花粉症の季節顔真卿展

February 17, 2019

BLJ3月号 2019法務の重要課題



年ごとの法務の課題について考えるという特集もブックガイド同様にBLJ誌上で定番化しているように思われる。定番が多すぎると雑誌がマンネリ化するような気もするが,企業法務界隈の世間相場を知る手がかりとしては有用なので,定番化が正当化されたということなのだろう。特集についての個人的な感想を箇条書きでメモしておく。

  • グローバル化への対応,ビジネス支援の強化という辺りは,まあ,そうだろうなというところ。後者については,昨年話題になった某報告書とかの影響もあるのだろうか。
  • 債権法改正周りは,法務内での準備はするとしても,法務外への説明,約款などへの反映はまだ道半ばというところが見受けられたのは,施行までの日程を考えるとやむを得ないのだろう。
  • 外部弁護士の活用,というテーマについては,費用コントロールに関する指摘や起用する弁護士のポートフォリオの拡大というところは興味深い。個人的には,後者の過程で,年代的に上になりすぎた先生との顧問契約を解除する際の留意点なども知りたいところ。
  • 業務効率化周りも興味深いが,最新技術の活用という話ではあるが,他方で,自分たちで手を動かさなくなることで,能力を養うまたは維持する機会が減るという側面もあると思うが(以前某先生がTL上で指摘されていたが),その辺りは今後問題になるのかもしれない。
その他の記事で目を通せたものについても,感想を,これまた箇条書きでメモ
  • ZOZOTOWNの法務のインタビューは,某騒ぎがあったこともあり,タイムリーさが印象的。経営者リスクに関する問いに対する応答が興味深い(詳細は略)。
  • 確約手続についての解説は,不勉強で知らなかったので,有用だったが,確約計画について公取が何をどこまで求めるかによっては,事業者側の負担が過度なものとなる危険があるという指摘が印象に残った。その辺りの事例の蓄積による”相場観”めいたものができないと,使いづらくなるかもしれない。
  • カーブアウトM&Aの解説は,カーブアウトということからすれば,そうなるだろうな,という印象。


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dtk1970 at 00:37│Comments(0)雑誌 

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