いろいろ悩んだが、こういう意見もあるということもメモしておくべきかと思ったのでメモ。全部目を通す気にならなかったので、一応書名は上げないけど、まあ、わかる人にはわかると思うので、よしとする。
わからない人向けのメモではないので、その点はご容赦ください。





 


で、某無双様が、こちらとのツイートのやり取りなどから、素晴らしいエントリをまとめられた件*について、ネタ元?になった某書籍についての、目を通した範囲での、個人の感想をメモ。
*ご迷惑がかかる危険を減らす観点からリンクはしない。
 
全体としては、おそらく、その具体的内容はさておき、「国際法務」といわれることのある分野に多少なりとも関与することのある方にとっては、買っておいてそれほど損のない内容にはなっていると思う。特に、後半部分の、法務業務で使う英語のニュアンスや、ネィティブに誤解を招くリスクのある表現などについての記載は、パラパラ見た限りでは有用そうに見えるので。

しかしながら、個人的に違和感が強く(だからこういうエントリまで書くのだが)、首を傾げた点が2つほど。

そもそも本のタイトルの適否というあたり。「外資系法務の技法」ではないかと思ったわけで、外資系法務でなければ「国際法務」ではないというはずもない。その違和感は、冒頭に組織作りの話から始まるので、よけいに強くなった。こちらも一応外資系法務にいるので、なぜそこから始まるのかは、理解できなくもない。しかし、それは、ある意味マネージャー視線だし、こういう本の読者として一番想定すべきはむしろそれより下の職位の若い人とかではないのかと思うので、そういうところまで考えるとやはり違和感が残った。
もっとも、この点は、外資企業での経験しかない人(一人日系企業の社外取締役の方がいるが、そのあたりは社外取締役ではわからないのではないか)で作ればそうなるのはやむを得ないのかもしれない。

それと、もう一つ。中で書かれている描写は、ある種の(こちらは米系しか知らないから一般化がどこまでできるのか不明なので)外資系企業の法務の生理または病理の描写としては、頷くところが多いのだけど、それを善としているかのようなバイアスを感じたのが、なんだか違和感がある。なんだか洗脳みたいな印象。無意識に洗脳の手先をしているとすら感じた。
もちろん、日系企業からも、交渉の相手方となりうる外資系企業の理解をしておくことは法務についても重要という見方も成り立ちうるわけだが。

そんなこんなで、違和感が強すぎて、結局手にとったものの、一定以上読めずに死蔵予定。