4年と5ヶ月ファイナンシャル ビジネス法務入門 /河村 寛治

August 12, 2015

見に行くわけ

ronnorさんが、つぶやかれているのに茶々を入れたりしていたが、メモにしてみよう。訴訟案件で、訴訟上の対応は外の先生にお願いしているとして、その期日について、企業法務の担当者が傍聴に行くのは、何故か、みたいな話を思いつく範囲でメモ。
(交通費と時間の制約もあるので、近場に限られることもあるが…)
  •  まあ、直に裁判官・相手方の様子を見るというのがある。お願いしている弁護士さん経由というのも(そこにその先生の見立てが入ることにはそれ自体に意味がある)意味があるが、それとは別に直に見るということも。
  • それと、特に弁論の場合、他に誰が来ているか、を知るのも重要。相手方については、どのクラスの人が来ているか、などから、相手方のスタンスが推測可能な場合もあるし、あと、事案によっては、マスコミとかが来ていて自社に取材が来る可能性もあるなら、その辺の手当(広報側との競業が必要になるかも)がいるかもしれない。その辺を探る意味も出てくることがある。この手の話が問題になる場合は、その場でこちらの素性がバレるのは好ましくないので、会社名・ロゴの入ったものは使わない・持ち歩かないのが吉なのはいうまでもない(どのみち挙動でバレルとしても)。そういう意味で手帳とかも社名とかの入ったものは普段から使わないのが安全。
  • もちろん、お願いしている弁護士さんと期日直後に打ち合わせができるのもメリットであることはいうまでもない。お互いに同じものを見ているぶん、話が早いというのもあるし、宿題が出た場合の対応で、調査・調達が必要な場合には、時間を稼げるメリットも有る。
  • 弁護士さんからの報告に時間が掛かる場合に、第一報として自分の報告をあげるということもある。
  • あとはまあ、担当の先生にプレッシャーをかけるみたいな議論も一応思いつくが、そういうことをしないとイカン時点で何かが間違っていると思う(しがらみの関係で必要なことがあるかもしれないけど)。
・・・まあ、こんなものかな。


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dtk1970 at 00:45│Comments(0)紛争対応 

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