手続周りのメモー修習関連導入修習の感想その他

December 30, 2017

企業法務と司法試験ー一個人としての感想

個人ごとの置かれている状況による差異が非常に大きいと思いつつも,企業での法務の経験が,司法試験を受けるうえで,どの程度役に立ったのか,という点についての,現時点での僕の感想ということでメモ。所詮一個人の感想ですからね…(汗)。








アドベントカレンダーでのエントリでも書いたけど,法務の仕事をそれなりの年数の間しつつも,きちんと法律について体系的に学んでいないという点についての問題意識が,司法試験受験に向かった一つの動機だった。それ以外にも,米系メーカー勤務時に親会社のlawyerから,弁護士じゃないのか?とカジュアルに訊かれたこととかもあるけど…。同社への採用に際して,最後のinterviewerのアジアの法務統括に訊いたときにはUSの資格があればいいという話ではあったのだけど…。

結論から言えば,知識面では,総じてあまり役に立たなかったというところが正直な実感。例外があるとすれば会社法くらいか。一応総会準備については,想定問答とかを3社目で手伝ったし,4社目では一人会社の総会とか取締役会の議事録とか作っていたので,その辺りの実務を垣間見たことは,たとえ,見た分量が,諸先輩方からすれば誤差の程度であったとしても,会社法の問題にあたるうえでは役に立った。もっとも,資金調達系の会社法まわりの話はまったく経験がないので,会社法は,その部分になると著しく出来が悪いという事態が生じたのだったが(最終的にはなんとかしたけど)

それ以外の科目についてはどうかというと,正直,民法や民訴については,全くと言っていいほど役に立たなかった。民法との関係では,契約で上書きしてしまうので,そもそも民法の規定にしたがって処理ということが少なかったというのが主な原因という気がしている。民訴との関係では,紛争対応のサポートをそれなりの数したけど,訴訟法的な問題点がある話がなかったからというのが理由として考えられる。

民事系についてこの調子なので,刑事系・公法系については,まったく関係なかったというしかない。

本試験では,選択科目は経済法,要するに独禁法だったが,こちらについては,確かに仕事で問題となったことのある部分については,見通しはつきやすかったが,それ以外の部分については,普通の受験生とあまりかわらなかった。もっとも,仕事で問題とある分野については,研修とかもしていたので,その準備と称して,業務時間中に,予備校の合格者講義のDVDとかを見ることが出来たのは,受験の準備の上で有用だった,という点は挙げられるかもしれない(汗)。

知識以外のところはどうだったか。細かい事実関係への着目の仕方というところでは多少良い影響があったかもしれないが,逆に,この種の事案ではきっとこうだというような決め付けが悪影響を及ぼした事例もあったので,なんとも言いにくいか。日頃答案で書くような三段論法をきちんとまもった形での文章を書き慣れておらず,結論だけという文章が多かったので,答案の書き方というところでは苦戦した。




*唐突に思い出したが,blogで司法試験に向け勉強をすると言っていた某氏は,その後どうなったのだろう。



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この記事へのコメント

1. Posted by こっそり   December 31, 2017 22:42
一番最後のつぶやき、実は私も気になってますw

会社法、受験勉強が役に立ちましたか?M&A周りを覚えておけば、後はルーチン作業でカバーできるような気がしますが。
2. Posted by dtk   December 31, 2017 22:54
コメントありがとうございます。
最後の点は…どうなんでしょうね。該当者の方が気づいて反応してくれるのを待ちたいと思います。

会社法は,受験勉強の知識が効いたのはM&Aあたりですかね。ガバナンス周りは,逆で業務に備えて勉強したことが受験勉強に効いた感じです。
ではまた。

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