新宿御苑のバラ園にてamazon何とかしてくれ~

November 08, 2007

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 /國貞 克則



本屋で見かけて気になったので買って読んでみた。良い本だと思う。
起業してビジネスをして、決算書を作って税金を納めるという流れの中で、要所要所で財務3表(BS/PL(IS)/CS)にどういう影響が生じるか、を丁寧に示しているので、順を追って読んでゆくと一連の流れの大枠が理解できると共に、3表のつながりがくどいくらいに繰り返されるので、読み終わると、3表の関連性がよく理解できるようになっていると思う。

とはいえ、薄い本で理解できるのは理念的な部分の大枠だけで(それがこれだけの薄い本で理解できるのだから、それだけでもすごいと思うが)、理解した内容が自由に使いこなせるようになるには、実際に自分で手を動かしつつ、実務で考えてゆく必要があるだろう(それは著者も認めているように見受けられる)。練習問題と解説をつけたワークブックのようなものがあるといいのかもしれないが、それは著者のセミナーで講義を聴きつつ練習を、ということなのかもしれない。

余計なことだが、気になったところが一つ。最後の発展編のところで出ているM&Aの説明は持分プーリング法の会計を前提にしているかのように受け取れる絵になっていると思う。まあ、その辺りに立ち入る必要はないと思うのだが、誤解を与えかねないような気がした。


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