3年と5ヶ月水道橋にて

August 14, 2014

最近読んだ雑誌から(2014年8月半ば)

こればっかりではイカンのだけど。例によって例の如く。在庫?がたまってるので、とりあえず一つ。

ビジネス法務9月号

特集1は、役員に直に見せるには文字が多すぎ、パワポでないとダメなんではないの?と思ったのだが、そういう特集ではなく、役員に向けて研修をする法務の方々向け、なら納得の文字量。思ったほど多くないとはいえ、挿入されているそれぞれの図はわかりやすい。ただ、個人的には、役員向けに説明すべき最低限とか、役員向けにどうやったら理解してもらいやすいか、というような話が見たかったような気がした。役員については、柴田先生が言うところの「骨太の理解」を求めるべきはずなので、書かれている内容はもちろん正確なんだろうけど、この分量では情報量過多で、消化不良になりかねないような気がする。弁護士さんは、突っ込まれそうな短いまとめが苦手というのは、あるのかもしれないけど、ただ、短いまとめにしないと役員側の消化能力(リテラシーって言ってもいいけど)の関係で厳しいことが多いのではなかろうか。やるべき研修をやったというアリバイは残るけど…。
理解してもらうべきところは理解してもらう、それ以外は逆に法務に訊け、というのでもいいはずで(むしろ訊かずに動くなとだけ言う)、その辺の見極めがほしいな、と思ったのでした。

稲葉先生の会社法改正へのダメだしは、いつもどおりなのかもしれないけど、これはこれで凄いと思う。きちんとこういう指摘が出てこないのはよろしくないと思うので。

税務の特集は2つの個別事件についての記事については、ついてゆけなかったものの、木山先生の全体のトレンドについての記事と戸澤先生の基本手続についての記事はわかりやすくて興味深いかった。前者での税務調査の変化が税務訴訟にもたらす影響について、記事では割愛されていたが気になるところ。

イギリスロースクール事情の連載。結局筆者の方はQLTSルートにしたのか。QLTSルートは費用にしても、内容にしても相当大変そうだ。

法務の心得の会社計算規則の読み方は、経理に任せておくべきところと法務が関心を持つべきところの色分けをするという発想がすばらしいと思う。

福岡魚市場市場事件についての判例解説は興味深かった。経営判断の原則以前の問題ではないかとの指摘には納得。なんとなくダスキンの事件を思い出したのであった。

メンタルヘルスの連載には期待。BLJではないが、建前論ではない生臭い?話がどこまで書けるか、が重要な気がする。


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dtk1970 at 00:52│Comments(0)雑誌 

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