するのかしないのか…。ニーズという意味では競合しそうな気がするのだが...。
- LLM向けのNYbar講座。日本以外の国のLLM生にも需要があるということか。$3300というのが安いのか高いのか…。こちらを見るとMBEの対策本の中国語訳とかあるようだ。中国系の需要が高いということか。
December 22, 2012
LLMに持って行く本のBook Guide
2日連続で書籍関係のエントリですいません。
昔こういうエントリを書こうとして結局書いていないよな、ということを思い出したので、当時持っていった・持っていかなくて後悔した(ボストンからアマゾンで取り寄せた)・今見ると持っていくと便利そうに見える、という日本語の本をご紹介方々メモしてみる。
対象想定読者は僕みたいに純ドメで、USのLLMに企業派遣で行く日本人の企業法務の担当者の方ということで、自分の取った科目についてのみ、だけど。
詳細は「追記」で。
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December 02, 2011
November 05, 2011
US外での教育+LLMでBarが受けられるかどうか?
山内先生のつぶやきで、知ったので、試しに見てみた。
Comprehensive Guide to Bar Admission Requirements
p14-15のCHART 4: Eligibility to Take the Bar Examination: Foreign Law School Graduatesの表およびその補足説明を見ると、NY、CA以外にLLM修了で受けられるのはAlabama,New Hampshire,Palauとある。
そうはいうものの、ホントかいな、というか、日本で法学部卒+もUSでLLM修了で受験可能なのかと思ったのでもう少し見ると…
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May 23, 2011
Send-off&Reception
また、気がつくと、学校側に認知されていて公式行事という扱いになっていた。それも幹事の方々に今までご尽力頂いたおかげ。他の同期の方々におかれては、次回は是非出ましょう。
その場でもコメントしたし、他の卒業生の方々も言われていたが、BUのアメリカンでは、卒業については、正直それ程神経質に心配する必要はないと思う。根拠はあまりないが、良心が咎めない程度に勉強すればあとは何とかなるような気がする。それよりも短い留学期間を、教室の中だけではなく、教室外でも満喫しておただければと願うばかり。アメリカで学ぶというのは教室の中で学ぶだけではないはず、と思うから。
May 16, 2011
May 04, 2010
Online LLM等について
Online Master of Laws Programs Proliferate at Traditional Law Schools
JDについては、ABAの認定との関係でなかなかOnlineでやるのが難しいものの、LLMにはそのような制約がないことから、いくつかの学校でOnlineのLLMのコースが開かれつつあるという記事。紹介されているのは次のもの。BUでも導入と書いてあるのは、前にネタにしたexecutive向けのコースの意味だと思う。
- BU(Executive向け):ただ、これは全部がonlineで済むわけではないので、その辺注意が必要かと。詳細は前にネタにしたので、そちらを参照。
- Loyola University Chicago School of Law, Master of Laws in Health Law Program for Attorneys:Health law専門のLLM。内容が専門分野に特化している。law.comでの記事によれば、3年以上の実務経験(またはそれと同等のもの)がないと入れてもらえないみたい。
- Southwestern University School of Law, Online LL.M. in Entertainment and Media Law:これまた専門分野に特化したLLM。エンタメ系の知財に特化している内容の模様。LoyolaとSouthwesternのonline LLMについては、Kaplanと組んでやっているとのこと(KaplanはJDのonlineコースをやっているConcordを運営している)
- Florida Coastal School of law,LLM :これまた前にネタにしたところ。こちらは外国人専用(JDを取った人が取る内容になっていない)。abitusの関連サイトがしばらく工事中状態なのが気になるのだが(今期のクラス開講が5/17とか言っているので)…
- The University of Alabama School of Law, LL.M in taxiation:taxのLLMらしい。
- New York University School of Law,Executive LL.M. in Tax:2単位以外はonlineで取れるらしい。TaxのLLMで、NYUだったら、日本人で考える人は多いのかもしれない。
February 10, 2010
Executive LL.M. in International Business Law/BU
以下、とりあえずご紹介だけ。
