October 19, 2017

企業法務のための 民事訴訟の実務解説 / 圓道 至剛 (著)

読もうと思っていたものの、読むのが遅れたものの、一通り拝読したので感想をメモ。

民事訴訟実務の「暗黙知」を明文化して解説するという、前著のコンセプトを踏襲しつつ、企業法務担当者向けに、実務家が知っておくべき民事訴訟の実務の知識と留意点を解説してくれている。540pと分厚いようにも見えるが、1/3は書式例(これも、例外的なものも含めて拾ってくれていて、有用と思う。)であり、文章も読みやすいので、一読するのもそれほど大変ではない。訴訟前から、1審、2審、上告審と、手続きの流れに沿ってなされる個別の説明はわかりやすく、かつ、行き届いている。ただし、冒頭にあるとおり、一定程度の民事訴訟法の知識を前提にしているので、場合によっては、読む側で適宜補う必要が生じることもあるだろう。

こちらも、企業の法務の担当者として、訴訟対応も職掌に入っているものの、実際に訴訟になった場合の手続きについては、それなりの先生にお願いしてきたこともあって、正直、先生方にお任せ(汗)、という感じだったので、こういう形で「暗黙知」の明文化を拝見すると、なるほど、と思うと同時に、今更ながらに自らの不勉強ぶりに焦るばかり。

また、コンセプトとしては、企業法務の担当者向け、ということにはなっているものの、この解説は企業法務を扱われる新人弁護士さん及び企業法務分野を志望される修習生の方にも参考になるというか、こういう方々にとっても、企業法務の担当者にとってと同様に必携の一冊になると思う。


dtk1970 at 23:17│Comments(0)書籍 | 紛争対応

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