白表紙が届いたら書くならば何処に

October 24, 2018

法令などの英訳についてのメモ

他人様のエントリに乗っかるエントリで恐縮ですが,備忘の意味もあってメモ。

いつもお世話になっている川井先生のエントリで,ご紹介のあった,「法令翻訳の手引き」を読んでみた。法令自体の翻訳はあまりしたことがないけど,契約書の英訳とかはそれ相応にやったことがあって,そちらの参考にもならないかと思ってのこと。

読んでみると,非常に参考になるので,契約書など法律文書(という表現が妥当かどうかはさておき)の類の英訳をする際には,事前に目を通しておくと良いと思う。それほど分量があるわけでもないので。

別に公的な立場ではない立場でこれに習う必要はないけど,これに習ったというと余計な議論を減らせるかもしれないので,これに習っておくのも一つの考え方だと思う。

個人的に,なるほど,と思ったのは,次の諸点
  • ActとLawの使い分け:まあ,どっちでもいいような気がするから,これに習っておくかというところ。一定のルールで決めておくことが重要だと思うので。
  • 「……の規定の/による/により」の使い分け及び用法
  • 「……定める」「……規定する」の英訳:色々書いてあって,最後に,原則としてprovideでOKってしているのは,それを先に言えよ,と思ったのでありました(苦笑)
  • 「…に関する」,「…に係る」を表す "pertaining to"
  • 英訳の際には,「会議」,「総会」の意味するところが,「会合」を意味するのか,「機関」を意味するのか,注意を要する場合がある:言われるとなるほど,というところではるが。
  • Shallを定義規定で使うのは誤り:個人的には当然と思うのだが。
  • 「その他」「その他の」の区別の図示もわかりやすい。
他方で,疑問に思った点も。
  • 定義された語や略称の訳語は,これを構成する各単語の最初の文字を大文字にしない。:理由があってのことなんだろうけど,大文字で始まる語については,定義を探す,という形で見ることが多いように思うので,定義規定のある語なのか,一般的な用法で使われている語なのか,文言上区別できなくなるので,困るような気がするのだけど…。
もう一つ。文中で出てくる「部局課名・官職名英訳名称一覧」も必要になったときには,ものすごく便利だと思う。過去にその種の英訳をするはめになったときに,困ったことがあるので…。



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