Executive LL.M. in International Business Law
Inte'l businessに特化して、次の6つのコース×3単位+2単位のworkshop(1日)で20単位で、修了という話らしい。
# Contracts(3月/7月)
# Corporations(3月/7月)
# Mergers & Acquisitions(8月)
# Securities Regulation(8月)
# International Business Transactions and Agreements(7月)
# Corporate Finance and Accounting(7月)
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February 06, 2010
そう来るか。
OnlineでのLLMコースを使って、日本にいながらアメリカの弁護士資格を取るコース。
USCPAの予備校がやっているもので、発想はUSCPAと一緒なのだろう。学歴が足らない分を大学のonline講座でなんとかするというものの延長線上にあるものと思われる。
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December 28, 2009
BU law podcast
December 15, 2009
BU law の写真(2009年7月)
lawの向かいの電気屋とCV。
BULawはタワーにまとめて入っている。
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December 04, 2009
セコいというか何と言うか
WSJのblogでの記事。
‘Fear of Falling’: How the U.S. News Rankings Have Changed Law School
US Newsのlaw schoolのランキングを良くするがために、ロースクール側の行動がゆがめられるというか、ランキング維持・向上のために、通常であればしないようなことをする学校が出る、というお話。
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October 24, 2009
RAP/Rule Against Perpetuity
RAPと言っても、ラップではない。ましてやハゲラップでもない(強引)
悪名高き?Rule Against Perpetuityがネタである。LLMの学生さんであの科目を取る奇特な方か、NYBarの受験で関心を持ったこれまたご奇特な(危篤ではないはず)方にしか用事のない話ですいません。
Rule Against Perpetuityって、ナニそれという人がここを読むとは思えないが、自己流の極端な抽象化をすれば「イイカゲンにしなさい」(関西風)という突っ込みの原理だろうと勝手に理解している。具体的に示せればいいのだが、それができないというか難しいということが本題である。Ruleの内容は次のとおり。
No interest is good unless it must vest, if at all, no later than 21 years after some life in being at the creation of the interest.
内容としては、国際弁護士ヒロ先生のサイトによると次のとおり。
まともな説明はヒロ先生のところでさがしてください。事例問題も含めて説明があるので、分かりやすいです。「権利設定時に生きている人の死後21年以内にどのようなことがあっても必ず権利が確定するのでなければ、その権利は設定当初から無効である」
以下の説明との関連で重要なのは、おそらく次の2点。
* Property lawで出てくる概念。相続とか信託との関係で問題になることが多い。
* Ruleは上記のとおり比較的シンプルにかけるが、否定形がいくつも出てきて分かりにくく、
個別具体的な事案との関係での適用は簡単ではない。
僕もLLMのとき(property Lawのコースを取ったから)、NYBarの準備の際には、悩まされたが、結局よくわからない。このルールは難しくてこのルールの適用を弁護士が間違えて、弁護過誤(malpractice)訴訟でも弁護士が有責とされなかったケースがカリフォルニアであった、とのことで、ロースクールの授業で教師がそういうと、みんな受けていた。要はみんな分からんらしい。
ふと思い立って、この、問題のケースを探してみることにした。
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May 16, 2009
March 26, 2009
懐かしい人?
Business Law Journal の新しい号を買った。内容(色々面白い記事があるねえ)は追って読んでからとして…。
全然違うところに目が留まった。
該当箇所は次のところ
〔座談会〕 ウィーン売買条約発効後の実務対応【1】
吉川英一郎 大阪学院大学法科大学院教授 / 大貫雅晴 日本商事仲裁協会理事 /
小林和弘 弁護士 / 竹下 香 ダイハツ工業法務室室長
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March 01, 2008
なつかしいものを見つけた
2005年のLegal FoliesでのProf. Millerの雄姿(?)
