An Essential Guide to Attorney-Client Privilege and Work Product for the In-House Practitioner2012年を振り返る

December 30, 2012

譲渡禁止条項について

タイトルがこれでいいのか不明ですが…。

例によってCLEの講義を聞いているのですが(当たり外れが大きいような気がしてます。あわない講義だと意識がなくなるのはこちらの問題ですが…)、その中で契約書の文言(当然英文契約ですが)についての話が出てきて、なるほど、と思ったのでご紹介をしてみようかと。

具体的には、定型的な文言で入っている譲渡禁止の条項について、なんだけど…。


契約上の権利義務の譲渡を禁じる(相手方の許可があればOkだが…)趣旨のよくある文言として、次のようなものがある。

"No party may assign any of its rights under this Agreement without the written consent of the other Party."
(個人的には"without prior written consent"としたくなる。そうしないと事後承認でも良いというような議論が出てくるかもしれないので)

これだとassignしないというpersonal covenantsにはなるけど、一方で規定に反してassignされても、損害賠償ができるにとどまるし、そもそもassign自体は止められないとの指摘。判例名は出て来なかったがNYでそういう判例があったらしい。asignされた側が善意の場合は、特にそうなるだろうなと思うし、そうしないとassignされた側にとって酷なことになるかもしれないという気もする。

それでは、assignの効果も生じないようなwordingはできないのか、ということになると、次のようなwordingの場合には可能らしい。
"No party may assign any of its rights under this Agreement without the written consent of the other Party. Any assignment in violation of this section is null and void."
とすると、二文目で実際にassignされても効果はない、とあるので効果は否定されることになるとのこと。

実際、Allhusen v. Caristo Construction Corporationにおいては、

“The assignment by the second party [Kroo] of this contract or any interest therein, or of any money due or to become due by reason of the terms hereof without the written consent of the first party [defendant] shall be void.”

という文言の効力が問題となり、これについては、次のような判示でその効力を認める判断がなされている。

"We have now before us a clause embodying clear, definite and appropriate language, which may be construed in no other way but that any attempted assignment of either the contract or any rights created thereunder shall be “void” as against the obligor. One would have to do violence to the language here employed to hold that it is merely an agreement by the subcontractor not to assign. The objectivity of the language precludes such a construction. We are therefore compelled to conclude that this prohibitory clause is a valid and effective restriction of the right to assign."



時折、譲渡禁止のところで、Any assignment in violation of this section is null and void.と念入りに書いているものも見るだが、こういう判例が背景にあってのことというのは、不勉強な話だが、知らなかった。

こういうのを見ると、boilerplateと呼ばれるような定型的な文言についても、単なる翻訳とかではなく、個々のwordingについてどうしてこうなっているのか、きちんと知っておかないと怖いよな、と思わずにはいられない。
ただ、こういうのは、誰かが気づいて始めたのがなんとなく広まって定着したというケースも多いだろうから、このケースみたいな事例で、ネタ元になっているものを全部拾い集めるのが大変なのかもしれないけど。


このエントリーをはてなブックマークに追加

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
An Essential Guide to Attorney-Client Privilege and Work Product for the In-House Practitioner2012年を振り返る