Business law journal 2019年6月号用意しておくとよい質問について

April 28, 2019

ゲーム理論入門の入門 (岩波新書 新赤版 1775) / 鎌田 雄一郎 (著)



岩波新書の「入門の入門」シリーズ?の一冊。「ミクロ経済学の入門の入門」が良かったので買ってみた(「経済数学の入門の入門」も買ってはあるが,途中で止まっている…)。 巻末にQRコードがあって,サポートページにつながっていたりするのは今どきの本だなあと思う。

ゲーム理論自体は,僕らが学部生のころからあって,囚人のジレンマというような言葉については,少なくともその言葉だけは覚えている。といっても,それ以上のことは知らないし,囚人のジレンマについても理解が覚束ないところがある。そういうレベルが読むには良い本だと思う。

上記の意味でおなじみの囚人のジレンマの説明(例えに使っているのがアレというのが良いのか悪いのか…微妙な気がするけど)あたりから始まり,ナッシュ均衡,複数均衡,非存在(ナッシュ均衡がない)の問題,完全情報ゲームと後ろ向き帰納法という辺りの,おそらくさわりの部分が解説されている。難しい数学は出てこないので,数学アレルギーがあったとしても問題なく読める程度にかみくだいある。説明に用いられている設例が,日常的な事柄になっているので,通常人の日常から遠いところにある話ではないこと,ビジネスにも有用であること,も理解しやすい。

本書の最後に「本書を読んで,ゲーム理論のイメージが湧き,少しでも「面白い」と思っていただけたなら,著者としては幸いだ」とあるが,漠然としてはいても,一定のイメージは湧いたし,面白いとは感じたので,読者としてはOKということになるのだろう。

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dtk1970 at 00:24│Comments(0)読む聴く見る 

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