中間試案がまとまったらしい。最近の何だか(2013年2月おわり)

February 27, 2013

NDAと仲裁

なんだよそれって話だけど、?と思った話しなのでメモ。

先日、NDAについての交渉の中で相手側から、NDAの紛争解決について、訴訟ではなく仲裁ではどうか、という話が来た。メールのやりとりを見ていると、どうやら、訴訟よりも仲裁のほうが手続きが速く進行するという話を法務から聴いた開発の人がそういうことを言っているらしい。
(なお、当事者はすべて日本法人である)

仲裁の経験がないので、あまり偉そうなことは言えないのだが、素人目に見ても、既に仲裁廷が出来て審理が始まってしまえば、進行が訴訟よりも速いということもあり得なくはないと思うけど、そもそも仲裁人の選定とかのプロセスでもめたりする可能性もあるし、仲裁人が複数なら、前にもネタにしたようにスケジュール調整とかで手間取る可能性もあるから、その辺を考えると、上記のような「一般論」がどこまで妥当するのか、疑義があるように思う(そもそも件の会社の法務の人がどういう文脈で言ったのかわからないので、アドバイスをする際には、アドバイスが変に独り歩きしないよう、気をつけないといけないと思った)。

NDAということを考えると、重要なのは寧ろ手続きが公開されないことなのではないかと思うけれど、これも日本での訴訟の場合は別の手立てで対応可能なはず(審理の非公開を求めるとか、訴訟資料の不開示決定を取るとか)。逆に、NDA違反で情報漏洩の可能性がある時に仮処分とかを使うことを考えると、書き方を間違えると、仲裁条項が妨訴抗弁になる可能性だってあると思う。そう考えると、上記のような理由で日本法人間のNDAにおいて仲裁を紛争解決手段にするメリットは少ないのではないかと思う次第。
(もし他の理由でメリットが有るという実例をご存知なら、こっそりご教示いただけると幸甚です>各位)。


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dtk1970 at 23:30│Comments(0)契約法務 

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