グローバルとローカライズ休みだったのに

June 06, 2013

あいまいさのコントロール

ということの重要性を改めて実感する今日この頃。以下自分用のメモ。

ぼかした書き方しかしにくいのだけど(ついでに、前にも似たようなことを書いたかもしれないけど)、契約書にしてもそれ以外にしても、つい、決められることはなるべくはっきり決めて書いておくことを考えてしまう。そういうところで漏れがあれば、「この点はどうなってる?」と訊くべきと考えるし。

それ自体悪いことではないけれど、将来について予測可能なことには限度があることを考えると、決めないでおくのも一つの手ということもあると思う。また、?があるところで、無理に決めようとするとそうする行為それ自体が、交渉相手との関係で、マイナスの影響を交渉に及ぼす可能性もあるから、そこのバランスは考えないといけないな、と考える次第。なんでも決めておかないといけない、というわけではなく、達成すべきゴールが何で、そのためには今決めておいたほうがいいのか、どうか、という見極めなんだろう。その見極めには相手方の財務状況や履行能力への信頼性とかが絡むだろうから、簡単な話とは思えないけど。



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dtk1970 at 21:00│Comments(2)契約法務 

この記事へのコメント

1. Posted by K   June 07, 2013 13:28
はじめまして。いつも楽しく拝見しています。
今回のエントリ、とても興味深く読ませていただきました。

私の勤務先は商社で、いつも仕入先と顧客との間の契約条件の板挟みになっていて、正面から交渉しようとするとどうしても力関係でねじ伏せられてしまうので、あえてあいまいな条件で、とっかかりだけ残してうやむやにする、という対応がとても多いです。

契約条項たるもの基本はやはり明確に規定するべきで、どうしてもそれが難しい場合の「飛び道具」としてあいまいな規定という選択肢があるべきと思うのですが、当社は飛び道具が常態化してしまっています。
このままだと、法務としてのリスク感度というかフラグを立てる能力が鈍っていく気がして、また営業の人たちの交渉力もいつまでたっても向上しないな、とかいつももやもや考えてます。

まとまりのないコメントですいません。
今後も更新を楽しみにしています。
2. Posted by dtk   June 07, 2013 21:45
Kさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
力関係的に不利なときは、そういう対応しかできないというのはありますよね。商社にいたことがあるわけではないですが、なんとなく想像はできます。
それと、「飛び道具」が常態化することの「危険」は確かにあると思います。別の文脈でそう思うことは時にありますから(苦笑)。その辺は意識して気をつけないといけませんよね。

ともあれ、今後ともひとつごひいきにしていただけるとうれしいです。
ではまた。

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