July 15, 2018
Business law journal 2018年8月号
最近積読気味だったけど,拾い読みした箇所等について,感想などを箇条書きで一応メモしてみる。既につぶやいたこととも重なるが…
- いつも楽しみにしていた企業の法務部門訪問の記事がないのは残念。
- 無双様の法律書レビューは,公取の赤本を取り上げている。一冊のみのレビューは初めてではないか。他の書籍,例えば幕田元委員の書籍とかとの比較で論じるとかしてもらえると面白かったのではないかという気もしたのだが…。
- 英文契約書講座については,まあいつも通りだけど,弁護士意見書を法務部長の意見書に代えるというのは,状況次第では取りうるとは思う。意見書の機能と費用対効果での見合いで考えることにはなるのだろうけど。
- 公益通報・内部告発と法律上保護された秘密,の記事は,複数の異なる価値の衝突をどう調整するかという検討が興味深かった。条文上手当が不十分なところを,適宜場合分けをしつつ,順を追って検討して,結果的に穏当な解決策を提示しているのが,良いと感じた次第。
- 独禁法の道標については,下請法と民・商法の交錯領域についての議論が興味深かかった。結論の問題提起には賛同はしたいものの,当局相手にその議論が通るかについては,なんとも言いづらいので,結果的に悩むことになりそうなのは変わらないよなと思う。
- 品質偽装の記事。米連邦法での制裁の厳しさに驚く。通信詐欺構成が取られるのは,まあ,連邦法の管轄からすればさもありなんというところか。
最後は吉例?にしたがい目次を。
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dtk1970 at 08:54│Comments(0)│雑誌