Fenwayに行ってきた撤収関連

May 06, 2006

授業についての感想

留学生オフィスから1年(厳密には1年より短いが)振り返ってどうだったかというようなアンケートが来て、答えたのだが、何回かにわけて日本語でこちらに書いておこう。まずは個別の授業について。秋学期の分は前にも書いたかもしれないが…。
#コメント等があればよろしくお願い致します>同じ学年の皆様


<秋学期の授業について>


アメリカ法入門:Prof. Beerman
Prof. Beermanは、この講義を教えなれていて、留学生に対する配慮が行き届いていたように思う(前の年は彼が中国で教えていて他の教師がやったら結構混乱したらしい)。話し方もクリアだし無闇矢鱈とまくし立てないし、重要そうな単語はいちいち黒板に書いてくれたので助かった(結構字が汚いのは問題。こっちの教師は黒板に字を綺麗に書こうという発想がないのだろうか?)。それに時間的な制約を踏まえて、メリハリをつけていた。ただし、メリハリの関係と、彼自身が公法系なので、私法系の話はあまり出てこなかった(punitive damagesとの関係でtortsの話が少し出た程度)。ただ、この科目を秋学期にやるのが適当かどうかについては個人的には疑問あり。workloadが割かれてしまうのと、一学期間に取れる単位数の上限もあるので、秋学期に取れる授業の数を減る結果になるので、他の学校でやっているところがあるように、オリエンテーション期間に集中講義みたいな感じで済ませたほうがいいのではないか。そうすればそこで学んだことが秋学期にも生きるかもしれないので。


リサーチ・ラィティング:
ライティングはさておき、リサーチについては、選択性にしてほしいというのが正直なところ。帰国してから自分でアメリカ法についてリサーチする可能性は限りなくゼロに近いし、それなら、ライティングに特化したコースが取りたかった。しかもリサーチは無闇と手間がかかるし。
あとは、インストラクターの"当たり/外れ"というかバラつきがあったようで、誰に当たるか、どういう課題が出されるかによって、バラつきが大きいようだった。僕の担当者はとにかくITリテラシーが低く、wordの添付ファイルが開けないとか、コメントが手書きで読みにくいとか何だかいま一つな感じだった。




で、選択科目。ContractsとCorporationsを取った。Corporationsは後期もあったので、そっちを取るという手もあったが、Corporate Financeのprerequisiteになっていたので、秋学期に履修した。今にして思えば、特にCorporate FinanceでCorporationsの知識を使ったような記憶はないので、交渉して何とかできたのではないかという気がする(少なくとも実害はなかったはず)。もしCorporationsを取らずに済ませられれば、本当はInternational Business Arbtrationというセミナーを取りたかった。


Contracts/Prof. Miller
典型的なソクラテスだが、そもそもLLMは当てないので、聞いているだけで大丈夫。逆にいうと大抵のLLMはそうしているので、そこで質問に積極的に答えるとcontributionとして評価される。折角なので、自分で一回について一度は発言しようと思って、準備もしたし、それが準備をする(一応ケースブリーフを作っていた:後で見ると結局使えずに過去の優秀なノートに頼る羽目になったのだが)インセンティブになったのも確か。実際は半分以下?しか発言できなかったが。テキストは教授の自著でアンチョコとかはないが、日本人留学生の過去ノートで乗り切れると思う(それと英米法ベーシックと人によってはnutshellの翻訳又はCruntchtimeという辺りを組み合わせて日本人は皆さん何とかしていたようだ)。教授の英語もクリアなので聞き取りやすい(もう一人のクルーソ教授はイタリア系で、一度パネルディスカッションの場で話しているのを聞いただけだが、聞き取りにくい。LLMのヨーロッパ系の人々はこちらを履修していた人もいたが、日本人にとってはMillerの方が聞き取りやすい)。
ただ、授業の制約で当事者の意思解釈に重点をおいていて、第三者との関係とかについてはあまり扱わないので、契約法全体について満遍なく学ぶということにはならないので、その辺は留意して受けるとよいと思う。


