FP3級某件についての疑問

July 10, 2018

要件事実入門(初級編・紛争類型別編)/岡口基一


ツイッターはアカウントが凍結された結果,FBのみになられたようだけど,ネットでお馴染み?の岡口Jの要件事実解説本2冊が出たので,まとめて一読したので感想をメモ。

前者が予備試験対策,後者が司法試験対策を主目的としているようである。僕自身は,司法試験までに合格するまでには要件事実論にまで手が回りきらず,新問題研究を何度か通読したのがせいぜい(岡口Jの最初の入門(今の2冊とは内容を異にする部分があるようだ)は一度通読はしたが,繰り返すところまではできなかった)で,合格までにこれら書籍を使いこなしたわけではないので,軽率なことは言いにくい。とはいえ,解説のみならず,初級者編では予備試験の問題,紛争類型別編では司法試験の問題(全部ではないが)について,それぞれ問題の事案の要件事実的な整理が示されており,少なくとも事案の分析の仕方としては,確実に有益だと思う。答案にどのように書くかについては,時間の制約も考えると,更に考える必要があるとしても。

今回僕がこれら書籍を手にとったのは,実務修習も終わりが見えてきて,和光での集合修習や二回試験に対して不安が募ってきて,特に,民事での要件事実論が心配だったから。

修習での要件事実については,こちらの民裁教官とかは,新問題研究と紛争類型別を覚えろとか言ったりするんだけど,前者と後者とでは,説が異なる部分があるとか,そもそも後者は古い上に,こちらの実力不足もあってか,読み解くのが容易ではないとかで,正直気が重い。後者を読み解く上では,要件事実ノート(特に2)を手がかりにすると良いというアドバイスを70期の先輩からはもらったが,そもそも複数の書籍を紐解くのは手間。あと,二回試験後を考えると債権法改正も気になる。そんなこんなを考えると,岡口Jのこの2冊はお手頃にも思われる。それぞれの主たる用途との関係では,さすがに修習では,足りない部分が出てくるのだろうが,司法試験までで重要なところは,修習でも重要な筈なので,集合修習に向けての時期に紐解くには適切という側面もあろうかと思う。また,要件事実について,基礎ができていれば,紛争類型別編だけでも足りるから,ますますお手頃感が出てくると思う(もっとも,要件事実についての総論的な解説は,初級者編のみなので,そこについてだけは,目を通しておくべきかもしれない)

修習及び二回試験対策という意味では,要件事実30講や大島Jの本が比較対象になる。範囲を十分カバーしているという意味ではこれら二冊のほうが有用なのだろうが,重要度の高いとことを簡潔に分かりやすく示している点で,岡口類型別編の方が個人的には好みではある。要件事実について抽象的要件と具体的な例が併記してあるのはわかりやすいし,要件事実論自体,ある種の技術のようなので細かい理論的な話や網羅性よりも,技術の基本的なところをしっかり体得することに重点を置いた方がよさそうだし,そのためには繰り返しやすい方が,僕の現状には適していると感じる。

内容面では,岡口J独自説と思われる部分は排除し,研修所説に沿う形で解説はされているとのことである。とはいえ,それらの不合理な点(予備試験,司法試験の出題のおかしな点も)については批判がされていて,その部分は太字で書かれていて,地の文よりも視認性が高いので,研修所説よりも批判の方が頭に残る形になっていないか,というところが気になった。






 

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dtk1970 at 23:24│Comments(0)書籍 | 修習

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