多数決を疑う――社会的選択理論とは何か / 坂井 豊貴 (著)こんなところでつまずかない! 相続事件21のメソッド/ 東京弁護士会親和全期会 (著)

January 31, 2019

ミクロ経済学入門の入門 (岩波新書) /坂井 豊貴 (著)

*1月に読んだものだが,エントリを書くのが遅れたので,バックデートでupしておく



「多数決を疑う」と同じ著者によるミクロ経済学の入門の入門。前記書籍と同様に,個人的かつ身近な話を題材にミクロ経済学の主要なトピックについて,入り口レベルの解説をしてくれている本。

何が素晴らしいかと言うと数式に頼らない点。厳密な議論をする上では,確かに数式に頼らないと行けないのだろう。しかし,入門レベルとかでそれが不可欠かと言うとそういうことはないはずで,むしろ入門しようとする人間を門前払いにするだけの結果しかもたらさないと思う。他方で,そういう形での解説は,数式に基づく議論になれている先生方にとっては,必ずしも容易なことではないのかもしれない。そういう意味で,本書は,ミクロ経済学の敷居を下げることに成功していると感じるところ。

数理法務とか衒学的にも見える言い回しを振りかざすまでもなく,独禁法とかを学ぶ上では,一定のミクロ経済の知識は必要なので,ある程度は理解しないとな,と思いつつも,数式に頼った議論は,数学から遠ざかって久しい身には答えるので,こういう本のありがたさを実感するところ。まあ,この本だけでは何かができるというレベルではなく,ミクロ経済学の主要トピックのさわりを解説したレベルと思われるとしても,そのありがたさは変わらないと思う。

できれば,もう少し先まで行きたいが,行けるかどうかはこちら次第で…(汗)。



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dtk1970 at 23:30│Comments(0)読む聴く見る 

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多数決を疑う――社会的選択理論とは何か / 坂井 豊貴 (著)こんなところでつまずかない! 相続事件21のメソッド/ 東京弁護士会親和全期会 (著)