October 03, 2014

機能の果たされ方

雑誌の感想とかばかりでもつまらないので、BLJの記事に触発されてつぶやいたことのまとめということで、メモ。以前書いたかもしれないけどご容赦あれ。

企業において法務的な機能を果たしている部署と、その部署の名前に「法務」と入っていることとは必ずしも一致しない。企業内の部署名の付け方に確たるルールが有るわけでもないからある意味当然かも知れないのだが。

いくつか例を考えてみる。
  • 契約書の審査とかは事業部門内にその種の担当をおいて、そこで対応するということもある。僕が最初にいた会社はそういう感じだった。本社の法務はそういうところから来る法律相談とか訴訟対応とか許認可対応とかやっていた。
  • 株式総会とかの対応の法務は、株式事務とかの関係で総務という話もあるだろうし、開示周りとともにIRに近いところで対応という発想もあるかもしれない(僕が勤務した3社目は後者に近い割り振りだった。僕自身は取引法務担当で別にそっちの担当者がいた)。
  • 知財については、法務に近い場合もあれば、逆に技術開発に近いケースも考えられる。どっちがいいかは会社の方針次第なんだろう。権利化よりであれば技術開発に近いところに組織上置くというのは理解できるところではある。
  • 労務については、人事で完結するケースも多いのではなかろうか。労務問題は結局、過去の経緯とか、他の人とのバランスとかで決まるから、人事以外の人が手を出しにくいのと、人事データのセンシティブさと法務の人間だって従業員であるということも考えると、そういう話になりやすいのかもしれない。
  • 債権回収系については、個人的にはお金の動きを見たり財務諸表になれている経理とかがやることが多いのではないかという気がしたが、今回つぶやくなどする中で、寧ろ営業現場で面倒を見ることが多いのではないかというご指摘も某所からいただいた。取ってきた仕事に責任をもってもらう観点や、相手方についての情報を持っているという面からはそういう発想もありうると思う反面、仕事を取ってきたときのしがらみなどがあるかもしれないから、それが常に良いのか、取引関係を終了させる方向に向かう場合には役者を交代させるという発想もあるのではないかという気がする。また、不良債権化した場合の損金処理とかまで考えると現場の営業マンに全部やってもらうというのは厳しいかもしれない。
  • それ以外にもいわゆる取締法規系の対応については、法的素養以外の技術的な知見が要求される場合には、法務とは関係なく、そういう専門的知見のある人のいる部署が対応するということになることもあるだろう。
そんなこんなを考えると、法務系の仕事をしたいと思う人は、その中身として考えている仕事がその会社のどこの部署で担われているのか、法務という名前の部署が何をしていて、何をしていないのか、ということも考えておく必要があるのではないかと思う。


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dtk1970 at 01:07│Comments(0)法務その他 

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