ほんのさわりだけだけど、お茶目ですな。ちょっと懐かしくなりました。
August 20, 2007
驚いた
何気なくひまてんさんのところを覗いたら、Deaconさんと二人で名前書かれているし。
ケースブリーフですか。ううむ。あまり得意ではないですが。
ましてや評釈なんて…。評釈まで書くには至りませんでしたし。
と、自信なさげに呟いているだけでも仕方がないので、ちょっとググる。
ケースブリーフの作り方
があった。
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July 31, 2007
1年後ということで
まあ、留学経験者として転職できたのが目下のところ最大のご利益ではないかという指摘は当たっているが、とりあえず、これは脇においておいて…順不同で。
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March 31, 2007
Why BU, Why not BU?
この夏からLLMに進学される方から、BUについてご質問を受ける機会も何度かあったので、折角だから、FAQではないですが、こういうエントリを立てます。モトネタはVenderbilt Lawの日本人の方々のブログの記載から。私家版で、僕の現時点での独断と偏見に基づくので、一意見という扱いで宜しくお願いいたします。関係者の方々、独断が過ぎるというので怒らないでいただけると助かります。なお、ここにかけないこともあるので、引き続き個人的にご質問いただけると助かります。ご質問はこのblogのメールフォームから宜しくお願い致します。
念のために付け加えると僕自身は、後期に履修した科目がいまいちだったものの、それでも全体としては満足しています。それは、安全な街で、学内もフレンドリーな雰囲気の中で、思う存分勉強に専念できた(それでも、帰国後に不足を感じていますが)ところが大きいです。
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May 14, 2006
Commencement
とりあえずもう昼です。10時から全学のcommencementが始まったのですが、天候も芳しくないうえに屋外でやるということで、昨日の時点で欠席と決め、今は家です。一応webcastとかやっているのを少し見たのですが、この雨の中、やっているようです。行っていたら間違いなく風邪を引いていたところ。
結局17時集合でLawの式にだけ出ます。そのあたりはここに加筆します。
で、行ってきました。雨の中。17時集合時間厳守というから慌ててタクシーで出かけたら、時間厳守なんてことはちっともなく、真剣に取りすぎて損をしました。
なんだかよく分からない間抜けな格好をして、それぞれのLLMごとに氏名順に並んで入場。並ぶだけでなんで30分とかかかるのか分からないけど、まあ、そんな調子。
会場はこんな感じでした。
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May 13, 2006
留学生オフィス主催のディナー
留学生オフィス主催のディナー。明日の卒業式はLLMで何かというのは無いので、何となく最後という感じもする。事実既に帰国して、新しい生活をスタートさせている人々もいる。
30分以上かけて撮った卒業写真も配られる。ついでに?Concentrationの証明書も(diplomaは明日)。一応International Business PracticeのConcentrationがついた(だから何だと言われても困るが)。
皆さん、ご家族とか連れてきていて、ちょっと驚く。親御さんとかわざわざ遠いところから着たりしている人もいるし(日本人では親御さんが来ているのは1人だけ?)。
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May 12, 2006
卒業できていました。
何故か前に書いたものが消えたので、再度書きます。
システムの故障とか言っていたけど、何気なくアクセスしたら、きちんと成績が表示されていて、無事に卒業できていました。めでたい。後期はいろいろとあって、前期ほど集中できず、それを反映してか成績も今一つだったが、それも含めて今の自分の能力ということだろうから、しかたがない。
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この期に及んで
commencementが日曜日で、一応その前までには単位の有無等は開示されることになっている。ということは、今日は金曜日なので、いくらなんでも今日中には成績とかが分かるだろうと思った。然るに、大学内のネットの然るべきところにアクセスしても、何も出ていない。
