元旦は一年の目標、みたいなものだけでもいいのかもしれませんが、もう一つエントリを書いてみようかと…。

米国の弁護士の登録をすると、CLE(Continuing Legal Education)の講義の受講義務が課されることになる。僕が登録しているNY州の場合、大雑把に言って2年で24時間分(うち4時間はEthicsの講義)の受講が必要ということになる。登録が2年単位で更新なので、更新時にその辺の受講記録の申告をする形になる。

講義については、Liveの講義でもテープでも良いが、最初の2年だけは、Liveでないといけないみたいし、内訳も上記に加えてskillについての講義とかを受けないとダメとか、さらに制約がある。過去に情報を集めてみたが、普通に集められる情報でわかる範囲では、日本国内で必要な講義を受けるのは不可能といって良いと思う。

ところが、日本国内で働いているような場合、上記の義務の免除扱いになるケースが多く、実際上記の理由もあって、その申請をされている方も多いと思う。僕も前回はそうした。ところが、今回、アメリカ法人(NY州以外に本拠地がある。設立根拠法もNY州法以外)の日本子会社に転職したし、英文の契約については、NY州法を準拠法とする規定を入れたりすることもあるし、その点について、交渉をする可能性もある。NY courtsのwebsiteで見ることのできる規定を見る限り(正確なところはrestatementを読まないといけないらしいが、気軽に見ることができる状況にない…)、免除対象にならない可能性があるような気がする。

そういう次第で、ひょっとすると、免除が認められなくかもしれない、という気がしたので、何らかの手段で講義を受けられないかと思い至った。一応登録から2年以上経過したので、テープとかweb上の講義とかを聴く形でも対応できそうな気がする。日本にいる他の企業の方々があまりしていないことだと思うが、やってみると面白いかもしれない(最悪ここでネタにすることはできるはず…)

そう思っていたところで、on demandの講義を1年間聴き放題でいくら、という広告を見つけたので、聴き始めた。特定の州向けに、必要な数の講義をまとめたパックもあるが、アメリカ人弁護士向けなので、こちらにとって今後絶対に用事が生じないような分野の内容も入っていて、それを聴くのはきっとシンドイということで、一定範囲の講義を全部一年間聞き放題で、いくら、というコースに申し込んだ。で、今のところ全部で15時間を聴いたことになる(webの講義の場合、確認用のコードが途中で表示されて、最後にそれを入力することで、受講証明書が出る形になっている)。

…と、むやみに前置きが長くなったが、今まで聴いた範囲での感想をメモしておく(これが書きたかっただけなのだが…)
  • Barbriとかの講義もそうだけど、日本のこの種の講義ほどきちんと作られていない。おいおいと思ったのは、Liveの講義の録画を見るものなのだが、Liveでpowerpointを写しているのに、ビデオカメラのアングルの関係で見えないというもの(これはさすがに途中で直ったが…)。
  • 会場からの質問を受け付ける場合も、質問者が何を言っているのか聞き取れないことの方が多い。気の利いた講師は聞こえるように言い直してくれるが、そういう人は多くない。
  • 未知の内容について、新しく学ぼうとして聴くのは僕には厳しいので、寧ろ今までの業務の中で経験したエリアについての講義を受けるのが良さそう。
  • 当たり前のことだが、資料は先に一通り読んでから聴いたほうがわかりやすい。
  • draftingのコースとかでは、日本人向けの英文契約書の書き方のセミナーとかでやるようなshallとかmayの使い方、みたいなところも説明されていて、アメリカ人lawyerにとっても、一般的には契約書の英語は特殊なんだな、と実感した。
  • 内容を選べば、法律英語の勉強の教材としても良いのではないかという気がしている。手加減ゼロの英語で、純ドメの方がいきなり挑むのにはシンドイかもしれないが、まさしく実務レベルの英語なので…。