アメリカのM&A取引の実務 / 伊藤 廸子 (著)梅雨明けねえ…

July 17, 2012

TOEICを受けた

英語圏に留学に行って、戻ってはきたものの、一体全体どのくらい英語が進歩したのか、というのは、正直なところよくわからない気がしている。今仕事で使っていても、英語イマイチ以下だよなとしか思わないので。留学前に受けていたテストの類についても、今受けたらどういう結果になるのだろう、と興味はあるものの、変に低いスコアが出たらどうしようかとか、変に悩んでしまって、受けたことがなかった。
(ちなみに留学前の試験のスコアはこちらにまとめてある)

そんなこんなしているうちに、blog/twitterなどでお付き合いのある方々がTOEICを受けていたりしたので、ここらで受けてみるか、という気になって、6月にTOEICを受けていたのだった。別にTOEICでないといけない理由はなかったが、留学前に受けていた英語の試験の中で、英検はそもそも1級とかは2日かかるはずだし(1次で爆死すれば別だけど)、TOEFLは形式も変わったうえに、ちょっとじゃなく高いので、消去法的にTOEICを受けることにした。

で、結果について、今日からオンラインで見ることが出来るようになった。

詳細は「追記」にて、ご覧あれ。


20120624.png

スコアは上記のとおり。留学とか手間暇かかっているので、それほど自慢できるものではないだろう。何を今更、というのが妥当な評価ではないかという気がする。

以前の職場で、同じくLLM経験者の上司が留学経験者は(そもそもTOEICではなく、TOEFLを推奨だったが、仮に受けるなら)最低950とか言っていたのが脳裏にあって、そのレベルはクリアできて、ちょっとほっとしたところ。

ついでなのでいくつか書いてみる。

今回の試験を受けた際のこと
試験について、どういう感じだったか、記憶が曖昧だったので、一冊くらいは問題集の類を見ておこうと思い、試験2週間前くらいに次のものを買った。この著者のこのタイトルであれば、難易度も適当だろうという程度の判断。普段の実力を見るのが主目的のはずなので、きっちり試験対策する意図ではないが、まるっきり素で望むのも避けたかった…というところ。CDがついていたが、音声トラックはほとんど聞かず、問題集をざっと見た程度。とりあえず語彙については、ビジネス系はさすがにほとんど知っていたが、自然科学系のものはさっぱり、という感じだった。使わない語彙は覚えていても忘れるのだから、ある意味当然といえる。基本的な文法事項でちょこちょこケアレスミスがあったが、まあ、当日の気合で何とかなると思うことにした。



受けてみた感じとしては、ネタバレにならないと思われる範囲で言うと、リスニングは、リテンション能力がいまいちな感じで、進行のスピードへの対応も今ひとつだったが、選択肢とか全体の文脈から何とかした、という感じ。読む方は、処理スピードについては十分で、時間配分として最後のpart7に60分使えると良いとかいうのをどこかで読んで、そういう感じになるように、と思いながらやったら、そのとおりのペースで出来て、一応20分前までには最後までたどり着いた。その後の時間で見直しをして、多少答えを変えたところもあった(それが良かったのかどうかはわからないけど)。全体的には時間は足りたもののリスニングの時間の集中力を保つのがシンドイ感じだった。

TOEICについてどう思うか
前にも書いたけど、TOEIC自体は、専門家のみなさんとか、外国ぐらしの長い方々(特定個人をどうこういう意図ではない)とかから批判はされるけど、日本国内での就職・転職・人事考課の際の評価の物差しとして使われていることなどを考えると純ドメで仕事をされている方々が自分の勉強のペースメーカーとして使う分にはいいのではないだろうか。開催地もそこそこたくさんあって、頻度もそれなりにあるし、TOEFLよりもお値段も手頃だから。もっとも、だからといって、これ自体が自己目的化するのは、さすがに何か違うと思うけど。

TOEFLとかが比較対象になるけど、北米での留学とかを考えるなら、TOEFLしかないだろう。僕自身はCBTの時しか受けていないのでその時の経験からしか言えないけど、北米で大学または大学院生活を送るうえでの英語力を見ているので、ビジネス現場で使える英語力をはかる試験として見るのは何か違うのではないかと思う。邪道な手かもしれないが、試験に出そうなネタを日本語で理解することにより、点数を上げるとかいう戦術が一定程度効果があったので、そういう手が通じる試験である時点で、ビジネス用途ではないよな、と思うのだ。外資家企業とかで、人事担当者がそれしかしらないからという消極的な意味でTOEFLを重視するのはやむを得ないが、それ以上のものではないのではないかと思う。

そういうことを言い始めると、寧ろIELTSとかの方がよいのかもしれない。受けたことがないので詳しいことはわからないので、割り引いて読んでほしいけど、AcademicとGeneral Training、と内容が分かれているようだし。今調べたら、日本英語検定協会が運営していて、そこそこの頻度で開催している。ただし、何より費用が高いのと、開催地が限られているので、TOEIC、ほど気軽には受けられないと思う。寧ろ英検の方がTOEICの対抗馬になるのかもしれないと思ったりする。英検については、留学前に1級を受けた時から内容が変わっているので、コメントしにくいけど。

試験オタクめいた話になって、本題からそれてしまったが、ともあれ、語学については、継続が必要な一方で、個人的な経験で言うと、階段状にしか向上しないように思われるので、上達が実感できるまでの間、モチベーションを保つことは重要だと思う。その手段として、この種の試験を使うことそれ自体は悪い話ではあるまい。だから、試験自体をとやかく批判して、それをモチベーションにして努力しようとしている人たちのヤル気を削ぐのは、何かが間違っていると思うのであった。


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