風邪でした20年

January 15, 2015

最近読んだ雑誌(2015年1月)

今年からは月一度にまとめて、メモということにしようかと思う。とりあえず一月分。昨年からの持ち越しだけど。長くなったので本文は「続き」のほうで。





まずはビジ法2月号。冒頭の特集以外については、特に大した感想もなかったので、冒頭の特集についての感想のみメモ。

あちこちでお世話になっている柴田先生の記事について。
  • 「企業特殊的な知見」を軸に役割を整理されているのはわかりやすくて良いのではないかと思った。また、「ユーザーズ・ガイド」についての言及は、いつぞやのTLでのやり取りを思い出してにやりとするのでありました。
  • 他方、法務部門の役割について、弁護士事務所の選定について書かれていないのは…社外の弁護士さんという立場からすれば書きにくいということはあるにしても、こうした特集の冒頭に置く記事ということからすれば、後ろにインハウスの方々等からのコメントがあるのでそれを参照、とかいう一言くらいはあってもよかったのではないかと思う。 
  • 記事の中でのアライアンスにおける「出口戦略」というのは、表現がやや問題かもしれないと感じたのでした。ファンドとかの出口戦略との区別を明確にする意味ではむしろ「非常口」戦略なのかな、という気がした。万が一相手方との関係が悪化などして本来予定されていないexitを志向せざるを得なくなったときに、速やかにできるようにする手立てを用意しておく、というイメージのほうが適切なのではなかろうかと思う次第。呉越同舟で船をこぎ出す前に船の救命ボートについて確認するようなものか。
  • もう一つ、経営判断の原則の適用対象になるような形でプロセスが踏まれているかのゲートキーパーとしての法務(内部調整とは異なる意味で)という視点も必要なのではないかと。たとえばメーカーで工場ごと企業を買収するのに環境DDをしていないとか(表明保証かませばいい話だったとして、そういう話かどうかのレベル感のチェックもいるよね)、そういう抜け漏れのチェックみたいなことはおそらく「中の人」しかできないはず。

2社のインハウスの方の記事と末尾の2社のインタビューにつちえは、手堅いという印象。ただ、某巨大商社の方の記事について、弁護士報酬イコールタイムチャージと読める書き方があったのにやや違和感が。その辺のアレンジで報酬が膨れ上がらないようにする手段を考えることも法務の仕事に含まれるということもあると思うのだけど。

信頼を勝ち取る社内調整・経営陣への説得、なんてタイトルの記事を「外」の人が書くってのはどうよ、とまず違和感。「中の人」の「外」向けの話と正味の本音とどうやって峻別する気だと思わないでもない。こういう話は「中の人」の、説得される側とか調整させる側に話を聴いた方が良いのではないかと思うのだけど。また、収集した情報についてできるだけ文書化、というけど、文書化の仕方を間違えると逆効果になりかねないという気もするのだけど、その辺の配慮が必要なことについての注意喚起的な記載もあってしかるべきではないのかという気がちょっとした。あと、内容面では2つの異なるテーマを盛り込んだためにどっちについても消化不良な気もしないでもない。

会計知識は確かにM&Aに限らずあった方がいいのだけど、同様に税務も重要なので、その辺の記事もあるとよかったのだが…。

特集全体として気になった点をいくつか。
  • 買い手側視点の話しか出てこないが、売り手側視点の記事はないのかという気がしないでもない。単に裏返せば済むのかというとそうでもないと思うので。
  • 読者層の問題なのかもしれないけど、中小規模の企業の事業承継とかの話もあってしかるべきなのではないかと思うのが、どうも大きな企業向けに見える話ばかりに見えてしまう。
  • まあ、この辺は、守秘義務などの関係もあって、編集部から適切な書き手へのアクセスが容易では無いのと、編集部がそこに読者のニーズがあるとは考えていないのではなかろうかという気がしないでもない。守秘義務とかの関係は、BLJではないが、匿名座談会形式にしつつ、発言者を入れ替えるなどしてわかりにくくするとかいう手もあるのではないかと思うのだが。


もう一つNBL1041について簡単に。

  • BLJ風とも取れる装いの変化は、個人的には?。別に今までのやつでもよかったのでは。BLJとは立ち位置が異なるわけだからまねしても仕方ないのでは。
  • Squareが後ろに回ったのはどうなんだろう。速報的なものは前にあった方がいいのではないか。
  • 鼎談は興味深いが、なぜこれがNBLにというところは疑問。長谷部先生の発言は9条近辺に限らず興味深い。
  • 展望系はふーん、というところ。
  • 山野目先生のビューポイントの記事は、危険負担のところの説明が興味深いが、今一つ理解できているか心もとない…。
  • 原先生の連載はリサーチについて。弁護士目線でのリサーチの仕方について、特に判例・裁判例の階層序列の認識の仕方の記載が興味深い。


 

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dtk1970 at 23:30│Comments(0)雑誌 

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