March 30, 2013

概要付き、を読んでみる(4)

例によって、素人の読書感想文?というかなんというか…。とりあえずどんどん読まないと…(汗)




「契約の趣旨」がある種のmagic wordとして、便利に使われる半面、中身が不明になる可能性もあるところ、400条の規定の代替案についての規定案で、[契約の性質,契約をした目的,契約締結に至る経緯その他の事情に基づき,取引通念を考慮して定まる]と入れる案がある。これは[ ]の内容が妥当であるならば(素人目にはそれほどおかしな気はしないが)、「契約の趣旨」の意味を明らかにする上で有用だろうと思う。ここかどうかはさておき、条文上どこかに入れておくことは有用なのではないだろうか?

法定利率のところは、確かに現状の市場のレートからの乖離が相当あるので、何とかしたほうがよいと思うのはわかるけど、訴訟が長期化するようなケースで、 市場レートから逸脱した法定利率がかかるがゆえに争いが長期化することに対する一定の歯止めになっているという面もあるのではないかと思うので、その辺がなくなってよいのかというところが気になる。そもそもそういうところまで勘案すべきかといわれるとよくわからないけれど…。

法定利率と中間利息控除との間の整合性も気になる。少なくとも、法定利率を変動制にしつつ、中間利息控除のところだけ5%固定とかいうのは、不当だと思うので(さすがにしないと思うけど)やめたほうが良いと思う。中間利息控除をするのは、支払い時点よりも後に発生するものを現在化する際に、先に全額受領してそれを運用して利息が出て余計に得をするので、それを防ぐために割引くということかと思うので、運用してもそこまでの利息が出ないとわかっているレートで割引くことになるのは不当にならないだろうか。

債権の制球力、もとい、請求力についての規定を設けるのには賛成。これに限らず、一定の法律に関する知識のある人からすれば当然のことと思われることであっても、素人には当然ではないかもしれないので、規定は設けておくほうが良いと思う(無駄に長文化することによるデメリットもあるとは思うが…)。

履行請求権の限界という表現は、個人的にはわかりにくいと思う。まだ、履行不能という表現のままが良いのではないか。他の表現がないのか、今後十分検討してほしいところ。

415条前段の規定の改定案について、「債務の履行をしないとき」は,全く履行しない場合(無履行)のほか,一応の履行はあるもののそれが必要な水準に満たない場合(不完全履行)をも包含する趣旨である」というが、案文からはその点が必ずしも読み取りやすくないように思う。不完全履行までも含むことをもっとわかりやすく表現できないかと思う。

とりあえず415条のところまでは来た。pdfで見ると206p中50ページは超えたので、全体の1/4という感じか…。道は遠い(汗)


このエントリーをはてなブックマークに追加
dtk1970 at 11:32│Comments(0)債権法改正 

コメントする

名前
URL
 
  絵文字