卒業できるかどうか分からないという微妙な状態(試験の手ごたえからして、大丈夫だろうとは思うが…)で式に出るのは避けたいので、留学生オフィスに聞いてみた。
すると
君が試験に通って、学位を取れることは間違いないと言える。現在、成績を学生に開示するコンピューターシステムのトラブルがあって、今日中に何とか修復しようとしている。うまくいけば(hopefully)今日中には成績が分かるようになるだろう。君の成績を見ているが(残念ながら詳細については開示できないことになっている)、君が試験に通っていることは約束できる。
とのこと。ついでに、
Registrar's Office(教務課?)が、成績がネットで確認できるようになった時点で全員にメールを送る
とのこと。
なんだかなあ。やっぱり微妙。
May 10, 2006
Cruise
卒業というか修了記念行事の一環でハーバークルーズなるものがあった。海から見るボストンの夜景とかどうなんだろうとおもったが…曇りだったのもあって…
なんだかしょぼかった(腕がいまいちなのもあるが)
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May 06, 2006
授業についての感想
留学生オフィスから1年(厳密には1年より短いが)振り返ってどうだったかというようなアンケートが来て、答えたのだが、何回かにわけて日本語でこちらに書いておこう。まずは個別の授業について。秋学期の分は前にも書いたかもしれないが…。
#コメント等があればよろしくお願い致します>同じ学年の皆様
<秋学期の授業について>
アメリカ法入門:Prof. Beerman
Prof. Beermanは、この講義を教えなれていて、留学生に対する配慮が行き届いていたように思う(前の年は彼が中国で教えていて他の教師がやったら結構混乱したらしい)。話し方もクリアだし無闇矢鱈とまくし立てないし、重要そうな単語はいちいち黒板に書いてくれたので助かった(結構字が汚いのは問題。こっちの教師は黒板に字を綺麗に書こうという発想がないのだろうか?)。それに時間的な制約を踏まえて、メリハリをつけていた。ただし、メリハリの関係と、彼自身が公法系なので、私法系の話はあまり出てこなかった(punitive damagesとの関係でtortsの話が少し出た程度)。ただ、この科目を秋学期にやるのが適当かどうかについては個人的には疑問あり。workloadが割かれてしまうのと、一学期間に取れる単位数の上限もあるので、秋学期に取れる授業の数を減る結果になるので、他の学校でやっているところがあるように、オリエンテーション期間に集中講義みたいな感じで済ませたほうがいいのではないか。そうすればそこで学んだことが秋学期にも生きるかもしれないので。
リサーチ・ラィティング:
ライティングはさておき、リサーチについては、選択性にしてほしいというのが正直なところ。帰国してから自分でアメリカ法についてリサーチする可能性は限りなくゼロに近いし、それなら、ライティングに特化したコースが取りたかった。しかもリサーチは無闇と手間がかかるし。
あとは、インストラクターの"当たり/外れ"というかバラつきがあったようで、誰に当たるか、どういう課題が出されるかによって、バラつきが大きいようだった。僕の担当者はとにかくITリテラシーが低く、wordの添付ファイルが開けないとか、コメントが手書きで読みにくいとか何だかいま一つな感じだった。
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May 05, 2006
Department of Entertainment
こちらの学校のAmerican Law のLL.M.には、Department of Entertainmentなる謎の組織がある。昨夜もこの組織主催の宴会に出かけてきた。
この組織の構成員は2名。台湾人のYとC。
この2人、勉強よりは留学生活を満喫することに情熱の大半を注いでいるように見受けられて、これはこれで面白い。Y自身は、自分は台湾人のdiversityを体現していると言っていた。確かにそのとおり。Propertyの授業の時間に料理の予習をしていたし。
2人の企画には中国正月ディナー、花見(但し桜の開花が遅れて桜はなく、まさしく「花より団子」状態だった)、今回の学年末試験終了記念等、タイミングにしても内容にしても秀逸なものが多い。また、毎回毎回素晴しい料理を用意してくれて、これが企画に更なる彩を与えてくれる。その結果、非常に楽しい時間を過ごすことが出来るというわけだ。おかげで、ややもすると日本人で固まりがちなのが打破されて実にめでたい。