Corporations/Prof. Walker
ビジネススクールみたいに、パワーポイントを駆使した授業。テンポは速いし、大事なところの表現がスラングか何かで聞き取れても意味が分からない(この辺については、本人にその旨伝えたので、運がよければ来年以降は改善するかもしれない)。ただ、パワーポイントの資料もあるので、誰かJDの学生のノートを手に入れられば、何とかなると思う。年によって順序とか重点の置き方を変えているのと、判例の進展もあるので、過去ノートがあっても対応しにくい。僕は前の年のJDのノートを見ながら授業を受けたが、順序とか重点の置き方が違って使いにくかった。テキストはマイナーな(?)A&Kと法令集。よって、アンチョコの類は使えない。僕はJDBuddy(という世話係の類が居る)と飯を食べていたときに、なにかほしいものはないかと聞かれて、この科目のノートと言ったら、居合わせた方(実は日本人の方で、高校からアメリカで教育を受けた方)がノートをくれることになった。この方の優秀なノートが無ければどうなっていたか正直分からない。参考書としてはLexisnexisの"Understanding Corporate Law"を見たが、辞書代わりに使うにはよかった(JDの学生にはClarkの黒い本が好評だったようだが大きいのでそれだけで敬遠してしまった)。


<春学期の授業について>
春学期については、もしもう一度取り直すならM&Aが予想できないくらいにハズレだったのと、何となくIBTがいま一つで、代わりに日本人企業派遣組に不評だったIBAが個人的にはそれほど悪く感じなかった(授業はいまいちだったが内容自体は面白かったので)、IBTを履修せずにauditだったIBAを取ればよかったかなと。前期でもしCorporationsをとらずに済んでいたら、M&Aの代わりにこれを取ったし、そうでなければ、M&Aの代わりにIBTを外して、evidenceを取っていたか、さもなくば、チャレンジでnegotiation系の授業を取っていたかな。日本人が多く取っていたantitrustも面白そうだったが試験も大変そうだったから…。


International Business Transaction/Prof. Park
何となくいまひとつな感じ。何がそう思わせるのかよく分からない。授業をかき回す某ダー君が悪かったのか、教授にやる気が感じられず、いつも10分遅れてくるのがいまいちに思えたことか、それとも何だかはっきりしない感じの科目の性質か(これが一番大きいかな)。
授業自体は、教授にとってはsame old songという感じだからか、悪くはないが、ダー先生に振り回されていていまいちだった。授業内容は毎年似たり寄ったりなので、過去ノートを見ながら受ければ分からないということはあまりなさそう。教授自身の海外経験の豊富さから、英語はクリアだし、スラングの類についてはきちんと説明してくれる。ただ、この教授算数が苦手なのか、通貨の換算レートとかのからむ話になると、毎年同じ例えを持ち出しているにも拘わらず無駄にもたついているように見えるのが不思議。


International Business Agreement/Prof. Greiman
Auditで受けていた科目。内容自体は面白いし、reading assignmentの内容もそれなりに面白いものもある(そうでないものも若干あった)。ただ、授業自体はassignmentとの関連性は少ないし、自分が言う内容を全部powerpointに書いて読み上げるので、powerpointが見づらいし、しかも切り替えるのが早いので、ノートに取りにくいし、おまけにそれを後でくれたりしない。ライティングのアサインメントはあるけど自分で書いてみるのが大事ということで、出しても反応はいまひとつ。ついでにいうと、架空例に基づいて契約書のドラフトを求められるケースでは設例の作り方が半端なので、分量制限に入る形ではうまく収まらずに困ることが多い。試験かペーパーか選択ができるが、試験については、過去問を見る限りは、企業法務で契約書のドラフティングをした経験とかがあれば、準備とかしなくても対応可能な程度の試験。ペーパーは10枚とかなので、折角だから何か書いてみるという選択をしても、それなりに何とかなるのではなかろうか(自信なし)。総じて言えば、International business practice(だっけ?)のconcentrationとの制約だけで取るにしても、真面目にやらなくていいので、workloadの調整にもいい(週1回3時間というのもめんどうでなくていい)


