ガチムチ要件事実ANIKIとしてお馴染み(?)で、自由すぎる裁判官、岡口裁判官と、笑える漫画*1でこれまたお馴染み(?)の中村真弁護士のコラボということで、仕事ではまったく要件事実の必要性を感じたことがないものの、ネタをひろおうと思って、出版社サイトで予約購入した一冊。漸く一通り目を通したので、素人目線での感想をメモ。
例によって、まともな紹介はronnorさんのところなどで御覧あれ。  

上記の二人の濃厚な絡み(意味不明)を期待したのだけど、漫画はエピローグだけで、意味ありげには描かれているものの、個人的には特に何かが「せりあがる」ようなものを感じることはなかった(謎)。途中から取ってつけたような感じなので、そこはちょっと残念にも思われたけど、まあスケジュールの関係などで仕方ないのだろう。

その代わり、というわけではないだろうけど、随所に素人でもクスっと笑えるコネタ(例えば、岡口乙とか)が仕込んであるので、それを探すのも一興かもしれない。

要件事実それ自体については、本書で批判の対象となっている「新問題研究」とかを本屋などで立ち読み等する限りでは、文字は大きく文章は読みやすいものの、結論しかなかったように見受けられたので、この本で結論に至る理由についての解説を読むことで、単なる暗記物以上のものになるのではないだろうか。よくわからないけど。
その意味では、要件事実論が暗記物になってはいけないという岡口裁判官の問題意識が十分に反映されたものになっているように、見受けられた。

そういう意味では、用事のある方にとっては、有用な一冊になるものと思われます(自信なし)。

じゃあ、企業の法務にいるだけの人にはどうなの?というと、はっしーさんが前にエントリにしていたような見方からしても、知っていたほうがいい話なのも確かだと思う。個人的には、エントリで指摘されている予防的な場面以外にも、訴訟になってしまったような場合に、訴訟代理人の先生方との意思疎通を円滑化する意味でも有用なのではないかと思う。知らないと絶対ダメ、とまでは言い切れないような気がするけど…。


*1:タブレットとかを買われた某弁護士さんの続編にも期待(しつこい)