結局のところ、時間に関する感覚の開きが大きく、ヨーロッパ人とか南米人との社交に勤しむのは身体的にきつい感じがしたが、こういう「ご近所」の地域の方々と楽しいひと時を過ごせたのは、良かったのではないかと思う(まだいくつか企画もあるようだが)。
May 03, 2006
試験すべて終了
Propertyの試験が終わりました。これで試験はすべて終わりです。4時間半はやっぱり長くて、疲れました。
問題は紛らわしい名前の人物が入り乱れる(レッド・ツェッペリンがらみらしいが)無駄に複雑なもので、その中で全部のトピックを取り上げようというもののようで、逆手にとって、「そういえばこの辺は答案で触れていないけど…」と書くべきことを探して、答案を書く形を取る結果に。あーでもないこーでもないとうだうだ書いていたら、大学の時の答案のようにぐじゃぐじゃになってしまった。
こちらで買ったシャープペンシルで答案を書いていたら、途中でうまく動かなくなったので已む無く日本から持ってきたボールペンで答案の残りを書いたのでますますもって、大学の頃の試験の答案みたいになってしまった。何とか解読してもらうことを祈るのみ。
試験の出来はともあれ、終わってほっとしました。
では。
April 30, 2006
Property勉強中
残る試験はpropertyということで勉強中。
科目自体も変だが、教えている教授も怪しげ。挙動は不審。見るからにnerd(最終回にはJDからスタートレックのDVDとかもらって喜んでいたらしい。さもありなん)。ウエストポーチを離さない(中に持病の薬が入っているからということらしい。それと携帯電話が入っているようだ)。
何も考えずに授業をすると偉く退屈なものになるということでギャグを織り込んでJDにはそれなりに受けているようだが、LLMには何のことやらさっぱり分からない。授業自体はそれなりにorganizseされているようだが、個人的にはどうも相性が悪くて結局授業は2月以降は出なかった。精神的に不調(春学期はずっと不調だったが、その中でも特に)なときに癇に障ったので、それ以来出なかった。ソクラテスメソッドでなく、一方的に話すだけだし、学生が覚えられないという理由でseating chartも使わないくらいだから、出なくても何とかなると思うことにした。
幸い去年同じ講義を取った同僚が集めた過去ノートがあり、それを見ながら授業を受けていたほかの日本人の方々によれば、大きく変わったところはないということなので、それと市販のoutlineで何とか乗り切るつもり。仕事の内容に関係するので(特にreal property)それほどつまらないということはないものの、訳が分からないので大変という感じ。
既に試験時の注意事項として5ページに及ぶ文書が教授から送られてきている。法域によって色々バリエーションとかあるので、その辺についての扱い方とか、試験範囲(というか除外範囲)とか、配点とか書いてあるが、その中に、問題文の固有名詞と脚注でギャグをかますがそこは気にしないようにと書いてある。そんなことしなくていいから、まともな問題を出せと突っ込みたいが、趣味のようなので仕方がないようだ。
April 29, 2006
M&A試験終了
終わりました。M&A。懸念していた無線LANも支障なく使えて、registeror's officeに問題を返しに行った際にファイルが受け取れたという確認も取れたので。
回答をどのようなファイル形式で送るべきかについて特段の指定もなかったので、MSwordで作って送りました。指定がないからということで、手書きの答案をスキャナーでpdfにして送るとか、手書き答案をデジカメで接写してjpegで送るとかいう手も考えたのですが、そんな面倒なことをしている暇はないという分かり易い事実の前に断念。つまらん。
一応建前では回答者が誰であるか特定できないようにするルールなので、ファイル上には名前が出ないようにして、MSword(2003)でも「オプション」→「セキュリティ」のところで「保存時にファイルのプロパティから個人情報を削除する」にチェックを入れてみた。回答送信時にBccで自分宛に送った分で届いたものを見る限りはきちんと削除されているようだ。ここまで気を使う必要はおそらくないだろうけど。
残すところあと1つ。Property。面妖な科目ではあるが、1L科目で過去問等の情報もあるので、対策は立てやすいのではないか(立てた対策を実際にするのが重要なのだが)。あと少しなのでがんばろう。
April 28, 2006
Corporate Finance 試験
