ades+wifisnap著作権とは何か・著作権の世紀/福井健策

June 14, 2010

はやぶさ帰還等についての極私的メモ(長文)。

サッカーも良いけどはやぶさもね、ということで。はしゃぎすぎと言われようとも。サッカーで盛り上がるのに比べたら、この件の盛り上がりは、それほど大きいとも思えないので…。twitter上での一過性での盛り上がりで終わらせてはいけないと思うしね。

はなはだ僭越なのは承知のうえで、読者の皆様に一つお願いを。

こちらのblogをご覧になっている方々の大半は文系の方だと思います。ご近所に小さいお子さんがおられたら、是非とも、今からでも結構ですので、機会を見つけて今回のはやぶさの帰還に関する偉業(という言葉を使うのは個人的には違和感がなくもないのですが、他に思いつかないので)について、お子さんにお伝えいただければ幸甚です。それが、次の世代に色々なものを受け継いで行くことになると思うので。


小さいお子さん向けには「はやぶさ君の冒険日誌」からいかがでしょうか?まだ昨日のことについてはupdateされていませんが…。その他にも帰還特設サイトHayabusa Liveもあります。

今回の件の、何が凄いのか、という点については、日経新聞朝刊(2010年6月14日付)に簡潔にまとめているので引用する。費用について触れているあたりは、さすが日経というところでしょうか。

  • 世界ではじめて月よりも遠い天体と地球との間を往復
  • 太陽光をエネルギー源に高効率なイオンエンジンを利用
  • エンジンの不調や通信途絶などを克服し7年間にわたり飛行
  • 打ち上げなどを含む総コストは約210億円で、国際宇宙ステーションで日本が負担する年間費用の約半額
  • 小惑星の砂ぼこりが計画通りカプセルに入っていれば初の収集成功に



絵としてのハイライトという意味では、まずreentryのときの中継映像。僕はUSTで見ようとしてリアルタイムではつながらずに見られなかったが、数分後に見た。


もう一つは、突入時の地上からの写真。新聞の一面にも載っていた。
20100614.jpg
朝日の方のもっと綺麗な奴はこちら。撮影者のお名前を見て?と思ったら、痛い目みてなんぼ、の方でしたね。なるほど。普段から撮り慣れていないと、ああは撮れないよね、と思った次第。


ついでにNASAが撮った動画も。


この他にもいろいろあるけど、当日作ったまとめという意味では、こちらを。

そういえば、擬人化ネタも無闇に流行りましたね。個人的には、これだけはメモしておきたいです。ラストショットと一緒に。

で、個人的に思ったことをば(前置きが長くてすいません)。
  • 当日になってから、twitterでぶつぶつ言っているだけではダメだったと自分でも反省するのだが、やはり、こういうイベントはリアルタイムでTVの地上波で伝えて欲しかった。時間についての予測が出来ているし、仮にかの地が曇っていても、これまでの経緯を映像で紹介しつつ、待つという形で番組を作ることは十分にできたはず。
  • ネットで見るのは、少なくとも現時点では、安定しなかったので、やはりTVの地上波で見たかった。
  • リアルタイムで見る、ドキドキ感が、次の世代に色んなものを伝えたはずなのに、そのチャンスを逃してしまったのは、かえすがえすも残念でならない(だから、せめてもの埋め合わせに、このようなエントリを作っているわけだけど)。
  • 理系離れとか言われるが、こういう日本の理系の底力(変態力、という言い方もあるが…)を見せるイベントを伝えないのは、何とも納得イカン。
  • こういう大事なものを伝えずに何が「公器」だ、と思う。上記のまとめには、取り上げなかった経緯について、背景の説明がでていたが、それが本当だとすれば、正直、この程度のマスコミは「公器」に値しないのではないかと思う。将来を見据えれば、目先の利益を度外視してでも伝えるべき話題だったと思うから。



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dtk1970 at 23:00│Comments(0)TrackBack(0)天文関係 

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