July 10, 2013

フォローアップというかなんと言うか。

こちらのエントリのフォローアップというかなんと言うか…。

最高裁の判決が既に最高裁サイトに上がっていた、日本HPの諭旨退職事件だけど、気がつくとその原審の東京高裁判決も出ていた。最近あげられたようだ(他にもいくつか労務系の事件の判決があがっている…)。

最高裁判決よりも事案について詳しく記されていて、最高裁判決を読んでいても不明だったところがわかって興味深い。

後からは何とでも言える、というのは事実だけど、気になった点をいくつかメモしておく。この種の事案に自分が行き会ったときの心構えというと語弊があるかもしれないけど、英語でいうところのLesson Learnedというやつか…。
(なお、当然のことながら、対象会社の方々を非難する意図はないので、万が一ご気分を害されている方がおられれば、あらかじめお詫びする次第です)
  • メンタルヘルス(と思われる)従業員への対応の難しさ:本件では結果的に会社にとっては良い方向に事態が推移しなかったものの、件の従業員の方の上司や人事の方々も悩みながら対応されたのではなかったかと思う。何を言うべきか、何を言ってはならないか、がわかりにくく、そこが今回の結果にいたったのではなかろうかという気がした。
  • 内容が刺激的なことでも言うべきことは言う:件の従業員の方から、休職や退職についての問い合わせを受けたにも関わらず、上司の方が、よかれと思って問い合わせに返答することを避けたということのようだけど、休職とかが長期化すると退職につながる以上、そういう質問に回答することが件の従業員の方にとって刺激的になるかもしれないとしても、やはり、何らかの方法で説明をしておくべきだったのだろう。むしろ伝え方を考えないといけないし、上司の方が説明しにくいのであれば、それこそ人事が淡々と説明すべきだったのかもしれない。Due Processを踏むという意味で、淡々とやっておくのが重要だろう。
  • 法務と人事の壁:最高裁判決を読んでいても感じたことだが、高裁判決を読んでいても、法務が出てこない。事案の性質上、難しかったのかもしれないが、どこかで法務に相談していれば、こういうことにはならなかったのではないか、と思えてしまう。何らかの「壁」がそういう形での事態の推移を妨げたのではないか、そういうものが、自分の勤務先でもないのか、というところが気になった。



このエントリーをはてなブックマークに追加
dtk1970 at 21:23│Comments(0)労務関係 

コメントする

名前
URL
 
  絵文字