終わりました。疲れました。valuationの問題で、終了10分前とかにWACCの計算ミスを発見して、一応直したのですが、あっていたのかどうか不安。とはいえ、計算ミスをするだろうという想定の下、長々と計算時の想定等について説明を加えたので、失点は最小限になるといいな(希望的観測)。
関数電卓のボタンが押しにくくて、操作ミスしたのが原因。結局最初から最後まで関数電卓に悩まされました。
LLMで試験を今日受けていた人が異常にすくなかったような気がするが、それはきっと重なっている他の試験の方を優先した人が多かったのだろう。
明日は今日受けられなかったM&Aの試験。4時間のtake-homeとかいう微妙さ。結局図書館とかで受けるしかなく、メールで出すんだけど、ここのロースクールの建物、無線LANがつながりにくい場所があって困る。つながるときとそうでないときがあるというのは、困ったもんだ。明日はどこで受けようか。
April 26, 2006
とりあえず一つ
とりあえず一つIBT(International Business Transacion)終了。
単位が来ないということはないと思うが、いい成績がつくことは間違いなくない、という程度の出来。よく分からんと思って試験場にいくとやはりよく分からん答案しかかけないという"garbage in garbage out"というのを実感した感じ。
答案は10ページ以内が望ましいという教授の言葉があったので、その程度で収まるような問題が出るだろうと思ったら、そうでもなかったようで、12ページ位あるbluebook(答案冊子)の2冊目に突入している人が結構居て驚いた。
諸々のことで準備に精神的な面で集中できなかったのが痛かった。時間が十分あったのに。
まあ、残りを何とか頑張りましょう。
それはさておき、早々と卒業式の貸衣装が着たので着てみた。感動的に間抜けなので写真を貼っておこう(来ている奴が間抜けだからだろう)。
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April 25, 2006
明日から試験
今日から試験シーズンに突入。僕は明日のInternational Business Transactionから。この科目自体の持つあいまいさもあって、手ごたえが不明なまま試験に臨む見込み。
それはさておき、試験が終わって卒業式までには2週間弱しか時間がない。この間にホントに採点できるのだろうか?と気になった。というのも、近所にはのんきなというかイイカゲンなところもあるようだし。
昨年LLMを出て、visiting studentで残られている方に伺うと、一応何とかなるらしい。3LとLLMは優先的に見るらしい。LLM in American Lawについては、問題がある場合には某ディレクターが連絡してくれるらしい。
そういうことのないようにがんばらないといかんのだが。
April 24, 2006
Group Work?/Corporate Finance
Corporate Financeの試験は、与えられたM&Aの事例を事前に分析したうえで試験場で問題を解くというもの。データが足りないところを適当に想定をかまして分析するわけで、この想定のかませ方が一つのポイントになるようだ。
この科目、Group workがあると聞いていたが、結局あまり他人と協力する感じが無く(日本人が他にいないところで、ファイナンス用語を英語で話して協力するのが面倒だったからだが)、ここまで来たのだが、ここに来ていきなりGroup Workをしている。
近所に住んでいるアルゼンチン人のSと最終日の授業から帰る電車の中で情報交換をしようと言ったら、気がついたらメールのやり取りの宛先に含まれていて(面子の必然性が見えないがまあいいだろう)、メールで議論する形になっている。これはこれで面白い。何よりメールなので自分のペースで考えることができるのがめでたい。
現在の問題はWACC(資本コスト)の算定。与えられたデータから素直に計算すると、負債コスト(要は利子率)の方が株式の配当率より高いという、ありえない感じの結果になる。倒産リスクの高い株式の方が高いリターンを求めるはずだから、何かがおかしいのだけは間違いない。どう対処するかが問題。利子率の計算がおかしいのか、株式の配当率がおかしいのかどっちかなんだろうが、さてどうするか。
それよりも、最初に試験のあるInternational Business Transactionの勉強をすべきなんだが、これはこれで面白いからまあ、いいか。
April 22, 2006
授業が終わった
