JR某駅構内の本屋で購入。一気に読んだ。「何じゃこりゃ(松田優作風)」と思って手にとったのがきっかけなのだが、読みながら「ヲタをこじらせるとは…こういうことだ(ちゅどーん)(ランバ・ラル風)」と思ったのでありました。 何を言っているのか自分でも良くわかりませんが(滝汗)、要するに面白かったということです。鉄道についても、法律についても、それほど詳しいわけもないですが、それでも、楽しめましたから。

鉄道と刑法という演習を学部でもロースクールでもやってしまう(実施できたということはそれなりに学生が集まったということなのだろうか)というのもすごいけど、出てくる事件などもきちんと鉄道に関連していて、ヲタらしく鉄な目での事案の解説も周到で、それでいて刑法の目から見ても論じるに足りる(ように見える)事件であり、内容面でもバラエティに富んでいて、確かにこれなら「法鉄学」の演習がなりたつだろうな、と納得する。マイナーに見える罪とかも結構幅広く出てくるので、具体的な事案とともに見ることで、刑法の理解にも資するのではなかろうか。一方変わった刑法入門という使い方もありそう。  

個人的に印象に残った点は次の2つ。
  • 巻末の索引が、駅名索引だったこと。鉄方面の索引だけだと「法鉄学」という意味ではバランスが悪い?のではないかと思うから、条文索引もあわせてつけてほしかった。
  • 自動改札を使ったキセル乗車の取り扱いについて、詐欺罪ではなく電子計算機使用詐欺罪とみるべきという指摘に対して、鉄道営業法の不正乗車罪とみるべきとの指摘。この当否を判断できる能力は僕にはないが、興味深く感じたのは確か。


新書という割には、相当「濃い」内容なので、鉄道、法律、双方の面でこの「濃さ」にきちんと対峙できる方、たとえば鉄道会社の法務の方、とかからの正面からの書評を期待したいところ。