例によって素人の読書感想文。ぼちぼちと、かつ、ちょっとづつ、しか読めないけど、こういう格好でメモを張っていく形で、読み続けることが目的なので、その辺は生暖かく見守っていただきますようお願いします(謎)。

本題に入る前に、あちこちで教わったものをメモ。教えていただいた皆様、ありがとうございます。
  • 債権法改正研修のご案内 メンバーは豪華。ちなみに、弁護士さんでないと参加できないのでしょうか?僕は別件で行けないので、レポート希望(謎)。
  • 民法(債権法)改正について Yahoo!の中の人のコメント。内容についてどうこう言えないけど、それ以前にこういう形であっても意見表明があるのは良いことなのではないかと思うのだけど…。



で、前の続き。

420条1項後段については、比較法的に異例だからという理由だけで廃止するのには違和感を覚える。ここに限らず比較法的に異例であっても、日本独自の事情に基づく理由があるもの(今も有効な理由でないと問題だけど)については、あってよいはずなので、その辺を無視した廃止の理由を取るのは適切ではないと思う。グローバル化への対応というようなお題目に引きづられているならそちらの方が問題だと思うのだが…。
本文(2)については、損害賠償額についての当事者の予測可能性を害すると思うので「実務上合理性のある賠償額の予定の効力まで否定されるおそれがあるとして,規定を設けないとの考え方」に賛成。

第 11の1と2は案文の文言は、概要文の中にも記載があるけど、規定の要否および文言については、まだまだ検討が必要そうに思われる。債務者側の帰責事由の有無の取り扱いも、商人間での取り決めではないので、経済合理性だけで割り切れる話ではないと思うから、さらなる検討が要るのではないだろうか。

危険負担のところは、第12の1のところは、さすがに危険負担という概念自体をなくすのは問題のような気がする。英米法ベースの契約書にもrisk of lossという項目があるし、それなりの普遍性を持っている概念だと思うから、それに対応する概念であると思われる危険負担についても、残しておいても良いのではないか。規定の方法として、総論から各論におろすのはそれはそれでありだと思うけど。

債権者代位権のところは…この案に基づいて代位権を行使する人ってどれくらいいるんだろうというところが疑問。自己の債権との相殺ができるというインセンティブがあるから、手間をかけてやっていたはずなので…。転用型の使用のみになるのではないか。その辺、実際のユーザー(って誰だろう?僕は過去の勤務先でこの条項を使った事例を見た記憶がないのだけど…)の声を十分踏まえてほ しいところ。