20日で授業が終わりました。早いもんです。特に感慨はありませんでしたが。強いて言うと最後のCorporate Financeから帰るときに教授から、君はきちんと考えて授業を受けているねと言われたのがちょっと嬉しかった程度です(社交辞令だとは思いますが)。
特に何か確たるものが身についたという感じはしません。勉強したような気になってはいますが、内実がどこまで伴っているのか心許ないです。
英語については進歩した感じはしませんが、英語に対する心理的な障壁が減ったような気がします。だからといって出来なかったことが出来るようになったというのは無いような気がします。強いて言えば英語で文句を言うのがうまくなったような気がします。
ともあれ、後は試験が4つほどあるので、それを何とかすることにします(それ以外に出来ることもないですし、それが一番大事ですが)。
April 20, 2006
二転三転/M&A
closed bookよりは(実際に見ている時間がどこまであるかは別にして)open bookの方が個人的には安心できるような。
冷静に考えると、要は、LLMの手書きの答案はみたくないってこと?
こちらの学校はLLMはPCでの受験が認められない(言語の問題なのか?それともこっちの学校のアドミのITリテラシーの問題か??)ので、それを知った講師がとりあえずtake-homeにして(答案はメールで送るらしい)、でもそれでclosedってのもどうかな、という話になってopen bookになったのか?謎。
いずれにしても詳細が不明(register officeに詳細は聞いてくれと講師からのメールにあったので聞きに行ったら、明日メールで知らせるからそれを見てほしいといわれた)。
April 19, 2006
暑さ寒さも彼岸まで?
タイトルは思いつきなので意味はない。
試験前ということで例によってロースクールの図書館で勉強していたのですが、寒いのなんの。外は暖かいのに寒いんです。Tシャツの上に一枚シャツを着ているだけでは寒くて、(こんなこともあろうかと)ロッカーに入れていたパーカーを羽織ってました。一昨日は逆に異常に暑くてTシャツ一枚で勉強していたと日本人の某氏。
ここ(特に2階?)の空調は日本人にとっては鬼畜です。次に来られる(その次もずっと?)方々におかれては、どのような冷房/暖房をされても対応可能なように、羽織るものをロッカーにいれておくことを強く推奨いたします。
あるいは現地の方々と同じ皮膚感覚を身につけるとか…。
April 18, 2006
謎?/IBT
他の有名スクールの方々の留学記のblogでは、試験前ということで一旦中断とか、留学修了と同時に閉鎖とかあるようだが、こちらはただの日記程度?で、特に留学記というわけでもなく、ただだらだらと書くことだけを目的としているので試験前でもこうやって書く次第。同じことを何度も書いているような気がするが気にしない。
それはさておき、IBT。International Business Transactionです。何回かネタにした「駄々っ子ダー君」その他の方々の貢献?により例年よりも進みも遅く掘り下げ方も浅いと思われます。昨年こちらの学校に来た同僚が集めた過去ノート(昨年は別の講師が教えて大不評だったらしい)を見ると、概ね似たようなことをやっているようです。それはいいのですが、何だか結局のところよく分からない。どうも実感がわかない感じが付きまとう。来る前に携わっていた業務が国境をまたぐ形での取引が少ない(外国に行ってその国の中で完結する形が多かった?)せいなのか??どう腑に落ちない感じ。仲裁とかの話は見えやすかったのだけど、jurisdictionの話は結局分かるような気がする一方で、やっぱり分からない感じが拭いきれない。まあ、試験が厳しいという情報はないので、何とかなるのだろうと思うけど、結局何を学んだのやら、実感がわかない。
April 17, 2006
PCトラブルについてのメモ(WinXpPro起動せず)
こちらの学校のTaxのLLMに通われているakiraakiraさんのPCでトラブルが発生した。顛末について記録しておく価値があるのではないかと思うので、勝手ながら速報代わりにメモ。この辺りでPCについてトラぶったときに役に立つかもしれないと思う。内容についてはご本人から来たメールの内容に基づいているが、dtkにより適宜要約させていただいた。文体も修正しています。
<この件から学ぶべきこと?>
(1)こちらで使う端末のwindowsのCd-Romは持ってきたおいた方が安全
(dtk注:最近の端末では付属しておらず別途購入が必要:MSはなくても大丈夫というスタンスなのかもしれないが、彼らの言うことを信用するとろくな目にあわないのでは?)