Corporate Finance/ Prof. Chadwick
Lawyerが知っておくべきことに限定して、基本的なことを丁寧に教えてくれるので、興味があって数学アレルギーがなければお勧め。ただし、実務でばりばり使っている人にとっては物足りないかも。試験ではエクセルが使えないので、使いにくくても関数電卓を使い続けて慣れる方がいいと思う。教科書はブリーリー・マイヤーズ・アレンで、まあ、定番だろうが、果てしなく重い。一応持って来いといわれたので持って行ったが、授業中は一度も開かなかった。(来年は教科書を変えると言っていたっけ)。リーディングの分量は多いし(教科書の英語は読みやすいけど)、宿題とかも結構大変なので、その辺は覚悟のうえで履修されたい。


M&A/Mr. Ed Miller
授業が下手。事前に昼寝をしていっても眠くなるし、内職をしていて聴いていなくても眠くなるという素晴しさ。まさに魔術。取らないことを強く推奨。
僕の感想は上記のとおりだが、この分野での実務経験のあるある方から次のような指摘があったのでバランスを取る意味で書いておく。曰く、眠くなりさえしなければ、英語が聞き取りにくいわけではないし(声が小さいことがあるが)、内容は実務的には非常にまとも。学生に質問しないので、真剣に準備をしないと困るということはない、そういう意味では邪魔にならない科目。
そんなわけで、実務経験がある人がworkloadの調整に使うにはいいのかもしれません。
実務経験のない僕のような人間がとるべきではなかったのかもしれませんが、過去ノートとかがなかったので、結局結構いろいろな本を読む羽目になって、勉強にはなりました。
読んだ本(入手可能なものに限定:テキストは除く:一通り読んだけど分量が多すぎてよく分からなかった:読むなら授業のペースにあわせて読むほうがいいと思う。直前に読める量ではないと思うから)
1.M&Aのグローバル実務/渡辺章博・中央経済社
2.ビッグディール(下)/ワッサースタイン・日経BP社
3.NutshellのMerfgers and Acquisitions(一部)
試験はbig pictureを描ければいいという事前の発言の通りという感じ。大問1は買収についてのLOIのドラフトをもらった依頼人に対してのアドバイスで、ありとあらゆるところに問題があるという感じなので、結構大変。その後小問3問で2問選択。外部講師(オトモダチをつれてきて喋らせるだけ)に丸投げした税金についての問題とかが出て、驚いた。あと、最終契約書についての主な項目の説明とか書かされた。




 Property/Prof. Lawson
唯一2月第一週以降出なかった科目。授業自体の構成はよく考えられていたようだが、教授がどうも生理的に受け付けない感じで(諸般の事情で気が立っているときに、癇に障っただけという説もあるが)でなかった。訳の分からないテクニカルタームが飛び交う中に、ギャグを織り交ぜられると対応しきれない。特にアメリカ人の内輪受け的なギャグには。英語自体はクリアだが、その所為で偉く疲れる。試験は持ち込みかで、問題は、固有名詞にギャグが入っていて分かりにくいものの、満遍なく出題されるので、広く浅く見ておくのがいいのではないか。いわゆる1L科目で特に学生を当てもしないので、出なくても何とかなっていると…思いたいなあ。過去ノートとcruntch timeとNYBarのミシガンノート(なるものがある)で何とかした感じ。授業に出ない分結構勉強したつもりだが、どうなっているやら…。




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dtk1970 at 10:41│Comments(0)TrackBack(0)LLM 

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