(2)ofiice等のソフトのCd-romもあわせて持ってこよう
(dtk注:最悪自分でゼロから復旧可能なように)
(3)バックアップはこまめに取ろう(外付け)
(dtk注:当たり前のことだが面倒くさいんだよね)
<何が起こったか>
端末:IBM ThinkPadT42 (保証期間は満了後)
OS:WinXpPro(Cd-Romは付属していなかったとのこと)
いきなりWinXpProが起動しなくなった。SafeModeでも起動せず、MSのサイトからデータを入手して起動ディスクを作成しても起動しない。
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April 16, 2006
April 13, 2006
前途多難/M&A
M&Aの授業も、今日の質疑応答を含めて完全に終わり。実にめでたい。
ただ、試験をどうするか、という問題点がある。大問題です。はい。
何しろ情報がない。過去問がない。Big Pictureが描けるようになっていればいいとか言っていたけど、授業は細かいところを一通り説明するだけで、あれでBig Pictureが描けるようになるとはとても思えない。自作テキストは膨大だけど細々としたことについて淡々と書いてあるうえに外人にも分かる程度に悪文で読みにくい。自作テキストだから当然対応したアンチョコの類もない。しかも試験はclosed book。
取りうる選択肢としては、
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audit終わり/IBA
audit(聴講)扱いで履修していたInternational Business Agreement(IBA)が一足早く終わった。この科目、通常は月曜の18:30-21:30という時間帯で、その前に2コマあって(International Business TransactionとCorporate Finance)、2つ受けた時点で疲れ果てているだろうというのと、これら2つの方の優先順位が上という判断から、授業を聞くだけの聴講扱いにしていた。結果的には正解だったように思う。授業が始まる時点で疲れていたから。
授業自体、色々な分野の契約書及び契約交渉について、文献とか判例を読ませるもので、International Business Transactionで取り上げた判例を別の角度から取り上げることとかもあって、これはこれで面白い部分もある。
一方で大きな問題点もある、
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April 08, 2006
Public Library
寝坊したのと気分転換とで、いつものロースクールの図書館ではなく、Public libraryに出かけた。今日はM&Aのテキストを読もうと思ったのだが、普通にロースクールの図書館で読んでいると寝そうな気がしたからというのもある。
図書館は古い建物に新しい建物がくっついている形だが、やはり古い建物の方がおちついた雰囲気で良い。勉強する気になる。
ここはやはり観光名所になっているようで、結構写真を撮っている人もいた。でもって、僕もついでに撮った次第。
ここはyuinaさんが勉強するのに使っているということなので、彼女に会うかなと思ったら、毎度はた迷惑なドイツ人の「駄々っ子ダー君」に出くわした。いきなり肩を叩かれたので、誰かと思ったら奴だった。何故だ?
April 06, 2006
治療の終わり?
M&Aの授業中です。うっかり聞くと、「魔力」で寝てしまうので、聞かないように気をつけるのが大変。
早いもので、授業自体は今日が最終回。次は質疑応答セッションらしい。
今日の目的は、evaluation sheetに「正直」にコメントを書くこと。とりあえず取って後悔しているし、こんな講義が来年もまかり通るのは来年履修する皆さんにとっても不幸だと思うので、きちんとオトシマエはつけさせてもらうつもり。
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